表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 生贄のサクラ、ドラゴン男の嫁となる。  作者: 花冠椛(はなかんむりもみじ)
11/34

第十話 現れる黒フードの一人、その名はファースト


 私とリュウ、ミオリ達は新たな街を目指して歩いていた。

 するとそこへ思わぬ人物が現れる。


 「君たち、いや君に用があるのだが」

 黒いフードの男が私達の前に現れた。

 目からして私の方を見ている。


 黒フードやろう。



 「何だ!お前ら!サクラの顔ばかり見やがって」

 リュウは男に向かって言う。



 「いや、別に彼女の顔を見ているのではない。

 その首飾りを見ているのだがそれは?」

 男はそう一言った。



 私は首にかかる首飾りを手に取り見る。


 これは母さんからもらった遺品、キレイな半月の形の首飾り、太陽の光が当たり輝いている。




 「これは母さんの遺品なの。

 これがどうかしたの?」

 私が男に向かって言うと男はニヤリとして



 「それを渡してはくれないか?それが必要なのだよ、女の子にに傷をつけたくはないからな」

 男は私に向かって言う。



 「おい!お前、名前を言え」

 リュウは男に向かって言う。



 すると男はフードを取る。

 白い髪色、キレイな赤い瞳



 「俺はファースト、ファースト・カレン。

 お前らが考えている通り黒フードの一人だ、さてと名も答えたし渡してもらおうか、半月の首飾りを」

 ファーストは私に向かって言う。


 ど、どうしよう、この人たち悪い人なんだよね。


 「サクラ、こんな奴らに渡す必要は無い。

 僕がこんな奴倒してやる。

 おい、赤髪やろう、僕が相手だ」


 リュウは剣を抜き構える。



 「そうか、手荒な真似はしたくは無かったけどな。

 一瞬で白目を向かせてやる、神速!」

 

 がはぁ!は、はぇー!な、なんだよこいつ、僕が戦ってきた冒険者たちよりも強え。



 「やりやがったな!くらいやがれ!」


 ?!


 ズボ!


 か、かはぁ!

 ファーストの拳がリュウの体を貫通する。


 「悪いが雑魚にかまっているつもりは無いんだ、それ以上動くなら息の根を止める必要があるがお前はまだ死にたくはないだろう?」

 ファーストは倒れるリュウに向かって言う。



 「く、くそ」


 

 ファーストはこちらの方を向いた。


 「さてと、無礼な事をして悪かったな。

 だが、君たちが俺に襲ってくるからだよ。

 君も反抗するならこうなるけど嫌だろう?」


 私は足がすくみ動けない。



 「ちょっと!サクラさんには手を出さないで!そ、それと何でこの半月の首飾りが必要なの?」


 ミオリさんが私の前に立つ。



 「お前らに話すつもりは無い、もしも邪魔をするって言うならお前もあの男みたいに瀕死にさせるが嫌だろ?」

 ファーストがミオリさんの顔を掴む。



 「くっ!離して!」


 「騒がしい女だ、喰らえ!」


 「がはぁ!」

 

 あ、あああ。


 ミオリさんの体を貫通するファーストの腕。


 バタリ。


 「ひぃ!」

 私は腰が抜けて怯えるだけだった。


 するとファーストがゆっくりと私に近づき


 「君もこの人たちみたいになるのは嫌だろう?

 それを渡してくれたらこんなことはしない」

 ファーストは私の目を見ていった。


 顔が近い、キレイな赤い瞳が近い。

 

 「この首飾りで何をするの?悪い事をしてほしくない」

 私はファーストに向かって言う。



 「はぁ、まぁ君だけに言うが俺たちは大陸支配をするつもりだ。

 俺を侮辱した奴らを奴隷として使うのが楽しみというわけだ。

 だから、それを渡せ!」

 ファーストは私の首飾りを強引に奪う。



 「か、返して!お母さんの形見なの!」

 私はファーストの足にしがみつく。



 「悪いが俺に母は居ない、そんな言葉は通じない」

 

 がはぁ!


 私は蹴飛ばされ引き離される。


 「まぁ、コイツラは回復させてやる。

 首飾りも手に入れたことだしな、ウルトラヒール」

 ファーストはリュウとミオリを回復してまた森の中へと消えていった。



 「う、うぅ。か、母さんのか、たみ」

 ・・・・・私は意識を失った。



 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ???


 「お、半月の首飾り手に入れたんだな?」

 ツーがファーストに向かって言った。



 「ああ、手に入れた。

 一人の女が母親の形見だと言っていたが俺にこんなことさせないでくれるか?」


 「ああ、悪かったよお前は女に色々とあったもんな」

 ツーは謝る。



 「それよりも、そいつらは殺したのか?」

  ツーが聞いてくる。



 「いや、生かした。

 コイツラに恨みはない、それに普通の冒険者ではなさそうだ旅人だろう。

 それとミオリという女が居たぞ」

 ファーストが言う。



 「あのギルド職員が一緒にいたのか。

 まぁ、アイツに用は無いからな、さてとあいつらが飯食いながら待ってるぞ?

 中に入ろうぜ?」


 「ああ分かった」

 ファーストとツーは建物の中へと入るのだった。




 その頃


 「うぅ。は?!」

 私は目を覚まし起き上がる、私はベッドの上で寝ていたようだ。

 

 「お、起きたようだな。なんか災難だったな、それにあいつめちゃくちゃ強くなかったか?」

 リュウが言う。


 「うん、私、首飾り取られちゃった。

 うぅ、お母さんの形見なのに」

 私の目から自然と涙が溢れた。

 優しかった、母の形見。怯えるだけで動けなかった自分の気弱さ。


 ぎゅ


 リュウが私を抱きしめた。


 「僕が絶対取り返してやる。

 俺の嫁に手を出したんだ、黙っている僕ではない」

 リュウは私に向かって答える。



 「ミオリさんは?」

 私はリュウに向かって言う。



 「買い物に行っているよ、俺とミオリでお前をおんぶしながら次の街へと動いたんだ。

 で、ここプレル街に着いてサクラを宿屋で休ませてミオリは買い物をして来るって言って今、この状態ってわけだ」

 リュウはそう答える。



 「強かったよね、それに神速って何?技なの?」

 私はリュウに向かって言う。



 「神速っていうのは自分の速さを十倍近く上げる技だ。

 例えば、はやぶさ斬りという高速な斬撃技があるのだが神速を使えばありえない速さのはやぶさ斬りとなる。

 一秒に8回斬りつけることが出来るんだ、まぁ強え技だよな」

 リュウは私に向かって言う。



 はやぶさ斬り、使ってみたい。



 「ねぇ、はやぶさ斬り使ってみたいの。

 ウォーターハンマーで使える?」

 私はリュウに向かって言う。



 「斬りだぞ?ハンマーでは出来ない、剣だけの技なんだ。

 はやぶさ斬りも練習が必要だぞ?普通の状態で4回攻撃出来る技だ。

 手数が多いから初心者冒険者は特にこの技にはおせわにはなるだろうな」

 リュウは私に向かって優しく答える。

 

 私はポケットから水の瓶を取り出し武器に与えた。


 



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ