表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
 生贄のサクラ、ドラゴン男の嫁となる。  作者: 花冠椛(はなかんむりもみじ)
1/34

プロローグ


 くっ!やめて!やめてよ!い、いやーあああ!!!

 



 ここはハルマ大陸  


 そこのある村で毎年生贄を選んで魔物の生贄としている。


 そして今年も一人、若い女が生贄として選ばれた。


 「こ、今年は誰なんだ?」

 高齢のおじさんが近くにいるおばさんに声をかける。



  「サクラよ、まぁあの子は親も居ないからね。

 特に悲しみは無いわ」

 おばさんはおじさんに向かって言う。



 「そうだな、サクラは特に何かしてくれている訳もない。

 生贄としては最高だな、それに邪魔な女が消えて精々するってもんだよ」

 おじさんもそう答える。



 ・・・・・・。

 私は家の陰からジーと見つめていた。



 生贄は私、そう私なのね。

 友達もみんなみんな生贄になっちゃったし、残りは私よね。



 そして生贄の日。



 「サクラよ、お前は生贄となる。

 すまんな、ワシは若いもんよりももっと年を取っている方が良かったのに。

 本当にすまんのう」

 おじさんが謝るように言ってきた。

 嘘がバレバレだよ、今年は使えないお前なんだよって思ってる気がする。


私はコクリと頷き、


 私は魔物の居る場所へと向かうのだった。




 何も思わず一人歩く道、静かな風が吹き、私の頬を撫でる。


 悔しいけど、私は生贄の存在。

 食われたら、友達の所に行けるかな?


 そう思いながら、道を歩く。



 そしてたどり着いた場所には大きなドラゴンが待っていた。

 大きなドラゴンは緑色で宝石のようにキレイ。

 あの、大きな口でペロリと私を食べるのだろう。



 

  ドラゴンはこちらを向き、ジーとこちらを見た。


 そして大きな口を開けた!


 「く、食われる!いや、いや!いやあああ!!!!」


  

 ・・・・・・・・・・・・・え?



 食われてない?

  私は恐る恐る目を開けるとそこには一人の男の人が居た。




 「あ、あ、あの、貴方は?」

 私は恐る恐る男の人に向かって聞く。




  「僕は、リュウ・ジャバ。

  君は?」


 

  「わ、私?私は、サクラ・ソラノ。

 あ、あの、さっき居ませんでした?緑のドラゴン」


 

 「それ、僕だよ」



 「へ?」

 私はポカンとした顔をする。


  

  「だから、ドラゴンの正体は僕だよ、僕は竜の血が流れた人間なんだ。

 早速だが、サクラよ、私の嫁となれ」



 「・・よ・め・・・・嫁?!嫁ーーー!!!!」


 

 

コメントと評価お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ