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供養、報告
「ここか?小次郎。」
「はい。」
「この寺か。お前が最後にやりたいことって。」
目の前には小さな寺院が佇んでいる。
「父がここに葬られるので、ちょっと御先祖や鎮守府将軍に報告をと。」
ここは平将門と叔父である平良文にゆかりある寺らしい。常胤も知っていると二つ返事師胤を付けてで連れてきてくれた。
手をあわせて墓地を見渡してみるがふと近くの林が不自然に光っているように見える。
「おい、なんだあれ?」
「さぁ・・・?平氏縁の寺ですし、平氏の宝という方が可能性はありますね。」
近づいてみるとそこには木々がが生い茂るある根っこに剣が突き刺さっていた。
「・・・。どうする?」
「朱若様が見つけたのですし、あなたが引き抜いてみては?」
「何が起こっても知らないぞ!」
簡単に抜けた。
「何か起こるとしたら引き抜いた朱若様ですよ。」
「しっ、しまったァ!?お前、わざとだな!?俺が引き抜いた後に言ったの。」
そっちのけで剣を見つめる小次郎が何やら呟いている。
「七つの星が刻まれた剣・・・。」
「ん?」
「ああ、なんでもありません。行きましょうか。」
「そうだな。」
去り際に朱若も気づかぬように振り向き一言。
「我らに妙見菩薩の御加護を・・・。」
お昼頃にもう一本投稿します。
次回で、信太合戦が主になったきっかけである下総国から旅立ちます。




