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笹竜胆之影武者〜影の勇弟(ゆうてい) "源義門"〜(真 転生源氏英雄伝)  作者: 綴 K氏郎
序章 大蔵合戦、それは保元へのいばら道
30/119

農業革命 序 百姓の困窮歌

気になることや感想など気軽にコメントしていただけるとモチベーションに繋がるので暇な方は是非に!


言葉の意味の差異や誤字脱字の御指摘も大変助かるので見つけた方はどんどんお願いします!

「どうか、どうか我々にお慈悲を!」


(やや、あって来てみたが、、、なかなかよろしくないな。)


雪ノ下命名から翌日、朱若にとって初めての領内見回りをしていた。もっともそれは百姓達の困窮について直に聞くためでもあった。故に無礼御免を出してありのままに話させているわけなのだが、、、



「それで、一体、何が問題なんだ?」


「どうやら、百姓達が食べる食糧が不足しているようです。」


「え?それって俺達が重税をかしてるからってわけじゃないよね?」


「そのはずですが、、、」


少しだけ景義の言葉が濁る。


「なんだ、はっきり言ってくれないと手がうてんぞ?」


「私の口からは、、、あの百姓からでも直接聞いてみましょう。」


近くにいたヒョロヒョロの百姓に尋ねてみるとかなりの勢いで跳ね返ってきた。


「ここんところ、村に子どもが沢山生まれて今までの収穫では賄えんのです。どうか、どうかお武家様のご慈悲を、、。」


(困ったな、人口増加はいいが食べ物がないなんて、、、)


「となると、、一番の急務は農業生産の効率化と収穫量増加だな。とりあえず、しばらくは俺達が我慢する故、この者らに幾ばくが米や野菜を分けてやれ!」


「すぐ手配致します。」


「や、やったぁ!お武家様からご慈悲を賜ったぞ!」


「ありがとうございます、ありがとうございます!」


「この恩は忘れません!」


朱若の対応に喜ぶ百姓達はどこか不憫でならない。


「結局、この対応は急場しのぎでしかない。いずれガタが来る。その為の策を考えなければ、、、大叔父!いたか?」


後ろから現れた義隆にかねてより頼んでいたことを聞いてみた。


「連れてきたぞ。」


頭に冠のような帽子をかぶった以下にも竹取の翁みたいな服装をした初老の男だった。


「まず、この雪ノ下から急いで改革する!村長よ、今の村の現状をできるだけ教えて欲しい。」


「この卑しき百姓めのお言葉を受け取っていただきありがとうございます!」


今にも村長は泣き出しそうだ。


「気にするな。それより村の現状から一番良い対策をたてるぞ!」







「そうか、、、なら意外と簡単に改善出来るかもしれない。村長、少しだけ待ってて欲しい。直ぐに目処をつけるゆえ今しがた我慢を強いることになるがよろしいか?」



「へ、へぇ。承知致しました。」



「何か思いついたか?朱若よ。」


義隆には朱若が妙を得たのをわかったようだ。


「ああ、かねてより考えてたことがピッタリはまってるんでな。それを試す時だ。」


「ほう?ならその手足となってその策とやらを拝見しようではないか。」


妖しく笑う義隆にはもはや安心感すら覚える。


「この改革で鎌倉から飢えるという言葉を無くす!百姓達からの信頼を一気に貰い受けるぞ!大叔父!」



「何をすればいい?」


「裏の山が入会地(いりあいち)(村々が共同で資源を利用する場、主に山)になっているはずだ。そこからかわいた雑草を集めさせて欲しい。あとはついでに朽ちた木とか資源として使えなさそうな草木も持ってきてくれ。」


「わかった。」


義隆は返事をすると武士達を集めて指示を飛ばし始めた。


「景義!季邦!いるか?」


「はい!」「ここに。」


対称的な返事がふたつ返ってくる。


「我々は何をすれば良いので?」


やっと出番だとばかりに顔を輝かせている。


「景義は義隆達が集めた枯れ草を百姓達に頼んで一部の田畑に埋めて欲しい。あとは持ってきた使えなさそうな草木は黒ずんでくるまで燃やしてくれ。」


「はい。早速手配致します。」


「朱若殿!わしは何をすればいいのですか?」


景義に指示を出していたのを見て季邦も待ちきれない様子である。


「季邦は俺に着いてこい。手伝って欲しいことがある。」


「はい!ところでどこに行くのですか?」


「そうだな、、、九十九里浜。海に行くぞ!」


「う、海!?」


全く正反対のワードに季邦の戸惑いが木霊した。



長くなりそうなんで三チャプターぐらいに分けます。

短いのはどうかご容赦を、、、

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― 新着の感想 ―
[一言] えらく長い旅になりそうだ。 それにしても千葉の東岸って東京湾を船で渡るコースになるだろうけど途中で会うことになるだろう豪族たちとの絡みだけでも一つお話しできそうだ。 ただの海藻くらいなら地…
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