1日目 昼
1日目 昼
「いらっしゃいませー!」
『おい、兄ちゃん ここは何の店だ?昨日はここになにもなかったはずなんだが。』
西洋の騎士みたいな格好した、20代くらいの男がはいってきた。
「お客様今日からの開店です。ここはコンビニ………いわゆる何でも屋でござぃます。食べ物から日用品まで多種多様そろえております。」
『そうなのか………だか、見たことない商品ばっかなのだか。』
「そりゃそうですよ、ここは異世界。お客様とは別の世界ですから。」
回想開始
俺は大学卒業、ある大手のコンビニチェーンに就職していた。今はまだまだ新人で色々な部署を定期的にまわり研修をおこなっていた。
自分でいうのもなんだが、どんな仕事もそつなくこなしており、会社の評判もわるくなかった。
ある日 社長室に呼び出された。
「仲くん、仕事はなれたかね?」
「はい。なんとか」
「君の仕事ぶりは聞いている。そこで君に任せたい仕事があるんだか。」
「本当ですか?!」
「ああ、じつはある特殊な店をまかせたいだ。」
「特殊な店ですか?」
「そうだ、実はその店は異世界につながってるんだ。」
「は?……………………………」
回想終了
『異世界だと?てことは兄ちゃん勇者か?』
「いえいえ私はなんの力もない一般人ですよ。あと補足しますと。この場所は
お客様から見て異世界となります。」
『?ってことは、おれが今異世界に来てるってことか?』
「そうなりますね。ま、この中だけですが。この店の入口がお客様の世界と繋がっちゃったみたいなんですよね。」
『なるほどな、不思議なこともあるもんどだな。所でここはお金は俺たちの世界のお金使えるのか?』
「はい。問題なくつかえますよ。私たちもなぜかはわからないんですが、異世界と繋がったことで、不思議な力が働いておりましてこの機械が会計時に自動で貨幣の変換などおこなってくれます。また商品の値段も世界それぞれの見方に自動変換してます。」
『てことは、おれからみて見えてる代金をだせば問題なく帰るってことだな?でも、値段を聞かれたとき答えられないんじゃないか?』
「いえ、大丈夫です。私がかけてるメガネはお客様が見えてる値段がみえますので。」
『なるほど、それではとりあえずなんかかってみようかな。日用品はみたことないものばかりだから食べ物で。なにかオススメはないか?』
「それでしたら、昼時ですし、肉たっぷり大盛弁当はいかがですか?」
『とりあえずもらおうか。』
「ありがとうございます。すぐにたべられますか?」
『そりゃ。』
「では、あたためますね。しばしおまちください。値段は中銅貨3枚です。」
電子レンジにいれてスイッチをおす。
『それは魔道具か?』
「え?はい似たようなものですね。これを使うと出来立てのようにたべれるようになります。」
『本当かよ………………』
「まあまあ、とりあえず食べてください。この奥にテーブルがありますんでつかってください。」
弁当を受け取り、席につく。
『う、うめーーーーー。なんだこれ、あったかいしめちゃくちゃうまい。こんなんはじめてくったわ。』
店内に歓喜する声が響き渡った。
ぜひよんでください。