第2話 ガチャ
スマホには様々な機能があった。
機能を上げていくとこうだ。
・マップ(行ったことがある場所は見れる)
・魔法発動補助(初級魔法は全てあるが中級以上は鍵マークがある)
・カメラ
・検索アプリ(1日1回のみ前世の知識を検索できる)
・アイテム収納機能
・クラフトアプリ(未開放)
・ガチャ
このくらいだ。
ガチャは検証してみたところ、モンスターを倒すと経験値?みたいなものが入り、それを使いガチャを回すようだ。ガチャから排出されるのは武器?のようだ。
武器にもランクがあるらしく
L・SS・S・A・B・Cの順番だ。
「…あれ、これって…?」
ガチャ画面で画面をフリックすると、もう1つのガチャ画面が出てきた。
「初回限定S以上確定ガチャ」
とあった。
必要ポイント680/500
とある。
「…引けるな」
どうするか。まぁポイントは稼げば貯まるわけだし、武器が手に入るならいいか…。
そんな安易な気持ちで確定ガチャを引いた。
派手な光の演出を眺めながら、武器が出てくるのを待つ。
ランクS アロンダイト
「アロンダイト…?」
ゲームとかでよく見るあの剣か??
確か逸話だと、円卓の騎士ランスロットが持っていたんだったけ。
効果を読んでみることにする。
ランクS アロンダイト
トップクラスの切れ味を誇る剣。
※特殊効果:切れ味が落ちない。
おお、これはずいぶんとあたりじゃないか!
切れ味が落ちないなら狩りにも使えるからな。
早速取り出してみよう。
「召喚魔法 セット こい、アロンダイト!」
俺の目の前に魔法陣が形成され、その中から一振りの剣が現れた。
鞘から抜き出すと、現れたのは
白銀に輝く両刃の長剣だ。
「とても綺麗だな」
刀身を見るだけで名剣とわかる代物だ。
試し斬りを・・・夕方にするか。
俺はアロンダイトを再び呼び出した魔方陣に収納し、少し休むことにした。
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夕方の暗くなり始めた時間。
俺は夜食となる食べ物を狩りに出かける。
今回は森を抜け、国?だろうか。
街並みが遠くに見える街道まで来てみた。
暗くなり始めた街道には、儚げな灯火を吊るした馬車が1台止まっていた。
「ん…?あれって…」
周りをよく見ると
人だかりが…いや、あれは襲われてる??
盗賊か!
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「おら!金目のものをだせ!」
「くっ。おのれっ!」
よく見ると、盗賊3人と1人の騎士が小さな男の子と女の子を庇いながら戦っていた。
騎士は全身鎧のせいで、性別すら判断できない。
助けなきゃ。
そう思いスマホを取り出す。
「中級魔法 エアハンマー セット!」
ターゲットを盗賊の2人に定める。
「マルチターゲット! アタック!」
風圧のハンマーが2人の盗賊を殴り飛ばす。
盗賊2人はきりもみ飛行しながら吹き飛び、片方は意識を失ったのか動かなかった。
もう1人はわけが分からないのか、混乱してるのか起き上がれてすらいない。
「今だ!」
俺の騎士への叫が聞こえたのか、騎士は1人の盗賊を斬り伏せた。
暗い赤色が空に舞う。
斬り伏せたのだ、血が吹き出すことはおかしくない。
俺自信、森で獣を狩りしていた。
しかしこの時、人の血になっただけで激しく動揺してしまった。
「・・・助かった、旅人・・・か?」
「まぁ・・・そんなところです」
異世界から来て1ヶ月森の奥に潜んでました。
なんて言えるわけもないので嘘をついた。
「ふむ、ところで助けてもらった礼に何か褒美を渡したいのだが・・・生憎今は何も無くてな。明日くらいに、城に来てもらえないだろうか?」
「え・・・?城?褒美?」
お礼にお金を少し〜なら聞いた事あるが、城とはどういうことだろうか?
「なんだ、気づいてもいないと言うのに助けに入ったのか。
この方達はあのアルベルト王国の第4王子。
イルア=アルベルト王子とその妹君のイミア=アルベルト様だぞ」
なんか・・・変な事に首突っ込んだ気がする。
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「ということで・・・明日城に行くことになった」
ユニは最初、唐突なことに硬直し
ハッと意識が戻ったかのように動き始めた。
「・・・それで?どうするの?」
「受け取って・・・帰ってくる?」
「・・・私、できればあの国に行きたくないのだけど・・・」
どうしてか聞く前に、ユニが口を開いた。
「だって私、あの国から逃げて来たんだもの」
(๑'-ωก̀๑)ネムネム...で描きました!
今回はマイペースに書いていこうとおもいます!