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吸血鬼1、序章
1、序章
ー好きな人が死んでいく様を、見るのがたのしかった。
私(三月蒼雷)は、いつも通りに寝た。その夜は変な夢だった。吸血鬼にひたすら抵抗できないまま血を吸われる、という夢だ。朝、起きてみると、体がなんだかむず痒い。鏡を見てもなんともなかった。「変な夢だったな。なんで、体が痒いんだろ?」学校に着き、まず好きな子の机を見る。(よし、今日も来てる…かっこいいなぁ。亮くん。)ー亮というのは、同じクラスの紫月 亮のことだ。顔はかっこいい。成績も優秀。やんちゃでツンデレ。私の席は、亮くんの後ろだ。「おはよう、亮くん。」「あぁ、おはよ。」とまぁ、こんな感じの会話だ。次に親友の如月 雛と幼なじみの星宮 悠がやってきた。雛は、私と仲がいい。好きな実況者が一緒だからだ。雛は、スポーツが得意で、明るい。勉強もそこそこできる。私は勉強は出来るが、スポーツはあまりできない。大違いである。悠は、小さい。雛と同じで、スポーツは出来る。だが、勉強はからっきしだ。雛と悠は対照的だ。→