第8話 スキル〈あくび無効Max〉の使い道
俺は今、隣の国のルーミス王国という所に向かっている。行き方は村長に聞いた。理由は、簡単だ。魔族に殺されない為に、〈剣聖〉スキル持ちの勇者に助けを求めに行くのだ。
それと、ルーミス王国に着くまでにスキルの訓練をしようと思う。これも、もちろん魔族に殺されない為だ。魔族は、スキルを2個同時に使っていた。俺もそれが出来れば強くなれるかもと思ったわけだ。
「1番使えないスキルの〈あくび無効Max〉の使い道を考えるかな。」
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あくび無効Max
効果
周囲1㎞のあくびを、瞬時に止める事が出来る。
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これを、〈索敵〉スキルと合わせて使ってみようと思う。
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索敵
効果
周囲10mを、瞬時に索敵出来る。
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このように、効果説明が似てるので何とかなるかもと思ったわけだ。
「よしっ、実際にやってみるか。いくぜ、〈索敵〉〈あくび無効Max〉発動。」
その瞬間俺は、気絶した。
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「はぁっ、やべぇ意識がとんだぞ。頭がめちゃくちゃ痛い。吐き気もする。オ゛エェ」
ゲロを吐きすぐ周りを確認すると、辺りはすでに薄暗くなっていた。
「うぉっ、何だこれ。」
俺は焦った。目や耳、鼻から結構な量の血がでていたのだ。
「これはヤバイ。〈歩く67〉×68発動。」
回復効果のある〈歩く67〉をすぐに発動する。その途端血が止まり、頭の痛みもなくなった。
「これ、今なら気絶しないで、発動出来るかも。〈索敵〉〈あくび無効Max〉発動。」
その瞬間とてつもない量の情報が脳に流れ込んできた。1㎞圏内の地形、風の流れ、地中にいるモンスター、虫の動きまで、ありとあらゆる情報が頭に入ってくるのだ。
「ぐぅっ、これはヤバイ。頭の中をかき混ぜられてるみたいだ。けどこれすごいぞ、常に発動してれば先の動きが予測出来る。これなら敵の動きが先読みできるぞ。これは使える。」
でもどうして、〈索敵〉と〈あくび無効Max〉でこうなるんだ?考えてもわかんないぞ。感覚的には、〈あくび無効Max〉に〈索敵〉を乗せてる感じなだけなんだけどな…。
こうして、俺は敵の動きを先読みする能力を手に入れた。まぁ、〈歩く67〉の効果時間の10分限定だが。それに、見栄えは非常に悪い。発動中は耳、目、鼻から常に血がでてるからだ。さらにめちゃくちゃ頭も痛い。普段は、あまり使わないでおこう。
俺はこうして、幸先よく勇者のいる国に向かうのだった。




