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365回目の勇者召喚  作者: コカゼリオン
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第6話 冒険者になったばかりで




俺はなんとか、村についた。食料を節約してなんとか着いたのだ。もう、5日寝てない。とりあえず宿を取って寝よう。



「すいません、あの宿はどこにありますか?」



俺は、近くにいた若い男の村人に聞いて見た。



「あぁ、それならこの先行ったところを左だ。」



「ありがとうございます。よしっ。急いで行って寝よう。」



宿はこれかな?寂れてる感じがするけど、まぁ安心して寝られればそれでいいや。



「すいませーん。泊まりたいんですけどー。」



「はい、はい。お客様ですね。一泊銅貨50枚で、朝食は銅貨5枚です。何泊ですか?」


おばちゃんが出てきた。ここは普通若くて可愛い子が出て来るところなのに…。もういい。とにかく寝よう。



「とりあえず2泊でお願いします。朝食は、どちらもお願いします。」



「料金は、先払いになりますね。銅貨110か、銀貨1枚銅貨10枚になります。」


「はい、わかりました。銀貨1枚と銅貨10枚でお願いします。」



おぉ、銀貨1枚で銅貨100枚分なのか。覚えておこう。あとだいたい宿の値段からして、多分銅貨1枚100円くらいかな。となると、俺は盗賊から盗んだお金が30万越えだな。


俺はその日、宿でぐっすり寝た。


次の日は、宿のおばちゃんにどこで冒険者になれるか聞いた。そしたらなんと、ここの村にもギルドがあるらしい。なので今日早速行ってみる事にした。





「ここが冒険者ギルドか。酒場と1つになってるんだな。テンプレが俺を待ってる予感がする。緊張するな……よし、はいろう。」



結果からいうと、テンプレは無かった。新人に絡む中堅の冒険者というのを期待していたのにだ。むしろガラガラで、酔いつぶれてるおっさん1人しかいない。受付はどこにあるんだ?



「すいませーん。冒険者になりたいんですけどー。誰かいませんかー。」



「うるさい。そんな叫ばなくても、聞こえてる。」


「えっ、ギルドの受付の人ですか?」


「そうだ。で、登録するのか?」



非常に寂れた冒険者ギルドみたいだ。客かと思ったら、ギルドの人だったらしい。だがそんなことは関係ない。おっさんに詳しく聞こう。



おっさんに、俺は色々聞いた。要約するとこんな感じ。



冒険者ギルド

冒険者は、誰でもなれる。主にろくでなしの、根無し草のような奴らが多いらしく、生き急いですぐ死んでしまう奴も多いらしい。


冒険者ランクは上から、S、A、B、C、D、Eとランク分けされており、Bランクからギルドの直接依頼があるらしい。

登録には、銀貨一枚(日本円で一万円くらい)かかる。


ランクを上げるには、クエストをこなすしかなく、最初はギルドボードにある依頼を(主に何でも屋のような仕事依頼がある)受けてあげることができる。EからDになるには、クエストを10回成功させて、あげることができる。

Cからは、ギルドの試験があるらしくそれを合格すると、なれるらしい。

まともなクエストは、Cからしか無いみたいだ。


冒険者登録をするとギルドカードが貰える。メリットは、ギルドでモンスターから採取した素材や薬草などを買い取って貰える。ギルドカード自体が身分証明書のような役割があるらしく、ランクの高いギルドカードは、身分証明書としてつかえる。


正直、 これを聞いて俺はやる気をなくした。非常に、クエストがメンドくさい。だが、他の冒険者は皆Sランクを夢見ているらしい。それはSランクになると、一代限りだが、男爵の位の貴族になれるからだ。みんな、それを求めて冒険者になるみたいだ。

確かに貴族は憧れるが、絶対にメンドくさいことになるからな。俺は、奴隷ハーレムや俺Tueeeeができればいいんだ。それ以外は求めてない。

ということなので、俺はとりあえず登録だけはしとく事にした。



「わかりました。登録します。銀貨1枚ですよね。」


「ああ、そうだ。」



俺はこうして、Eランク冒険者になった。そのあとは、クエストをうけずに宿屋に戻った。




「あぁ〜どうしよう。目標が漠然としすぎてるな。とりあえず可愛い奴隷をいつかは、買うとして、あれだな。隣の国に〈剣聖〉スキル持ちの勇者がいるらしいし会いに行って見ようかな。もしかしたら、日本人かもしれないし。

いや、やっぱりやめとこう。なんか面倒にまきこまれそうだ。当面は、強くなることだけを考えよう。」



ドゴォーン



「はっ?何の音だ?」


俺は窓の外を見た。何だあれ?黒いコウモリのような羽を生やして、こめかみ辺りには、黒いツノが生えていた。



「ぎゃーっ、たすけてくれー。」


「ひぃっ、もうダメだ。この村のギルドに魔族にかなう奴なんていない。もう終わりだ。」


「ママー助けてー。」



あれは魔族らしい。かなりマズイ。この村もうだめかも。俺ここで死ぬかも。いやダメだ。最後のは、少女の声だ。ここで、華麗に魔族を倒したら、もてはやされるぞ。よしっ頑張るとするかな。俺は急いで、宿を出た。



「おいっ。こっちだ。〈手の潤い91〉×92発動。」


両手から凄い勢いで、バケツ2杯程の水が魔族に、向かって飛んで行った。



「今のはウォーターボールか?こんな寂れた村に魔法使いがいるとはな。」



勿論魔族は、無傷である。というかアレを魔法と勘違いしたらしい。まぁ〈手の潤い〉スキルが、普通こんな高レベルなことは無いから勘違いしても仕方ないだろう。よし、ハッタリを言ってやろう。上手くいけば帰ってくれるかも。



「そうだ。俺は魔法使いだ。死にたく無かったら帰った方がいいぞ。」


お願いです。帰って下さい。本当にお願いします。




「フハハハハハ。面白い。お前から殺してやろう。オレのレベルは67だ。せいぜい楽しませてくれ。」



ひぃーっ、俺まだレベル6です。すいません、すいません許してください。

えっ、 魔族がいきなり消えた。




「後ろだ。」



後ろから声が聞こえて、俺はとっさにスキルを発動する。


「〈歩く67〉×68発動」


ボンッ


その瞬間、俺の腹が弾けた。魔族は、ただ背後に回ってパンチしてきただけだったのにだ。



「ゔぐぼぉっ、ゔぅっ、ごほっ、げほ。」


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。けど、間に合った。発動出来てなかったら、間違い無くHPが0になって死んでいた。〈歩く67〉の効果時間10分以内で何とか、倒さなくちゃ。



「…珍しいな〈超再生〉のスキル持ちとはな。もう治ってきてるではないか。」



いや〈歩く〉だよ。と、心のなかでツッコミをいれる。だが、俺はこれを利用させてもらう。


「そうだぁっ。〈超再生〉スキル持ちだ。俺は

、死なない。お前を魔法でぶち殺してやる。」



倒すまでは、いかなくても俺には切り札の〈眠る97〉がある。あれを近距離で最大威力のを食らわしてやる。



「何か勘違いしてないか?〈超再生〉は死なないスキルじゃない。再生の追いつかない速度で潰せばいいだけだ。スキル〈強力〉〈堅固〉発動。挽肉にしてやる。」



なんとっ、スキル持ちだった。しかも強そうなの2つ。ゴリゴリになったぞ。俺はすでに失禁してしまってる。だが、幸いなことに、血で失禁がわからなくなっている。


シュッ


魔族がまた消えた。


パンッ


俺の左腕が弾けて遠くに飛んで行った。


「うぐぅ、〈眠る97〉×98発動」


近距離で、俺の渾身の〈眠る97〉が発動した。



「なっ、意識が朦朧と、どういうことだっ。俺は〈状態異常無効〉のスキルがあるのにっ、ぐぅ、貴様何をした。」



「お前に、呪いをかけた。この村の近くに来ると、死が近づく呪いをな。ここから出来るだけ離れた方がいいぞ。」


また、ハッタリをかます。 あぶねー。〈状態異常無効〉スキルとかずるいだろ。でもなんで効いたんだ?俺のスキルの方がレベル高いからか?でも、効きが悪いから効果は落ちてるのか?てか、もう出せるの全部出したぜ。あと使えそうなの〈短剣使い〉くらいしかないよ。お願い帰って帰って帰って帰って。



「貴様ァっ」



やばっ、めちゃくちゃ怒ってる。なんとか、この場をしのごう。


「ふっ、お前はここに近づけなるだけだ。俺は、いつでも相手になろう。」


勿論この場しのぎの嘘です。お願いです。帰って下さい。


「…名前を教えろ。」



「……勇太だ。」


「ユータ貴様を近いうちに必ず殺してやる。転移魔法発動っ。」




魔族は、捨て台詞っぽいのを吐き消えた。俺は急いで遠くに飛んで行った左腕を拾い、傷口につけた。


「あぶねー、あと少ししたら回復効果なくなってた。マジひびった。ふぅ、よかった。左腕ついた。」


視界が急に暗くなってくる。



「あれ?なんだ急に視界が暗く…」




ドサッ





俺は気を失った。



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