第25話 女神と邪神は辛かった
「そして、神に成ったあなたはゲームの参加資格を得ました。参加しますか?」
「参加しないと言ったらどうなる?」
「そうですね……このまま参加をしなかったら、あなたの負けの扱いになり神格を剥奪され、人間に戻ります。」
「えっ、それだけ?」
「えぇ、あなたはそれだけです。そして私はイカサマがバレたので、このままでは人類の全滅となります。そうなってしまうと、結局あなたは死んでしまいますね。」
「おいぃっーー。結局お前の所為かよ、くそっ。………それで、参加するといったらどうなるんだ?」
「そうなりますと、私のイカサマは第三者の介入と言う事になりますので、三つ巴のゲームとなるので、勝負は平行線になりますね。私としては、これが理想です。」
「おいっ、最初からそれが狙いだろうっ。」
「えぇそうです。」
「お前らの神格とやらは、俺みたいに回収出来ないのかよっ。」
「やろうと思えば出来ますよ。そうです…
あなたの分かるように言いますと、自動販売機の下に落ちているであろう1円玉を集めろと言っているようなものですね。」
「はっ?その言い方だと、俺は大量に1円玉を集めたみたいじゃねぇかっ。」
「そうですね。あなたは、最下級神格 です。私たちとは、文字どうり格が違います。そして、参加しても額の低い賭け事となりますので、私が邪神に負けるよりは、あなたが勝った方がかなり損失が低いので、私が負けるくらいならあなたが勝った方がいいです。そしてそれは、邪神も同じで、私に負けるくらいならあなたが勝った方が良いというわけです。」
「へぇ、多少は勝ちやすいのか。でも俺は、何を駒にするんだ?女神は人、邪神は魔族だろ?俺はモンスターか?」
「いいえ、あなたは転生者、転移者が駒となります。なので、双剣の勇者とあなた自身が駒ですね。」
「はあぁっ?2人だけぇ?てか俺は神なのに駒として参加して良いのかよっ。」
「あなたは、神になりましたが肉体も生きています。なので、駒としても動けるのです。あなたのステータスウィンドウには、職業が2つ書いてある筈ですよ。まぁ、肉体が滅んだら勇者職は無くなりますね。」
「うぇっ?マジかよ…。ステータスまだ見れたんだ……。ステータスオープン」
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職業:勇者
最下級神
レベル:86
HP:90
MP:5000000
力:88
守:88
速:87
神の権能:タイムリープ
スキル 無し
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「うおっ本当だ。職業に最下級神って書いてある。てか、MP今まで0だったのに500万もあるぞっ。なんだよ神の権能って……。」
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神の権能
タイムリープ
いつでも15分過去にタイムリープする事が可能。消費MP100万。
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「消費MP高っ。5回しか使えないじゃん。」
「5回しか使えませんが連続で使えますよ。」
「マジかっ、連続で使えば1時15分も過去に戻れるのか。今使って魔王戦に戻れるのか?」
「神の世界では、不可能ですね。あくまで、あの世界限定の能力です。」
「嘘だろっ。地球とかで使えないのかよっ。」
「はい、権限の問題ですね。偉くなれば可能です。最初に出来たのは、私の介入していた勇者召喚を使ってうまくいっていただけなのです。なので、あれは天罰ギリギリのグレーゾーンですね。」
「あぶねー、あのタイムリープそんな、天罰を受けるほど危険だったのかよっ。
…それで俺の勝利条件は何なんだ?」
「あなたの勝利条件は、魔族と人間の争いを止める事です。」
「はい無理ー。不可能ですー。無理無理、絶対無理でーす。そもそも俺合わせて手駒が2人しかいないのに無理だろ。」
「私達は、本来神託のみでしか介入出来ません。なのでその分有利です。そして私達は正直もうこのゲームを辞めたかったのです。ですがこのゲームを降りると、強制的に負けになるので、辞められない。なので、イカサマしようとなった訳です。」
「はぁっ?邪神も辞めたかったのかよ。何で降りると負けになるんだよっ。」
「私と邪神は、神の誓約をたてたのです。勝負で負けた場合、言い訳して逃げられないように……。ですが、予想外に長く続いてしまって私と邪神は、辛くなってきたのです。」
「長いってどれぐらいだよ……。」
「50億年ほどですね……。」
「長っ。」
「はい。なので、もしあなたが参加するのでしたら、私と邪神がサーポートをします。」
俺はこうして、ほぼ勝負の決まったゲームを、邪神と女神のサーポートのもとやる事になった。




