第15話 繰り返したその先へ
あの後俺は、何度も繰り返した。そしてわかったことがある。
まず、あのタイムリープは最初の能力と違うと言うことだ。死ぬ直前、HPが0になる寸前でしか発動しない。これは、自分の意思では、発動出来なかった。
次が、最初にタイムリープが発動した15分前より前には戻れない。これは、直ぐに能力が発動した時も同じ場面に戻ったからだ。
そして最大のデメリットが…、タイムリープするたびに、最後に覚えたスキルから順に、スキルが一つずつ無くなっている事だ。これのせいで、繰り返せば繰り返すほど俺が不利になる。
まぁそれとは別に、メリットに思った事は、繰り返すうちに恐怖心が無くなった事。相手の動きのパターンが読めるようになってきた事だ。
そんな、今の俺のステータスがこれだ。
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職業:勇者
レベル:41
HP:45
MP:0
力:43
守:43
速:42
スキル
〈タいムreーぷ〉
〈眠る89〉
〈歩く60〉
〈手の潤い83〉
〈あくび無効75〉
〈アイテムボックス2〉
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〈食物鑑定〉と〈索敵〉、〈短剣使い〉が無くなり、スキルレベルがあるスキルは、レベル1つずつ減っていった。〈歩く〉は、スキルレベルが減った事によって、回復力が落ちた。〈索敵〉と〈あくび無効Max〉の合わせ技も、〈索敵〉が無くなった事で、出来なくなってしまった。
かなりヤバイ状況だが、俺は段々パターンを覚え反応出来るようになってきていたので、ある事をやろうとしていた。
「おい、こんなパンチ当たんねーよ。」
俺は挑発をして、あらかじめ来る場所のパターンを覚えてひたすら避け、また煽る。このパターンが、1番隙が出来やすい。
「貴様ぁっ、殺す殺す殺す。」
相手は、圧倒的パワーとスピードがある。すでに、〈強力〉〈堅固〉も使っている。なのに当たらないのだ。まぁやり直してるだけでかなりの数当たっていんだが…。
怒りで大振りになった攻撃の隙を突き、今回初めて懐に潜り込めた。そして、そのチャンスを逃さないように、ゼロ距離で雷撃の指輪を心臓目掛けて放つ、その瞬間一瞬だけ心臓が止まる。それと同時に〈アイテムボックス2〉を使った。そして……ついに成功したのだ。
そして奴に同じ事を言ってやる。
「オレは、〈アイテムボックス2〉スキルを持っている。今まで疑問だったんだ。アイテムボックスには、生きてる奴が入らない。けど、肉は入る。何が基準なんだってな。そこでオレは思ったわけだ、心臓が動いてるかどうかなんじゃないかってな。だからお前に試した。お前も〈アイテムボックス〉持っていて気になっていただろ。結果は見ての通り成功だよ。」
「なっ、何故それをぉっ、ゴフッ。くそぉっ、転移魔法はつぼお゛」
「させねーぜ。お前の顎と舌をアイテムボックスにいれた。お前は、後悔して死ね。」
トルギネスの動きが鈍くなっていく。
「おいおい情けないなぁ。上級魔族がこんなんでいいのかぁ?」
俺は今までの恨みを込めて、トルギネスを煽りまくる。
そして……。
ピコン、レベルが1上がりました。
ピコン、レベルが1上がりました。
ピコン、レベルが1上がりました。
ピコン、レベルが1上がりました。
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ついにトルギネスを倒し、俺はレベル86になった。




