第13話 消えた筈の……
俺はトルギネスを前に、恐怖を隠せなかった。相手は、本来130レベルないとダメージすら通らない敵だ。時間を空けて来たという事は、相手もそれなりに準備しているだろう。だが俺は、無理矢理行動に移した。
「〈歩く67〉×68発動、〈索敵〉〈あくび無効Max〉発動。」
「じゃあ、始めるか。痛めつけてから殺してやる。」
俺はいつも通り、〈歩く67〉と合わせ技の先読みを発動する。そして、隙をつくためにすぐに、雷撃の指輪を使った。
「雷撃」
トルギネスは、いつの間にかすぐ後ろにいて、雷撃を放っている方の右腕を消し飛ばして来た。俺はすぐに〈眠る97〉を使おうとした。
「ぐがぁっ。〈眠る97〉×98はつごぉぺっ。」
アゴに衝撃が走り、一瞬視界が暗転した。すぐさま、もう一度〈眠る97〉を発動しようとした。
「ゔあ゛ぁあう」
だが、まともに喋れず不発に終わる。
「魔法もスキルも喋らせなければ発動しない。アゴを殴ってちぎり飛ばした。後は、お前に何ができるかな?」
俺は恐怖した。最初会ったときは、まだ油断していた。けど今は違う。確実に俺を潰しに来てる。俺は逃げた。情けなくわめきながら。
「ゔーっゔぁっー」
まともに声すら出ない。
「おいおい、流石にそれは無いんじゃないか?敵に背中見せんなよ。ほらよっ。」
トルギネスは、逃げてる俺の両足を軽く消し飛ばした。それだけで、横に吹き飛ばされた。
「ぎゅぺっ」
ドチャッ
水分の多い落下音が聞こえた。あまりの激痛に血泡を吹く。そして、蹴られた足を見てしまった。
太ももの真ん中から下がなかったのだ。
「あ゛ああああぁぁぁぁぁぁ……」
声さえ出なくなってしまう。すでに糞まで漏らしてしまっていた。全く回復が追いつかない。多分もうダメだろう。
「オレと一度は引き分けたんだ。こんな情けない終わり方は無いよなっ。」
その言葉と共に唯一残った左腕を引きちぎった。もうすでに痛みすら感じない。
「流石に手足を千切れば再生はしないか。つまんねぇ終わり方だ。もう死ね。」
そして、ダルマになった俺の頭に足をを乗せて徐々に体重をかけて来た。骨が軋み脳に異音が響く。
もう死ぬ。そう思った時だ。俺のステータスウィンドウがかってに開く。
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職業:勇者
レベル:41
HP:45
MP:0
力:43
守:43
速:42
スキル
〈タいムreーぷ〉
〈眠る97〉
〈歩く67〉
〈手の潤い91〉
〈あくび無効Max〉
〈アイテムボックス3〉
〈食物鑑定〉
〈索敵〉
〈短剣使い〉
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無くなっていたはずのタイムリープが文字化けして出て来ていたのだ。さらに勝手に動く。
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タいムreーぷ
こウ加
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完全に何て書いてあるのか分からなかった。
その瞬間、タイムリープが発動した。
「ハハッ約束通り殺しに来たぜ。ユータ。」




