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異世界放浪記~ここは異世界テラフォーリア~  作者: ai-emu
【よこみち】チートな〇〇と万能聖女様(その2)
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(2)神々からのご神託

『汝、マナミには、改めて治癒神『メディサリーヌ』の権能を守護する『治癒神の聖女』を与え、我の寵愛をその身に受けた聖女に任命する。今後も与えられた職能及び、我の名代としてその使命を全うするように』


当然の結果なのかもしれないが、地球においても(回復魔術が使用出来た)リアル聖女様事マナミちゃんは、ここテラフォーリアにおいても治癒の女神『メディサリーヌ』様の聖女様になりましたとさ。


『我が愛しき聖女、マナミよ。

汝は治癒神・メディサリーヌの化身であり、また依り代である事をここに神託する。よって、聖女としてではない普段の言動はともかく、聖女として活動している際の言動は、そのすべてが我を代弁し、我と表裏一体であり、またそのすべてが我の現身である事をここに宣言する。』


治癒の女神・メディサリーヌ様は、1発だけでは物足りないようで、2発目の爆弾(とんでもないご神託)を落とし、神殿内にいた者たちに精神的ダメージを与えていく。

とうとうマナミちゃん、神様の仲間入りをしたんだね・・・・・。そんな感想しか出ない、俺たち3人(俺とケンジとマコト)と、そんな感想すら出ないその他大勢。


『我が愛しき聖女、マナミの誕生を記念して、我の友神でもある神々から、お言葉(ご神託)がある。心して聞くように。』


しかし、彼ら・彼女らを襲う爆弾(ご神託)はこれだけではなかった。それは、治癒の女神・メディサリーヌ様が発した、こんなご神託から始まった。そして、爆弾(ご神託)は(何の権能を司っている神様かは知らないが)別の女神様に引き継がれていく。


『コホンッ!ではまずは私、太陽神・アマテラスから神託を授けよう。

本来私の聖女にと考えていたあの子は、我らが最高神である6大神が共同で聖女にすると言っていたのでな。これにより、私の聖女にできないのが残念だ。そして、その子の名代となった我の寵姫に、我が聖女の役を授けたいと思う。

しかし、今回の異界からの来訪者には、いろいろと高性能チートな人材が多数揃っているのには驚いた。これならば、いろいろと停滞していた世の中が大きく動き出すだろうし、ここ数十年いなかった聖女がたくさん誕生するだろう。』


太陽神・アマテラス様からのお言葉に登場するあの子とは、たぶん俺たちがよ~~~~く見知っているヒカリちゃんに間違いないだろうね。ヒカリちゃんなら6大神の聖女?でも、『やっぱり?マナミちゃんと同じだね!』という感想しか浮かんでこない。

それほどまでに、地球上では異常だったのだ。彼ら・彼女ら『特異体質』持ちの能力は・・・・・・。

それにしても、神様事情にも、いろいろと柵みたいなのがあるんだなっと、この言葉で考えてしまった。

あと、今回の『異界からの来訪者』については、神様的には大収穫だったらしい。


『治癒の女神・メディサリーヌの聖女マナミ、そして、これより別の神々の聖女となる2人よ。

此度の神事で聖女となる3人には、上位神である我、太陽神・アマテラスの寵姫とし、我の力を込めた薄絹で拵えた式典用と普段着用の修道服(聖衣)を与えよう。』


再びマナミちゃんを指名いた太陽神・アマテラス様のお言葉(ご神託)が言い終わると、マナミちゃんの体が一瞬淡く光り輝く。その直後、マナミちゃんが着ていた『洗礼の神事』用の真っ白な修道服が、とても豪華で神秘的な雰囲気を醸し出している白色と空色を基本色とした、豪華な盛り装タイプの修道服になっていた。マナミちゃんの手には、折りたたまれた服のようなモノを抱えているので、そちらが(太陽神・アマテラス様が話していた)普段着用の修道服なんだろう。


そして・・・・・、神々による爆弾(ご神託)はさらに続いていく。


『異界からの来訪者、マコトよ。』

「は、ひゃい!!」


いきなり、何かの神に名指しされたマコトは、裏返った声でさらに語尾を噛んだ形で返事をする。もちろん、なんでか知らないが、直立不動の姿勢である。


『異界からの来訪者、マコトよ。

そなたの生い立ちには、我ら神々もつい笑ってしまった。それもすべて魔術で行ったとなれば、それは我の領分じゃ。

汝は我がもらい受け、魔術神『イシスアマト』の聖女として定める。

汝はあの子ほどではないが、全属性を有する希少なる存在。そしてあの子と同様に、現状低迷している魔術を、大きく飛躍させる事ができるの能力を秘めている。これからも魔術の発展に精進し、この世界の魔術技術の発展に大きく貢献する事を望む。あの子同様、全属性を使いこなす世界最強の魔術師として君臨するがよい。』


なんとマコトが、魔術神・イシスアマトの聖女に任命されてしまった。そしてマコトは瞬時に、マナミちゃん同様に白色と空色を基本色とした豪華な盛り装タイプの修道服を着用し、その手には、折りたたまれた普段着用の修道服を持っていた。

ところで、先ほどから出てくるあの子事ヒカリちゃんは、いったいどこに向かっているのだろうか?

そして俺の妻でもあるマコトよ。とうとうヒカリちゃんと同じ最強の魔術師になったんだな。


『では続いて私じゃな。私が聖女に指名するのは、テレサ=センダレス、そなたじゃ。』

「え?私ですか?」


今まで蚊帳の外にいたテレサちゃんが、神々の1柱から指名される。どの権能を持つ神様かは知らないが、突然指名されたテレサちゃんは、なんで?どうして?と言った感じで、自身が座っていた長椅子から立ち上がる。

そうなのだ。

今回のテレサちゃんはただの付き添いで、直接的にはこの『洗礼の神事』には参加していない参列者の立場である。


『テレサ=センダレスよ、我らの御前に。』

「は、はい!今すぐ!」


テレサちゃんは、神様からの指示時即座に反応し、服装そのままに、マコトとマナミちゃんの隣に走ってくる。


『テレサ=センダレスよ。

魔術神の聖女・マコトを魔術の師に持ち、さらに、治癒神の聖女マナミを治癒術の師とする汝には、生命母神・ウンディーネと、我の眷属である、氷神・へカテリーナの2柱の聖女として認める。』


そして最後に、テレサちゃんが、2柱の聖女様を兼任する事態になってしまった。そして、テレサちゃんも、マコトとマナミちゃん同様に、白色と空色を基本色とした豪華な盛り装タイプの修道服を着用し、その手には、折りたたまれた普段着用の修道服を持つ事態へと突入していた。


そうして十数分後。


マナミちゃん・マコト・テレサちゃんを祭壇の中央に据えて、ここペンタスト神殿にある礼拝堂内にいる全員で膝をついてこうべを垂れいる。もっとも、ペンタスト神殿の外にまで、それが伝播しているという事はないが、神殿何にいた者は総じて礼拝堂に集まってこうべを垂れいるのだ。

俺とケンジ、アマルーダさんも皆に倣って(面白半分で)マナミちゃんに対し膝をついてこうべを垂れいる。というか、こういった状況の時は、(ノリと勢いもあるが)周囲の者に合わせて同調しないといけないよね。

そんな俺たち一同を、唯一立ったまま見つめているマナミちゃん・マコト・テレサちゃんは、少しひきつった笑顔を向けていた。


しかし、どことなくうれしそうな顔をしているマナミちゃん。


あの顔つきはアレだね。


大好きな修道服を着る事ができて、ご満悦に浸っている時の顔だ。


マナミちゃんにとっての『修道服』・・・・儀礼用としての『聖女様ルック』と、普段着用の『シスタールック』双方の修道服は、私服としての『普段着』であり、聖職者としての『仕事着』であり、ヒカリちゃんとある人物から受けた洗礼の結果、開花したオタク趣味の『戦闘服』なんだよね。

地球にいた頃も、マナミちゃんの持っている服は、普段着として愛用していた修道服と、学校の制服や体操着だけ。世間一般的に言う私服と呼ばれる普通の服は、俺たちが知る限り1着も持っていなかった気がする。もちろんケンジとのデートの時も、それ以外の時も、修道服さえあれば、マナミちゃんは服などいらないどころか、世間一般的なファッション関連の知識は皆無だった。


『コウタ君、一応私も、世間一般的に言う私服は持っているよ。・・・・・そのほとんどが、ヒカリちゃんによるカスタマイズだけどね。というか、ほとんど修道服で生活しているから、コウタ君達には見せた事がないのは認めるけどね。』


俺が話すマナミちゃんの私生活について、当のマナミちゃんから物言いがついた。というか、どうやってやっているのか知らないが、直接脳内に響いてきた。


ちなみにマナミちゃんの実家は、地元で有名なカトリック教会。マナミちゃん自身もキリスト教を信仰していて、正式な洗礼を受けた修道女である。その上でたしか、ヴァチカンから正式に認められた『リアル聖女様』、とある力故マナミちゃんには、特例として子孫を作る事が認められている。つまり、修道女でありながら、ヴァチカンから正式に結婚を認められているのだ。

まあ、この世界に来たから、この特例はあってなしが如し。現在はケンジ君の可愛い奥様であり、俺たちの胃袋の支配者でもあるのだが・・・・・。


また、マナミちゃんの私服は、ほとんど見た事がないのは事実だ。

それは、先の事情もあって、生活のほとんどを修道服で暮らしているから。また、ゲームやアニメ・マンガ、小説などで聖女様や修道女が着用している修道服コスプレ衣装は、すべて取り揃えていたりする。その影響なのかどうか知らないけれど、そういったコスプレ用の衣装を作るため、裁縫関連のスキルもプロ級の腕前なんだよね。

こういった事柄があって、自他共に認める『修道服オタク』なマナミちゃん。

でも、大親友であるヒカリちゃんと、よく近所のショッピングモールにお買い物をしに行く姿を目撃した事もある。その際も例外なく、最初は修道服を着用しており、ショッピングモールを出た際に時折一般的な服装だった気がするが・・・・。


『そうだったけ?・・・・・・ああ、確かにそうだった気がする。

そ・れ・よ・り・も!

そこでこうべを垂れいる2人に告ぐ!この状況を何とかしなさい!』


なんか、マナミちゃんから理不尽なお願いを飛んでくる。あのう・・・・・、マナミちゃん?


『これは、マナミちゃんのまいた種だからね。しっかりと刈り取ってね♡』


と、とある方法でマナミちゃんに伝える。それも、語尾にハートマークまでつけていたと思うほどに、とても気持ちのいい笑顔でだ。やればできるんだね。俺の言葉に、ひきつった笑顔が怖いマナミちゃんを見る。


『あとで、覚えておきなさいね、3人とも!』


そんな思念波が、マナミちゃんが送信してきた。その言葉に、ブルッと震え、冷たい汗が全身から流れ落ちる。この後何をされるのか、少し恐怖してしまっている3人だった。特に、食事関係で。

そうそう。俺たち4人は、現在領主様のお屋敷の離れで暮らしている(ついでにテレサちゃんとアマルーダさんも、同じ建物の中にいるが)が、食事だけはマナミちゃんが作っているのだ。

決して領主様のところの食事がまずいわけじゃない。

それでもやっぱり、マナミちゃんの作った食事の方がおいしいのだ。すでに、マナミちゃんに胃袋を捧げている俺たち3人と、そのご相伴に預かっているテレサちゃんとアマルーダさんなのだ。


『・・・・でもやっぱり、私が動かないといけないのかな~~~。』


しかしすぐさま、マナミちゃんから弱々しい言葉が受信されてきたのは、少しばかり不安が払拭されたの・・・・・・、かな?


しかしね。


新たに投下された爆弾(ご神託)は、核爆弾並みの威力があったみたいですよ。せっかく再起動しかけていた皆さんが、・・・・ほらね?

石化攻撃を受けたかのように、全身ガチガチに固まってしまっています。


『頑張ってね、マナミちゃん。』


そんな激励の言葉しか出てこない、俺だった。ちらっと横顔を各印したケンジも、同じ感想のようで首を大きく縦に振っている。

マナミちゃんが何か言わないと、この状況が動く事はないと思うよ。

ガンバ!マナミちゃん。

そんな俺からの声援を受信したのか、マナミちゃんがその事に気づき、・・・・大きなため息をついてから皆にこう話した。


「皆さん、どうかお立ちください。

治癒の女神・メディサリーヌ様からの神託で治癒神の聖女に任命された私ですが、今はまだ初めて洗礼を受けてこの場にいる、しがない修道女にすぎません。・・・いや、すでに修道女ではなく、しがない新米聖女なのかな?

まあ、どっちでもいいです。

司祭様。

とりあえず、此度の神事、最後まで執り行ってください。その後の事は、私自身の進退を含めて、後でゆっくりと話し合いの場を持ちましょう。」


そんなマナミちゃんの言葉に、最初は油の切れたロボットのような動きだった皆さんが、何時しかキビキビと動き出す光景は少し滑稽だった。

なお、マナミちゃんが神殿この場で発言した事は、強制力の働く神託になるらしいく、すなわち治癒の女神・メディサリーヌ様のお言葉意志になるらしい。

そうした結果、マナミちゃんのありがたいお言葉(ご神託)で、滞りなく『洗礼の神事』の神事が終了する。


そうしてこうして、3人の聖女様が爆誕した翌日。(この世界の)暦の上では、NMDC23667年7月40日。

今日は3人の聖女様が、毎月1日に行われる『月初の大祭』の関連神事である、月終の落日祈祷が夕方くらいから執り行われるのだ。つまり、聖女様となった3人にとっては、産まれて初めて主役となって行う神事でもある。


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