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異世界放浪記~ここは異世界テラフォーリア~  作者: ai-emu
【第5章】オークド村の異変
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【05-03】とりあえず殲滅しておきましょう

「そんな事よりも、壁の外はこの壁と融合したゴーレムちゃんに任せて、壁の中の魔物の殲滅をしていこうか。みなのもの!しゅつげきであ~~~~る!」


私はそう言って、脳筋野郎どもに仕事場を与えたのだった。その宣言に合わせて、何処からともなく取り出した武器を片手に男の子2人に女の子6人が散り散りに魔物たちに突貫していった。


「彼らに続け!後れを取るな!俺たちの村は、俺たちが守らないで、いったい誰が守るのだ!」


村の守備隊長らしき人の号令で、村の防衛軍も第3城壁の内側にいる魔物の殲滅に駆り出される。


戦闘用のメイド服を着用しているコトリ。まあこの服装(メイド服)については、女の子6人全員が着用しているんだけどね。


まあ、それはいいとして。


コトリは、愛用しているロングソード(私が随分昔に作ったヤツ)を片手に右手方向に走り、手近にいた魔物数体を剣に火属性の魔術(たぶん火炎剣ファイヤーソードだと思われる)を器用に付与して斬りかかっていく。

剣を一振りするたびに、剣の長さの5倍くらいの長さの火炎剣ファイヤーソードが伸びていき、その軌道上にいるすべての魔物を斬り裂いていった。さらにその先には、火炎衝撃波が放たれているので、本当に器用なモノだと感心する。

もちろん、斬り裂かれた魔物たちは、その切り口から一瞬で燃え、そして即座に灰になっていく。相当高温の炎らしい。

そんなふうに魔物を、即座に灰にしながらコトリは、第3城壁沿いを反時計回りに回るように奥へ奥へと突き進んでいく。


ミオは、パーティ内最速の能力を如何なく発揮し、音を置き去りにして(音速を優に超えて)て移動するため、一瞬で私の視界から消えた。

比喩表現でも何でもなく、本当に音速を超えているらしく、ソニックビームをまき散らしながら、その余波で魔物たちを蹂躙しているのだ。たぶん、手に持っている双剣でもって、魔物たちを切り裂いているんだとは思うが、あまりの速さにその剣先からは、赤い奇跡が空中に浮かんでいるのだ。

たぶん今頃は、反対側に一番乗りをして、嬉々として魔物たちを蹂躙しているのだろう。


ヨシナリは、何時ものようにマキとイチャつきながら、周辺にいる魔物を2人で仲良く倒している。

この2人については、すでにガイストさんも諦めているようで、そんな光景を砂糖でも吐きそうな顔で眺めているだけだ。

まあ、何時でも何処でも、2人の世界を作れる(イチャイチャできる)のは、ある意味すごい才能だと思う。こんな戦場のど真ん中でも、イチャイチャできるんだからね。

2人の世界にはいいてしまったようなので、あのまま放っておくのはいいと思う。


次は、我らメイド戦隊のご主人様(ヨシナリとマキ(バカップル2人)は除く)であるナオミチ君。

ちなみに服装は、どことなく剣道の防具(ただし頭装備の『面』はない)っぽくした何か。もちろん下に着ているのは、私たちの実家(ミツハさんの店)で売っていた剣道着っぽい服である。なお、ヨシナリ君の装備は、ガチなタイプの全身鎧(頭装備はなし)で、これぞパーティのタンクと言った感じである。

そんなナオミチ君の武器はコトリと同じロングソードでもちろん私の自信作である。ちなみに我ら『ご主人様とメイドさん』が使う武器や防具は、全部私が(この世界に来て迷子になっていた時に)魔境の最奥で狩ってきた魔物の素材や、採掘してきたモノを使って作り上げた自信作である。


ロングソードを片手に魔物に突貫していくナオミチは、まだ練習中の魔術付与は使わずに、ただ単純に剣術だけで魔物たちを蹂躙していく。そうして、コトリとミオコトリが狩りそびれていった魔物たちを刈り取りながら2人の後を追っていった。

さらにその後ろを追うように、ここオークド村の防衛弾?の一部が突き進んでいく。


「たっだいま~~~~~!」


そうこうしているうちに、音速で狩りをしていたミオがこの場に帰ってきたみたいだ。1周してくるのにだいたい1分くらいかな?

ミオが私の目の前に急ブレーキをかけて停止した後、ソニックビームが吹きすさんで進路上の魔物が細切れになって吹き飛んでいく。細切れになっているという事は、結構な斬撃を魔物たちに浴びせながら突き進んできたという事だ。


「・・・・とりあえずミオは、1人で1(第3城壁の)外にいる魔物を殲滅しておいで。遠くの方はいいから、壁際をクルクル回りながらね。中はフレンドリーファイアーが怖いからね。」

「そうだね。じゃあ、お外の魔物を殲滅してくるね!遠くの方は、ヒカリちゃんがやる予定な?」

「そういう事。この状況下だと、壁の中で魔術の使用は控えておいた方がいいからね。私は、壁の外を殲滅する方に回るよ。」

「・・・・という事は、私も(壁の)外をやった方がいいですね。(壁の)中は過剰戦力気味になってきていますし。」

「そういう事だったら私は、怪我人の治療に専念するよ。たぶん、すごい事になっていそうだからね。」


こうして、突撃隊に取り残された私・ぺニア・ハルナの3人と、すでに1周してきているミオで今後の予定を決めていく。ちなみにガイストさんたちは、非戦闘員を載せた馬車の隊列を護衛しながら(護衛する必要性はないのだが)第2城壁の中へとすでに消えてしまっている。


「そうだね、ハルナは怪我人の治療を請け負った方がいいよね。あっ!そうそう。中に行くなら、これを持って行ってくれる?」


そう言って私は、ドラム缶サイズの大樽に入っている生命力回復ヒーディング液化薬ポーション毒付与状態回復キュアポイズン液化薬ポーション魔力回復液化薬マナポーションの3つをハルナに1樽ずつ預けた。


「分かっていると思うけど、一回飲ませたら、30分以上は時間を開けないといけないからね。あとは、用法・用量を正しく、これはお薬の服用の基本だから絶対に守るように。

それから、今はメイド服のままでいいけど、救護所に入る際は、修道服に着替えていくといいよ。」


私はハルナに、余計な提案を事を付け加える。

仮にハルナが、この村で大活躍をした場合、メイド服よりも修道服の方が、絶対に場受けする事間違いなしだ。その結果、『オークド村の聖女様』という称号を頂けるかもしれない。

いや、絶対に誰かがそう呟くだろう。

そうしたらあとはドミノ倒しのように、その称号が村中に広がるのは時間の問題となるだそう。仮に、誰もハルナの事を『オークド村の聖女様』と言わなくても、私が村中に広めて回ると思うね。

それこそ、あらゆる権力を駆使してまでも・・・・・。


「お薬の事が了解しました!修道服の事は・・・・・・、まあこの状況下で、ヒカリちゃんが考えている事は、私に『聖女様』という称号を与えたいんだと思うけどね。

・・・・・まあ、いいか。その提案、乗ってあげる。じゃあ、行ってくるね。」


ハルナは、お薬を【アイテムボックス】(実はすでにパティメンバー全員に付与していたりする)に詰め込むと、まっすぐ第2城壁にある門へと走っていく。その際、襲い掛かってきた魔物には、かの有名な拳法を使って、細切れに切り裂いていった。まるで、ピアノ線を10本の指先から放つように・・・・・。

私の(武術においての)愛弟子は、とうとう空想の拳法すらも使えるようになったらしい。

あと、私が考えていた事を、すでに看破していたみたいだ。あとまあ、周囲の状況と、やろうとしている結果とその際の服装から鑑みれば、自ずと答えは導き出されるからね。


閑話休題。


「それじゃあぺニア、ミオ、私たちも行きますか。」


私は2人を伴って、いったん第3城壁の上に上る。

上った先に見たモノは、幾千幾万にも及ぶ魔物の大軍。これが魔物じゃなければ、とても壮観な眺めと見ほれるだろうが、今は何処までも溢れている魔物がいるだけだ。


「壁際は、壁と一体化しているゴーレムさんに任せるとして。あたしは壁から300mくらい離れた場所を周回するよ。」

「それじゃあ私は、ミオちゃんの周回コースを邪魔しない位置で、壁との間の殲滅作業を行うね。」

『それじゃあ、行ってきます!』


2人仲良く手を振りながら、魔物の大軍の中へと消えていく。

ミオは、先ほどの倍の速度で周回作業を始めた。ミオが通過するたびに、魔物が細切れになって周囲に衝撃音とともにとび散らかっていき、一瞬魔物のいない空間が出現する。しかし、すぐさまその空間にも魔物が押し寄せるが、数十秒後に再びミオが魔物を切り裂きながらやってくるため、再び魔物のいない空間が出現するのだ。そしてその繰り返しが、数十秒間隔で繰り返されていく。


次はぺニアである。

ぺニアは脳筋よりの修道女であり、その武器は|変形戦鎚(ウォーハンマー)(頭の部分が鎚と斧になっている)という重量武器を振りまわるパワーハイターである。今では【アイテムボックス】があるため、重量武器の数も増えており、愛用している変形戦鎚ウォーハンマー以外にも、ただクソ重たいだけの鋼鉄製の棍棒(長さが5m近くある)や、町の掃除屋さんの相棒が振るう100トンハンマーとか・・・・。

そんなありとあらゆる重量武器を、コレクションしていたりする。

もちろんただの大岩とか、何処で狩ってきたか解らない巨大サイズの魔物とか、そんなモノもすべて武器としてコレクションしているのは、言わないでも理解してほしいところだ。

そして今日は、大判振舞いしているらしく、そんなコレクションしている重量武器を【アイテムボックス】をフル活用して、あちこちにばらまいては回収して、魔物たちを蹂躙しているのだ。


さて、皆の様子ばかり見ていないで、私もお仕事は始めようかな。まずは手始めに・・・・・。


「【全属性無制限マルチマジック親子爆弾型放出属性槍クラスターシャリベン】」


ミオがいるだろう、300mほど先より外側から2㎞くらいまでをターゲットに設定して、喘息性をランダムに無制限にばらまく魔法槍を放ちながら、私は第3城壁の上を走っていく。

私がが走りすぎていった後には、少し遅れて上空100m付近から、色とりどりの属性の魔法槍が降り注いできている。そしてその魔法槍は、上空50m付近で10個ほどに分裂して魔物たちに襲いかっている。

その後は、大爆発を起こしたり、氷漬けになったり、細切れになったりと、各属性ごとにありとあらゆる方法で魔物たちを蹂躙していく。

誰もいない外壁の外側だ柄できる絨毯爆できであり、そうでない場合は出来ない事である。

一部、ミオが周回している場所にも落下して、その結果大惨事を引き起こしているが、音速を優に超えた速度で周回しているミオだ。たとえ真上に落下しようが、魔法槍が着弾する前にすでそこにはいないので安心である。


こうして3人で、外壁の外側の魔物を殲滅する作業を行っていく。

そして、私が10周ほど壁の上を魔術を放ちながらランニングした時には、オークド村から2㎞圏内には魔物の姿がなくなっていたのだった。

今では、魔物が押し寄せてきたであろう2方向(北西方向と北東方向)以外はすべて魔物が一掃されており、現在はおかわりしてくる魔物を順次駆逐している段階である。

なお北西方向には、ミオが高速で手に持つ双剣を振り回して、ソニックビームを飛ばして魔物を近づけさせ無くしており。また、北東方向には、ぺニアがその進路上に陣取っており、重量武器の洗礼を魔物たちに浴びせている。私は、2人の間をいったり来たりしながら、超電磁砲レールガンを魔術で再現して遠くに放つ作業に没頭している。

この超電磁砲レールガンを放つ作業、結構楽しいのである。

放っている物体は、魔術で創り出した高純度の鋼鉄球だが、魔力を込める量を増やせば、その分遠くに飛んでいくのだ。

ついさっきなんかは、音を置き去りにして(音速を優に超えて)はるか遠くまで吹っ飛んでいった。そして何かに衝突したのか、はるか遠くから巨大な衝突音が鳴り響いてきた。それも、北西方向と北東方向の2カ所から。


もちろん魔法槍が着弾している地面は、大小さまざまなクレーターがいくつも出来上がっており、川の周辺部では川の水が流れ込んでちょっとした湖になっている場所もある。

ちょっとやりすぎた感も否めないが、私は悪くないと開き直る事にする。


こうしてオークド村を取り囲んでいた幾千幾万にも及ぶ魔物大暴走スタンピートは、2時間余りで壁の外も中も殲滅を完了し、今はおかわり分を駆逐する作業に移っているのだった。

そして、周囲の魔物が殲滅されてから約2時間後。

すでに太陽も西の地平線に沈み、満天の星空と5つ夜空に浮かんでいるん月のが差し込んでいる中。

とうとう魔物たちのおかわりすらも、来る事がなくなり底をついたのだった。


「・・・・・これで終わりかな?」

「・・・・たぶんな。君たちのおかげで、何とは最悪の事態を迎えないですんだ。本当にありがとう。あとの警戒は我々だけで行っておくから、君たちはゆっくりと休みたまえ。」


いつの間にか私の隣(ついでにミオとぺニアもすでに呼び戻している)に来ていた隊長さんがそう宣言すると、しばらくしてから村中から大歓声が聞こえてきた。そういえば名前を知らないなあと、この大歓声の中どうでもいい事を今さらながらに思っている私であった。

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