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異世界放浪記~ここは異世界テラフォーリア~  作者: ai-emu
【第4章】まったりとした日常風景
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【04-01】鎮魂歌

空気を読んでくれない神様たちによる、私の白の聖女と(本来は無視したかった)コトリの黒の聖女(神々による特別待遇)にされてしまった翌日。

私はそんな些細な出来事など関係ないかのように、私の私たちの実家ミツバクレイミールでのお仕事をするため朝早くから市場巡りをしている。

なお今の私の服装は、あの豪華な巫女様ルックではなく、みんな決めた通りのメイド服である。この服装が、私達女性陣5人の普段着であり、実家でのお仕事着でもあり、そして戦闘服でもあるのだ。なお、戦闘(冒険者として活動する際の)用のメイド服に付いては、別のモノを用意してある。実は、昨日のギルドでのスキップ申請の際、思いのほか汚れてしまったための処置である。

メイド服以外の私服?も一応持っていはいるが、1日の大半をメイド服で過ごしてしまっているので、メイド服もうこれが私の私服といっても過言ではないのである。

ちなみに他の女性人コトリ・ハルナ・ミオ・マキも同じである。


・・・・・・今のところ。


神殿内でも話した通り、聖女様として働くのは最低月に1回、毎月1日に行われる『月初の大祭』だけである。この日だけは、ここサクラピアス大聖堂もしくは、バティスティア聖教所属の神殿や教会等に参内しないといけないが、それ以外は自由行動(異世界を満喫)する予定である。なおこれには注釈事項があり、旅の途中などで町などに立ち寄れない場合は、無理をして参加しなくてもいい事になっている。

つまり、この日にわざと町の外で依頼(フィールド活動)を入れておけば、聖女様としての活動はしなくてもいい事になっているわけだが・・・・・。まあ月に1度だけなので、聖女様を行ってもいいような気もしている。あの子(マナミちゃん)なら、嬉々として聖女様をするんだろうと思うけどね。

なおこれは、私とコトリの聖女様就任ついでに(に巻き込まれて)〇〇の神子となってしまったハルナ・ミオ・マキ・ヨシナリ・ナオミチの異世界組も同様である。


ちなみに今日は、NMDC23667年7月27日(月経歴4月13日)だ。ちなみに、この世界に来てから118日目で、サクラピアスに来てから3日目の朝である。

現在は乾季で現在は秋も中盤(この辺りに、四季がしいっかりとあるかどうかは知らないが)という事で、朝晩は結構涼しくなってきている今日この頃。

サクラピアス周辺の農地では、今年の収穫が行われており、低ランク冒険者の言い稼ぎ口(収穫のお手伝いという肉体労働系依頼が、多数ギルドに舞い込んでいる)でもあり、日々体力をつける目的で低ランク冒険者たちが駆り出されていたりする。

今日の朝ごはんの食材と、今日のお仕事の依頼を受けてから十影と帰り、そのまま朝ご飯を作っていく。


「今日受けてきた依頼は、サクラピアスの事をもっと知ろうという意味で、町中のゴミ拾いと草引きの依頼を受けてきたから。報酬自体は安いけど、谷地台の事を考えなくてもいいからね。町中を歩くから、私たちにとってはベストな依頼だと思うよ。」


昨日の内に話し合って決めた事に、朝早くから市場でお買い物をする私が代表して、冒険者ギルドで依頼を受ける事になっている。どんな依頼を受けてくるのかも、私の独断で決めていい事になっており、またその依頼に対して文句を言わない事になっている。

たとえCランクになっていても、やっぱり自分たちの住む町の事を詳しく知っておきたいので、ギルドには無理を言って最初の十数日間ほどは、こういった依頼を受ける事を了承してもらっている。


「今回の依頼の範囲だけど、私たちの実家ミツバクレイミールを中心とした4㎞四方の区画ね。つまり、サクラピアスの北東地区の西半分くらいだね。」


私は依頼を受けてきた場所を(市民証を貰った際に手渡された)地図上で確認し、それぞれの担当個所を消えていく。今回は私とコトリ(聖女様コンビ)マキとヨシナリ(いつものバカップル)、ハルナとミオとナオミチの組み合わせで回ってもらう。


「ゴミ拾いと草引きの依頼は、半日程度を予定しているから、お昼前になったら冒険者ギルドに集合ね。なお、依頼達成の確認は、拾ってきたゴミや、引っこ抜いてきた草をギルドに提出で完了になるから、しっかりと持ち帰ってきてね。」


私は、ミツハさんからいらない端切れを貰って作っておいた袋を、それぞれに渡してから実家を出ていく。結構大きな袋(大きめのナップサックくらいある)だけど、今後の冒険者活動でも利用できるモノである。


5人に対して行う【アイテムボックス】の付与については、現在考え中である。私の中ではどっちでもいいとの思いはあるが、そうポンポン便利なスキルを付与してしまうと、日々の努力をしないような気もするのだ。・・・・まあ、この面々に対しては、そういった事を気にする事はないとは思うが。


「あと午後時からは、それぞれの戦闘方法に則した鍛錬の時間にするからね。本来は、朝にやるのがいいとは思うけど、朝は何かと移送菓子いからね。日々の基礎鍛錬は、毎日やっていこうと思っているから、そのつもりで。」


私もコトリも、森を彷徨っていたあの日々でも、基礎鍛錬の時間はしっかりととっていたほどだ。戦闘については実践あるのみと、脳筋的な考えから戦闘訓練的な事は行っていなかったが、基礎的な事は毎日行っていた。

昨日は、試験で体を動かしていたのでやる必要はなかったが、今日からは全員本格的に参加してもらうつもりでいるのだ。


「それと、神子になった以上、それぞれ加護を賜った神の権能の一部を使用できるはず。せっかく使えるモノは使わないと損だから、それの訓練も同時に行っていくらかね。」


あとは、こちらの特訓もしていかないといけないね。神々の権能を使うためには、魔力を使えるようにならないといけない。魔術師であるハルナとマキはともかく、戦闘において魔力をほとんど使っていない他の面々には、しっかりと魔力操作を覚えてもらわないといけないからね。


閑話休題(その日の午後)


私の転移魔術で、ハルナたちがこの世界に来た際に、最初にいたあの滝の前に来ております。

転移できたのは、サクラピアスからここまで来るのに、徒歩だと丸1日かかってしまうので時間の無駄だったからだ。そんな時間の茂打をするくらいなら、タクシー代わりになった方が得である。

今日からの基礎訓練諸々は、ここで行いたいと思っています。ここなら、誰にも邪魔をされずに訓練が行えるからね。


まずはここで、死んでいった元クラスメイト達(私とコトリにとっては、クラスが違うので元学友)に対し合掌し、暫し黙祷をささげる私たち。

その後、私1人で、滝に向かって鎮魂歌レクイエムを歌う。

歌う鎮魂歌レクイエムは、地球で歌われているもっとも有名な某宗教のモノである。この世界にも鎮魂歌レクイエムといった曲はあるとは思うが、宗教関連はまだ知識が薄く、そういった専門的な事は疎いのである。なので、私が知っている鎮魂歌レクイエムを、心を込めて歌いあげていく事にする。

なお、先日同じ事をここでしたが、その時は何も起きなかった。

しかし、6大神の白神子となった事により、私がこの場で歌った鎮魂歌レクイエムの効果により、とても幻想的な風景が繰り広げられていく。

たぶんこの違いは、空間神の白神子でしかなかった事か、6大神の白神子である事かの違いだろう。持っている権能自体が違っているからね。空間神には輪廻の輪に魂を還す権能はないからね。

ちなみに、この権能があるのは、時間神・タイムリアである。


魂的な何かが、私の声が聞こえる範囲内(何もスキルや魔術は使っていない生声の範囲内)において無数に舞い上がり、空中で霧散していく。それは、滝から上っている水霧も相まって、本当に現像的で神秘的な空間になっているのだ。

この場所で、これほどまでに命がなくなり、その魂が彷徨っていたとは驚きである。まあ、私の声が聞こえる範囲内にあった『すべての魂』が輪廻の輪に還って行っているので、その数は尋常ではない事は露介していた。さらに言えば、ここに留まり続けている魂すべてであり、時間的な事もすっ飛ばしているので、・・・・・・それも含めてこの数なんだろう。


しばしその幻想的で神秘的な光景に見惚れていた面々を、”パンパン”と柏手を打つ事によって、元の世界に引き戻す私。魂まで持っていかれていそうだったので、ちょっと危なかったと内心反省?はしているが・・・・・。


「と、こんな風に神様の権能を利用すれば、幻想的な事もそうじゃない事もできるようになるよ。それぞれ司っている権能によって、どうなるかは異なってはいるけどね。

ちなみに今私が使ったのは、『遍く物質に悠久に流れる時間を与え、生死を管理する時間神・タイムリア』の権能ね。私の声が届いていた範囲内において、彷徨える魂すべてを輪廻の輪に還した事になっている。」


鎮魂歌レクイエムを歌い終わった後、私は皆にそう語りかける。

なお、言葉でも発したように、今回は鎮魂歌レクイエムを介して、『遍く物質に悠久に流れる時間を与え、生死を管理する時間神・タイムリア』の権能を使い、私の声が届いていた範囲内において彷徨える魂すべてを輪廻の輪に還したのだ。

実際、魔術やスキルをいろいろと駆使すれば、半径50㎞程度の範囲(頑張ればもっと遠くまで可能だと思うが)の彷徨う魂を輪廻の輪に還す事も可能だが、今回は元学友のために行った事なので、そこまでは必要ないだろうとも判断である。


ちなみに墓標を何にするのかを相談した結果、この滝自体がでっかい墓標代わりになるとの事で、特別何かを設置するといった事はしていない。また、名もなき墓標に刻む文字もない。


本来ならば、遺体を探し出してしっかりと荼毘に臥せないといけないのだが、滝壺の中で攪拌され、その後何処かへと流れていってしまったモノを、いちいち探し出す事は時間の無駄である。

・・・・・・何処にあるのかもわからないしね。

そうならないように、別の方法を使って死体を処理する事にした。

・・・・まあ、ぶっちゃけてしまえば、2柱の神の権能を使用したに過ぎないのだけどもね。

今回使用した神様は、『新たな物質を創りだし、不要になった物質をあるべき姿に戻し、世界の中でその物質を維持・管理する対となる神である創造神クインメシアと、破壊神ダークメシア』の2柱の権能である。

とりあえず何処まで流されていったのか(先日の大嵐の際に川の水嵩が増しており、さらに流れも普段より数倍速くなっているため)解らないので、この滝壺を含め下流方向に100㎞ほど、『すべての死体を骨も残さずに土に還す』事にしたのだ。これで、『範囲内にあるすべての死体が対象』となるので、元学友たちの死体の他、それ以外の死体もきれいに土に還る事になるので一石二鳥でもある。


実は、あのゲームの世界概念とこの世界の世界概念が融合してしまっているため、死体を荼毘に臥せないそうしておかないと死体がそのまま死霊となって街を襲ってしまう事態に発展してしまうのだ。なお、あのゲーム(ゲームの世界概念が融合しているこの世界でも同じだが)設定においては、『死霊とは、骨を含めた動物(魔物を含む)の死体が、自然界を漂う魔力の影響で彷徨う魂が融合。仮初の生命イノチを宿した存在』となっていた。

この状態になると、肉体と彷徨う魂の持つ(生前の)潜在能力が開放されてしまい、モノによっては討伐するのに時間と労力を有する事になってしまう。

そのため、死体を荼毘にして灰にしておかないと、後々面倒な事態になってしまう。具体的に言えば、生前の姿そのまま(もしくは中途半端に腐敗などした)の状態で、ゾンビとなって襲い掛かってくる事だろうか。それも、どういった能力スキルを持っているのかは知らないが、能力全開で襲ってくるため処理が大変である。

ちなみに、自然界を漂う魔力の影響で彷徨う魂のみが融合した場合は『悪霊レイス』と呼ばれており、これはこれで光属性もしくは、その合成派生である聖属性持ち以外は、天敵のような魔物である。


閑話休題。


元学友たちの鎮魂の時間の後、私たちはまず戦闘関連の基礎訓練を行っていく。

まずは、体を温めるための柔軟体操と走り込みを行い、その後武器を使用しての実践的な型の訓練に入って行く。なお、それぞれが使用する武器については、昨日の内に武器屋に行って購入済みだ。





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