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異世界放浪記~ここは異世界テラフォーリア~  作者: ai-emu
【第3章】異世界に来てから最初の町です
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【03-05】冒険者ギルドでのテンプレは・・・・・・

サクラピアスの冒険者ギルドは、いざという時の一般市民の避難場所の1つとなるため、堅牢な造りになっている。建物は5階建ての石造りで、1階と2階の窓は広く取られているが、鉄格子が填められ窓からの侵入を困難にさせています。3階から5階までの窓には鉄格子ははまっていませんが、代わりに小さな窓となっており、必要最低限の明り取りといった感じになっている。

入り口のドアには、外開きの重厚な鉄扉が取り付けられ、今は平時のため大きく開かれている。その開かれた鉄扉に代わるように、内側にはウェスタン調の開き戸が取り付けられている。


そんな重厚な作りのギルドの中に入った私たち。

ギルドの中は、扉を入って右側に6人掛けの机が10個ほどと、4人掛けが4つほど、20人ほど座れるカウンターが並んだ食堂のようなスペースと、その奥に5つほどカウンターが並んでいる。その席のいくつかは、昼間から飲んだくれている冒険者がいる。本当に飲んだくれているのか、それとも朝に帰ってきて打ち上げをやっているのかは、ここからでは確認不能だ。

なお左側には、いくつか扉が並んでいるので、個室か何か何だろう。まあ、何でもいいが。

ガイストさんは、キレイどころが並ぶ受付カウンターの1つに向かい、私たちは入り口から一番手前にある窓口へと向かいます。


「いらっしゃい。ようこそ冒険者ギルド・サクラピアス支部へ。本日は、どのようなご用件でしょうか?」


受付に座っている耳の長いお姉ちゃんが、ガイストさんにこう尋ねた。


「まずは、俺の要件からだ。オークド村への、荷物納品依頼の報酬を貰いたい。これが達成票と、向こうでの商売した際の伝票の控え、パーティ全員分のギルド証だ、確認してくれ。」

「・・・・はい、確かにオークド村の村長のサインがありますね。そして、伝票の控えも確認いたしました。これが報酬と、ギルド証です。」

「ありがとう。次はこいつらの要件だ。」


そう言いながらガイストさんは、私たち7人の方に視線を送る。


「この子たちは、誰ですか?」

「この子たちは、『異界からの来訪者』だ。俺を身元引受人にして冒険者ギルドの登録したい。これが役所から発行された書類だ。」


受付嬢は、ガイストさんから手渡された書類一式をパラパラとめくって確認し、記載漏れがないかを確認している。


「では7人には、このギルド会委員申請用紙に記入をお長居します。」


そう言って手渡されたA4サイズの用紙。

羊皮紙でもなく、普通の白い紙に印刷されている用紙を見て、紙漉きの技術と印刷技術が結構発展していることに驚く私。過去に来ただろう私たちのお仲間が、いろいろと頑張った結果なんだろうが、雰囲気的には中世ヨーロッパ調なのに対し、こういった生活に根差している工業技術はそれなりに発展しているみたいだ。

しかし、技術の発展度合いが、いろいろと偏ってしまっている感じもするが、それはたぶん、発展していない技術の方は、そういった専門家がこの世界に来なかったからだと推測をする。あとは、魔法があるかどうかによっても、結構変わってくるんだろうな。


まあ、それはいいとして。


手渡された申請書を埋めていく私たち。基本的には、市民証に記載されている情報を、そっくりそのまま丸写ししていくだけでいいらしいので、申請書の空欄を埋める作業は楽な方だ。


「パーティ名、何にする?そもそも私たち、このまま7人でパーティ組んでもいいのかな?」


そんな事を聞いてくるハルナだが、これにはガイストさんがこう教えてくれた。


「このまま7人でパーティを組んで、そのまま冒険者活動をしていくつもりなら、ここでパーティ名を決めておいた方が後々楽だな。しばらくの間は一緒に活動するが、その後はここで活動していくのなら、その欄は空欄でも構わない。そこらへんは君たちの自由だし、パーティを組んでいても個人での活動が制限される事はないから、俺は7人でパーティ組んで活動をするほうがいいと思うぞ。」


この意見を参考にして、このまま7人でパーティを組む事にする。


「パーティ名はそうだね・・・・・・。今の服装からとって、『ご主人様とメイドさん』とでもしておこうか。」

「それ、面白いね。何処かの貴族の道楽パーティに視えて、その実は・・・・・といった感じになっていいよね。」


私が思いついたパーティ名に、おもしろそうだという理由でコトリが賛同する。

その後、いい名前も思い浮かばず、結局私たちは『ご主人様とメイドさん』という名前でパーティ登録を行った。


「ところで、俺たちの中で、誰がご主人様なんだ?」


ナオミチが基本的な事を聞いてくるが、誰をご主人様にしようかなんて事は考えもしなかった私。私たちの服装を見てパっと思いついただけなので、そこまで細かい”設定”はしていなかったのだ。


「・・・・そうだね。ヨシナリの専属メイドさんはマキだから、他の面々はナオミチのメイドさんという事で!」


そう設定上では決まったが・・・・・。メイドさんである私が、ご主人様であるナオミチを差し置いてリーダーなのは、すでに誰にも覆せない決定事項になっている。なお、名目上のご主人様はナオミチなので私たち3人は、外ではナオミチの事を『ご主人様』と呼称する事にした。

すべての書類を確認した後、受付嬢は席を立ち私たちを奥に案内する。


「では、私に続いてこちらへどうぞ。これよりスキップ申請の審査に移ります。ギルドカードの発行は、スキップ申請を行った後に行います。」


奥には、とっても広いスペースがあり、ガイストさん曰く、ここではスキップ申請や、その他試験を行う場所らしい。まあ、ここでFランクのカードを貰っても、すぐにランクが上がれば無駄になるからね。

ちなみに、ギルドのランクは次の7つに別れている。


Fランク・・・・駆け出しのペーペーで、基本街中にある依頼しか受ける事ができない。ある程度の戦闘力が身に付いたうえで、Fランクの依頼を10回、Eランクの依頼を5回連続で成功させると、Eランクにあがる事ができる。また、依頼を受けない期間が1カ月以上続くと、冒険者の資格を剥奪される。


Eランク・・・・半人前冒険者となり、往復+依頼遂行の時間が1日程度の距離ならば、町を離れる依頼を受ける事ができる。Eランクの依頼を50回成功させたうえで、Dランクの依頼を10回連続して成功させると、Dランクにあがる事ができる。


Dランク・・・・一人前冒険者を名乗る事が許される。片道2~5日程度、依頼達成に2~4日程度の距離ならば、パーティを組んで活動する事が許される。ソロの場合は、半分程度の距離ならば許される範囲となる。Dランクの依頼を100回成功せたうえで、Cランクの依頼を20回連続で成功させる事。さらにダンジョンの低層域を問題なく走破出来る事が、Cランクへ上がるための条件になる。


Cランク・・・・護衛依頼を受ける事が許される。このランクからは、冒険者登録を行った町からの移動及び、登録ギルドの移動が自由になり、国境を越えた広範囲な活動が認められている。

なお、Bランクにあがるためには、次に示す3つの条件をすべてクリアーしないといけない。

(1)Cランクの依頼を200回成功させたうえで、Bランクの依頼を40回連続で成功させる事。

(2)ダンジョンの中層域を問題なく走破し、(ダンジョン内・フィールド問わず)未走破区域のマップを作る事。

(3)必要最低限の礼節を身につけ、ダンスを踊れるようになる事。また、礼服を着たままの状態で、問題なく戦闘ができる事。


Bランク・・・・王侯貴族からの依頼を受ける事が認められる。また、指名依頼や緊急招集においては、可能な限り受ける義務を生じる。また、このランクからは、下のランクにいる者や、それ以外の者に対し、戦闘指導の資格を有する。そして、Bランクからは2つ名が付く事がある。

なお、Aランクにあがるためには、次に示す3つの条件をすべてクリアーしないといけない。

(1)Bランクの依頼を400回成功させたうえで、Aランクの依頼を40回連続で成功させる事。

(2)ダンジョンのを少なくとも1つは完全走破し、2つ目以降は中層域に足を踏み入れている事。

(3)3つ以上のギルド支部からの推薦が必要。


Aランク・・・・1代限りの名誉貴族(爵位は功績によって異なる)を与えられ、所属している国家に拘束されるようになる。また、指名依頼や緊急招集においては、強制参加の義務を生じる。また、未開拓地を開拓する権利を貰える。

なお、Sランクにあがるためには、次に示す3つの条件をすべてクリアーしないといけない。

(1)Aランクの依頼を400回成功させたうえで、Sランクの依頼を40回連続で成功させる事。

(2)未開拓地を開拓し、最低限人が住める状態になった集落を1つ以上作る事。

(3)3つ以上のギルド支部からの推薦と、最低2カ国以上の推薦が必要。


Sランク・・・・人外の領域に突入した者で、一騎当千以上の腕を持つ。開拓した未開拓地に新たな国家を建設する事が許され、名実ともにその国の国王を名乗る事ができる。


閑話休題。


「あのう、ヒカリちゃんたちは戦闘経験ありそうだけど、俺とミオの2人はそういった経験ないんだけど、俺たちもその・・・・・、スキップ申請を受けるのか?」


訓練場で少しの間待っている時間で、そんな事をナオミチが聞いてくるが、私は大丈夫だと思う。その根拠はと言えば・・・・・。


「ナオミチもミオも、あのゲームはやっていたよね?」

「あのゲームって言うと、『リアルメーカー』か?」

「そう、そうそれ。そのゲーム名の中で、ミオたちは戦闘していたよね?」

「私は、シーフ系の戦闘方法だったから、主に短剣を使用していたよ。」


私の質問に、そう答えたのはミオ。直接ゲームの中で出会った事はないけど、ミオは一緒に遊んでいた仲間内ではシーフとして活動していた。そして武器は短剣だったみたいだ。


「俺は確か、・・・・・剣士だったからロングソードだな。結構頑張ってレベルを上げていたぞ。」


ナオミチの武器はロングソードですか。それならば、スキップ申請をやっても大丈夫ですね。なので私は、この世界の事を織り交ぜつつ、2人にというか、ここにいるメンバー全員に伝える事にする。


「あなたたちは知らないかもしれませんが、ここテラフォーリアでは、私たちが遊んでいた『リアルメーカー』というVRMMMORPGのゲームの世界観を融合させ、独自に発展開いている世界となります。そのため、この世界の基本的な概念は、神々が想像した世界観と、ゲームの世界観が融合している事になります。

これを前提にすれば、『ゲーム内で育ててきたスキルのすべてが、この世界でもそのレベルに応じて使用可能』という公式が成り立ちます。これを踏まえれば、ミオとナオミチも、十分武器を振るえる能力があるという事です。」


そう言って、皆でガヤガヤしながら、自分が使いやすい武器を選んでいく。

武器自体は刃引きしてあるが、基本的に鋼鉄で作られているため、当たればそれなりに痛みを伴う。別に木刀でも構わないのだが、この後それぞれに適した武器を購入するため、ここではあえて同じ重さの武器を使用する事になった。


「いろいろ考えたんだけどさ、私たちって結構バランスの取れているパーティだよね。」


皆がそれぞれの武器を取って軽く素振りしていると、ハルナが何かを思い出したかのように、こんな事を言ってくる。私も、皆を見渡して納得する。


「・・・・・確かに、バランスはとれているよね。」


ミオは、シーフ系の能力を鍛えていたというだけあって、とても素早く動き、素の状態でも50m近く飛び上がったり飛び降りたりできる。そして、短剣の捌き方もなかなかであり、数多く当てるシーフの闘い方に特化しているような気がする。

そのため、今回のスキップ申請での武器は、刃渡り30㎝くらいの短剣である。

当然、前衛陣の一角だね。


コトリはもちろん前衛だ。一応魔術も使用するが、それは補助的であり、基本は所謂”脳筋”である。使っている武器も、ロングソードで、実は日本刀が一番得意と来ているが、ゲームの中ならともかく、この世界で日本刀ってあるのかな?

・・・・・・・。

あるみたいだよ。

この国の東にある、海を渡った先にある島国『ジャポネシルト』という国に・・・・・・。


ヨシナリは、趣味が釣りだけあって、長尺武器に関しては、すべてカンストしているみたいなんだよね。元々釣竿を武器として振り回していたら、その延長で長尺武器全般を振り回せるようになっていたんだって。そんな彼が今回選んだのは、長さ2mほどの槍だった。

これだと、あと楯でも持たせれば、パーティの素晴らしいタンクとなるよね。って事で、今後は楯術をマスターすべく、いろいろと頑張ってもらうつもりだ。


次は、ロングソードが武器であるナオミチ事、我らがご主人様(笑)。頑張って育ててきただけあって、その剣の腕前は素晴らしいものがあり、コトリと先ほど乱取りした時は30分以上持ちこたえる事ができた。これならコトリとの2トップで、相対的に物理殲滅力が上がるね。


ここまでが前衛陣である。そして、ここからが後衛となるわけだが、私って、どっちに行けばいいんだろうか?

今後は主として使っていく予定なのは魔術になるのだが、『今津流格闘総合武術』の師範であるので物理的な事もばっちりである。なお、私は武器よりも徒手空拳派であるため、あらゆる武器ももちろん使い熟せるが、あらゆる格闘術もバッチコイな”脳筋”でもあるわけで・・・・・。

今回は、徒手空拳と魔術の両方で、攻めてみるつもりだけどね。


ハルナは完全に後衛である。そして、このパーティ内では唯一の専属治癒術師であり、補助魔術師でもある。私の影響もあって、ある程度の物理戦闘力も有しており、基本は行使する魔術の邪魔にならない徒手空拳である。


最後にマキは、ヨシナリと2人して現実でもゲームでも秘境と呼ばれている場所に積極的に出向いていた影響で、魔術も武器も得意になってしまっている。基本的に使用する武器は包丁だったため、今回は最も形状が近い短剣かナイフで、スキップ申請の戦闘を行うみたいだ。

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