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異世界放浪記~ここは異世界テラフォーリア~  作者: ai-emu
【第3章】異世界に来てから最初の町です
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【03-03】ここが私たちの(この世界での)実家です(その2)

温泉施設『松の湯温泉』

お風呂の入浴料金を支払い、男女に分かれてお風呂に入っていく。

造りはまんま日本にあったスーパー銭湯や立ち寄り温泉施設と同じだ。という事は、このあたりの作法などは、過去この世界に来た日本人が絡んでいると見た。


まあ、それはどうでもいいとして。


服を脱いで脱衣箱に入れた後、とりあえず体をきれいにするために洗い場へ。ちなみに脱衣箱のカギは魔力で反応するタイプらしく、お金を支払ったカウンターで魔力認証をした。

バスから回収したボディソープで体を綺麗にしていく。人によって洗う順番は異なるが、(精神科の分野では、この洗う順番で何かの深層心理が解るらしいが、詳しくは知らないので割愛する)私は上から順番に洗う派?だ。


まず髪の毛をバスから回収した櫛で軽く梳かした後、目の前に貯められている浅い浴槽からお湯を洗面器(木で作られた昔ながらの風呂桶といっていいもの)で汲んで髪の毛を流す。ちなみに、シャワーといった近代的?なモノは存在してなく、お湯の張られている浅い浴槽を囲むように洗い場が設置してある。

髪の毛を濡らした後、これまたバスから回収しておいたシャンプーを手で泡立てて、頭皮を指の腹でやさしく、マッサージするように馴染ませていく。使用するのは、日本で売られていたシャンプーなので、それなりに品質はいい方だが、いかんせん誰の持ち物かはわからないモノ(私が使っていたモノは、すでに使い切っていてもうない)なので、そこの洗い場に置かれているシャンプーの品質よりはいいと思いたい。

いちおう品質を気にする必要はあまりないが、今後、自分の体質にあった自分専用のシャンプー・コンディショナー等を、どうにかして生産できないかなと心の中に刻み付けておく。素材らしきものは森を彷徨っている時にたくさんあったので確保しておあるが、こういった作業はじっくり腰を据えた状態で行いたいものだ。

なお、そういった知識は、しっかりと調べております。なので、身の回りにあるそういった類のものは、材料さえそろえば何でも製作可能です。


シャンプーで十分に髪の毛を洗った後は、コンディショナーを使用して潤いを補充して洗い流す。そして髪の毛の水分を軽くぬぐった後、【アイテムボックス】から取り出したタオルで巻いて軽く固定しておく。その後、ボディソープを泡立たせてから体を隅々まで洗っていく。

コトリと洗いあっこしたのは、・・・・当然の事実です。

何気に異世界に来てから初めてのなるお風呂・・・・いや、温泉だね。お風呂はあの日からは毎日入っていたからね。・・・・・になと合流するまでは。まあいっや。数日ぶりのお風呂であり、さらに温泉という事でテンションが上がっているんだろう。

とにかく、髪の毛を洗うのも含めて、結構な時間をかけてしまった。魔術で綺麗にしているとはいえ、やはり気持ちの問題なんだろうと思う。


一通り洗い終えた後、ゆっくりと浴槽に浸かる。


「ふ~~~~~、極楽、極楽。」

「本当にね~~~~、これが温泉だったら、なおの事最高の気分よね~~~~。」


ついつい、こんな年より臭いセリフが出てしまうあたり、2人してお風呂・・・・・というか温泉に飢えていたんだと気づかされる。温泉なのがいけないと思う。

ちなみに浴槽の壁には、何処かの山の絵(富士山とは違い、この世界にある有名な山だと思われる)が描かれており、雰囲気的には古き良き日本の銭湯に近い感じだ。


長い髪の毛についた水をふき取るのは大変なので、ズルをして魔法で水気を飛ばす。

使用した魔術は、【体表面乾燥ボディドライ】という魔術だ。この魔術は、その名の通り、体表面に付着している水分を乾かす魔術で、風呂上りや雨などに濡れた際に重宝する生活魔術でもある。

ちなみに、指定した範囲の水分をすべて乾かす【乾燥ドライ】という魔術も存在している。こちらは、どっちかといえば洗濯の際に重宝する生活魔術であり、さらには敵を干からびさせる攻撃魔術でもある。また、あの洗濯魔術のも使われている魔術である。

実際、体の約九割が水でできているスライムに使用すると、迅速に広範囲を討伐できる便利魔術でもある。

何気に集団でいる事の多いスライムは、討伐がめんどい生物の1つだからね。


閑話休題。


髪の毛を魔術で乾かした後、先ほど購入?した服に着替える私たち。

なお、私達女性陣(私・コトリ・ハルナ・ミオ・マキ)の5人は、先ほど申し合せた通りに、とある服装に着替える。そして、この服装を普段着として生活していたコトリに、その場で仕草のレクチャーを受けてから女湯を出る。

なお、一緒に来ていたミツハさん・アンズさん・フミコさん・ミュートさんとその子供(2~4歳)は、私たタイの服装を見て、呆れながら笑うという何とも不思議な体験をしている。まあ、おこちゃまの方はすでにおねむの時間らしく、母親の腕の中でぐっすりだが・・・・・。


女湯の暖簾をくぐった先には、左手を腰に据えて牛乳を一気飲みしたいた男連中の姿を捉えた。そんな男性陣の後ろに知れっとした顔で並び、私たちも牛乳を購入して手を腰に・・・・・当てたいところだが、ここはお上品にちびちびと飲む事にした。

そして、牛乳を飲み終わって振り向いた男性陣は、・・・・・・何とも言えない顔で固まっていた。


「また、その恰好は・・・・・・・。コスプレでもしているの?」


真っ先に再起動したナオミチが、私たちの恰好を見てこう質問する。私たちは、代表してコトリがすました顔をしてこう答えた。


「いえ、ご主人様型のメイドである私たちは、これが制服であり普段着ですが。というか、何処かおかしなところでもありますか?」


コトリはそう言いながら、自分の服装を見るように視線を前後左右に向ける。私たちもコトリに倣って、同じような仕草をする。

そう・・・・・。私たち5人の服装は、所謂メイド服というヤツでして。上から下までビシッと決まっております。後ろファスナーで簡素にできている以外は、このまま何処かのお屋敷に行っても大丈夫な穂とにクオリティが高い縫製をしております。よくよく観察してみれば、私の(地球での実家だった)今宮家で採用していたメイド服(若年層向けデザイン)そのままです。

なお、2番目に再起動したヨシナリは、マキの近くに行って「なに着ても、マキは似合っているね~~~~」などと、すでにあま~~~~~いい空気を醸し出しているため、全員で放置している。あんな、砂糖を大量に吐きそうな空気の中には、入りたくありませんので。視て見ぬふりをするのもメイドの嗜み?ですので。

ちなみに男性陣は、全員が甚兵衛のようなラフな服装に、裸足につっかけというスタイルである。


鮮血の雷ブラッディサンダーズの本拠地に戻った私たち。なお、ミツハさんと旦那のガイストさん、2人の子供であるアマルダちゃん以外は、この近くにそれぞれの家があるそうなのでこの場にはいない。

リビングにお邪魔して、適当な席に着きて一服した後、ガイストさんが話を切り出す。


「まずは、ヒカリちゃんたちの明日の予定を言うぞ。」

「はい。」


お茶を飲んでまったりしていた私たちは、そのガイストさんの言葉で背筋を伸ばした。そんな私たちの姿勢に、苦笑して見守っているミツハさん。


「ヒカリちゃんたちは、明日の午前中に冒険者ギルドに行って本登録をしてきてもらう。その際、戦闘経験のあるヒカリちゃん、コトリちゃん、ハルナ、ヨシナリ、マキの5人はステップ申請をして上のランクにさっさと上がってもらう。」

「スキップ申請って何ですか?」


ちょっと聞き慣れない単語が出てきたので、私はガイストさんに質問する。

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』だ。

どうせこの世界については、まるっきり解らない事だらけなので、どんどん聞いていく事にする。・・・・まあ、あの能力を使えば一瞬で理解できるんだけど、それができるのは私とコトリだけだ。


「ギルドとしては、すでに戦闘経験のある人物を、一番下のFランクからスタートさせるには時間の無駄であり、戦力の無駄でもある。そういった人物に対しては、その者の実力を考慮に入れて最高Cランクまで一気にランクを上げてしまい、時間と能力の無駄をなくす制度だ。」

「へえ~~~~。そんな制度があるんですね。」


確かに、すでに戦闘経験豊富な人物を、一番下のランクから始めさせるのは戦力の無駄だね。


「冒険者ギルドで本当力を行った後は、神殿に行ってバティスティア聖国の身分を得てもらう。この世界では、一部の奴隷身分を除き全員がバティスティア聖国の身分を持っている。身分といっても一番下の『信徒』の身分を得る者が多いが、時折最高位の『聖女』なんて身分を持っている者もいる。

信教の自由は保障されているから、どの宗教に入っても別に構わないのだが、バティスティア聖国の身分を身分を持っていると、なにかと便利がいいから持っている事をお勧めする。特に女性は、簡易的にでも出家しておくと、生理を1日で終わらせる事ができるし、強姦に遭う確率が極端に少なくなる。

理由は、『バティスティア聖国の身分を持っている女性を強姦すると、その時点ですべての身分が剥奪されて町で暮らせなくなる』からだ。どういう理屈か知らないが、数時間に内に手配書が作成されて世界中に手配されてしまうからな。余程のバカでもない限り、強姦を犯す奴はいない。

まあ、本格的に出家するわけではないから、洗礼を受けるにも半日もかからないだろう。しかし、この2つを回るだけでも1日かかるだろうから、本格的に動くのは明後日以降だな。」


いろいろとあるんですね。宗教関係では。神殿に行くとちょっとやばい気もジンジンとしておりますが、可能な限りあの身分(空間神の巫女)は隠す所存です。私とコトリは・・・・・。

なおヨシナリとマキバカップルは、神殿に行った際に早速、例の魔導具を貰ってくるらしい。

すでに、結婚準備万端なようで何よりです。


「じゃあ、次は私からだね。」


ガイストさんの話が終わったころを見計らって、ミツハさんが話を切り出した。


「私からは、あなたたちの実家となるこの家の家事を、全員で手伝ってもらいたいんだ。この家から出ていくのなら話は別だけど、この家にいる限りは、全員が何らかの家事を手伝ってほしいの。君たちにも冒険者としての活動があるから、できうる限りでいいんだけどね。」

「そうなると私は、料理当番をした方がいいのかな?」

「ああ、そうだね。ヒカリちゃんは料理登板をした方がいいよね。ヒカリちゃんの料理、とってもおいしいから。」


という事で、私の担当は、料理登板に決定した。そんな私とミツハさんの会話を不思議に思ったガイストさんに、ミツハさんが説明を加えた。


「ヒカリちゃんは地球(向こう)で、超有名なレストランのシェフ代行?を務めているほどの腕前なんだよ。どんな初見の食材でも、おいしく食べれるように加工する腕は、たぶん世界一なんじゃないのかな?」

「それは楽しみだ。明日からよろしく頼むな。」


私たちもミツハさんたちも異世界の出身である事を知っているガイストさんは、そんな感想を抱いている。


「それじゃああたしは、地球(向こう)でも仕事にしていた掃除・洗濯と、ヒカリちゃんのお手伝いをしようかな。これについては、あたしがプロフェショナルだからね。」

「そうだよね。コトリちゃんは、ヒカリちゃんの侍女だったよね、・・・・地球(向こう)では。」

「どういう事だ?それ?」

「ああ、そういえば、話していなかったですね。私とそこにいるバカップルの片割れのマキは、地球(向こう)では所謂お嬢様でして。コトリは、そんなお嬢様の私の専属侍女だったんですよ。」


そういえば、これは話していませんでしたね。すでにどうでもいい事柄になっていたので、話す必要はないかなって思っていたんです。


「ああ、だからあんなにも、テーブルマナーがよかったんか。そうなるとヒカリちゃん、コトリちゃん、マキの3人は、スキップ申請でBランクを狙う事も可能かもしれないな。」


話を聞くに、Bランク以上は、王侯貴族からの依頼を受ける必要が出てくるらしい。つまり、礼節がしっかりしている事と、ダンスができる事が必須条件となるんだそうだ。ああ・・・・・、護衛依頼でパーティー警護なんかあった際は、ダンスができた方が何かと便利ですよね。あとは、・・・・・男子はともかく、女子の場合は、ドレス姿で戦闘できるかどうかも、1つの選考指針となっているらしいです。

たいていの冒険者は、この選考規定に躓いてBランクにあがる事ができないらしいです。ちなみに、ガイストさんたちは必死に頑張ってダンスができるようになり、現在はBランクの上の方にいるらしい。

その後は、他の面々にもいろいろな仕事が与えられていく。なお、ハルナ・ミオ・マキの3人は、コトリについて家事を覚えていく事になっている。特に、ハルナとミオの2人は、家事は親まかせであまりできないみたいだからね。なおナオミチとヨシナリは、草むしりとか馬の世話とかを担当する事になっている。


「そろそろ夜も遅いから、それぞれの部屋に案内するね。ヒカリちゃんとコトリちゃんは、明日は日の出の時間くらいに起きてきてくれるかな。朝食の準備のために市場の案内をするからね。」

「はい、わかりました。」

「あとは・・・・・、そうだった。ヒカリちゃんたち女の子は、メイド服(その格好)が普段着になるの?」

「そうですね。この世界の実家(この家)で家事を行っている時はもちろんの事、冒険者として活動する際も、極力メイド服にする予定ですよ。そうでない時間は知りませんが・・・・。」


メイド服で活動していく事は、すでに女の子5人の中では決定事項である。男子2人については決めていないが・・・・・・。

こうして、ここテラフォーリアでの新たな生活が幕を開けるのだった。



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