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異世界放浪記~ここは異世界テラフォーリア~  作者: ai-emu
【よこみち】チートな〇〇と万能聖女様(その1)
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(3)マコトと俺の想いと初めての大物

俺とマコト、お互いが正対し、正座して見つめあう。

何か少し甘ったるい空気が漂っているが、現在ここにいるもう1組・・・・・。ケンジとマナミちゃんの方も、激アマな空気の下、向こうは向こうでイチャイチャしているのでよしとしておこう。

今の俺たちの様子を、とある団体が見ていたら、きっとこういいながら呪いをかけてくるだろう。


「リア充、爆発しろ」


まあ、ヒカリちゃんとかなら、本当に爆発してしまいそうだが、あの団体メンバーには、口には出すが、本当にそういった事を起こす勇気はないから、別に放っておいても構わないだろう。

そんな事よりも俺は、マコトに告白をしないといけないのだ。


「実はな、マコト。俺は、お前が・・・・。マコトが女の子だったら、どれほどよかったと常々思っていたんだ。マコトと俺がどういうわけか、恋人みたいに言われ出したあの時からな。

で、今お前は正真正銘の女の子であり、俺の理想としている女の子の容姿にもなってくれると言ってくれた。そうなってくると、もう俺の中の何かがはじけてしまってな。もう我慢できなくなってきたんだ。」

「うん、それで?ボクもそうだよ。一部のマニアックな女子のおもちゃにされていたあの時から、ボクもコウタの事を意識しだしていたからね。」


俺の意味の解らない告白に、相槌を打ちながらも付き合ってくれるマコト。どうもマコトも同じ気持ちになっていてくれたようで、少しうれしくもあり、少し悲しくも感じてしまう。

あの時は、どんなに頑張っても所詮は男同士。法律上では結婚できたとしても、やっぱりその次の事を考えると、踏ん切りがつかなかったという気持ちになっていただろう。

しかし、今は違う。

今は、何の柵のすべてなくなっているからな。

でも・・・・・・・、マコトのすぐ差を見れば見るほど、「やっぱこの子、かあいいなあ」と、しみじみを感じてしまう。できる事なら、今すぐにでも襲いたい衝動に駆られてしまうほどだ。


「俺は。マコト。お前の事が大好きだ。愛しているといってもいいほどに、マコトの事が大好きだ。

何時からこの想いになっていたのかは知らないが、お前の事を愛しているし、一生涯伴侶として迎えたいと思っている。もちろん、男の娘だった時のお前も大好きだったが、女の子となって、いろいろな柵すべてから解放された今では、もっと好きになってしまった。出来る事なら、今すぐにでもオオカミになって、マコトの事を襲ってしまいたいほどにな。

だから、マコト。

俺と結婚してくれ!

そして、俺の理想とする女性の容姿に頑張ってなってくれ!」


とうとう俺の想いをすべて、マコトにぶちまけて言ってしまった。

そんな俺の告白に、マコトは・・・・。顔から湯気が出るほど真っ赤になって、恍惚とした表情を浮かべている。なんだかちょっと怖いと感じてしまうが、そんなマコトも可愛いと思ってしまう気持ちの方が、怖いという気持ちよりも勝ってしまっている。

そして、マコトからも、お返しの返事が来た。


「うん。ボクも、コウタの事が大好きだよ。そして、愛している。その気持ちが本当だという事の証明として、頑張ってコウタの理想とする情勢の容姿になって見せるから、ボクをコウタのお嫁さんにしてください。」


こういうや否や、いきなり抱き着いてくるマコト。勢い余って俺は、背中を地面に打ち付けてしまうが、そんな些細な事は関係ないとばかりに、濃厚なディープキスをした後にいちゃつき始める俺とマコト。お互い、ムラムラと来ているがさすがに屋外では一線を越える気がないのは、俺とマコト、そして、向こうで同じような事をしているケンジとマナミちゃんも、考えてもないみたいだ。

こうして俺とマコトは、正真正銘の恋人同士になった。ちなみにケンジとマナミちゃんも、俺たちと同じように告白タイムに突入していたらしく、向こうさんも正真正銘の恋人になったみたいだ。


「ところでコウタ。コウタの理想としている女の子の容姿って、どんな感じなの?」

「ああ、その事か。」


マコトに聞かれて、自分の理想とする女の子像を、頭に中に思い浮かべ、それを正直に伝える俺。


「背丈は俺よりも5~10㎝くらい低い感じで、・・・・・いや、頭1つ分くらい小さくても可能だ。基本的な容姿は、黒髪黒目の大和撫子が理想かな。」

「ふ~~~~ん。そうなるとコウタの背丈が170㎝前後だから、背丈は150㎝前後で、黒髪黒目の大和撫子タイプと。そうなると、顔の輪郭は卵型になるから、・・・・・結構かわいい容姿をしているね。」

「ああ、そんな感じだな。体格は、平均よりの少しぽっちゃり体系で、胸はDカップ。髪の毛は腰から膝丈程度のロングで、細い毛並みのサラサラヘアーか、ツインテールが理想だ。ついでに言えば、大きなリボンがとっても似合う女の子がいいな。」

「わかったよ。一応容姿の想像ができたから、頑張って理想の女の子になって見せるね。そうそう、ツインテールにした時って、頭頂部にアホ毛は必要なの?」

「アホ毛か?確かにあれは、あった方が可愛くていいが、なくても別に構わないぞ。しかし、ドリルヘアーだけはやめてくれ。このヘアーにすると、勝気な女の子に見えてしまって、俺の理想とする「少し儚げだけど、本当はとっても強い女の子。物理も魔術も。』っていの似合わないからな。」

「確かに、ドリルちゃんは、少し勝ち気で自信かな何処かの貴族のご令嬢がしているのが理想だよね。分かった。ドリルちゃんにだけはやらないよ。そんな事で、コウタに嫌われるのは嫌だからね。」


閑話休題。


甘ったるい空気はこの辺りにしておいて、今後の予定を組み立てていこう。

俺たち4人は、マコトとマナミちゃんの手料理を食べながら(ちなみに朝食のメニューは、削岩俺が釣り上げた魚を加工したモノだった)、いろいろと話し合っていく。


「とりあえず戦闘については、あのゲーム内でやっていたポディションでなんとかなりそうだな。」

「そうだね。確かケンジが物理楯で、コウタが剣、ボクが魔術師でマナミちゃんがヒーラーだったよね。」

「ああ、俺たち4人でのパーティの時はそうだったな。今までの間隔上、この世界においても、あのゲームのスキルなら使えると踏んでいる。」

「そうなの?」

「たぶんな、何ならマコト。あっちに向けて、何か適当な魔術を放ってみろ。魔術が使用出来れば、あのゲームでできた事なら、何でもできると思うぞ。」

「そうだね・・・・・・・。それじゃあ、10㎞くらい先を飛んでいるあのでっかいトカゲに、魔術の的にしてみるよ。」


何やらマコトが、とんでもないことを言い出した。10㎞先のモノを見る事ができ、さらにそんなに離れているのもかくぁらず、何が跳んでいるのかもわかっているらしい。しかしだな・・・・・。


「空飛ぶトカゲって、経常的には、どんな感じなんだ?」

「・・・・・そうだね。ドラゴンではなくって・・・・・あれだとワイバーン?まあ、そんな感じ。むこうさんに発見される前に倒しちゃうね。

・・・・・ええっと。まずは【空間固定】そんでもって、【無酸素空間】。

・・・・・・。

よし、討伐完了っと。それじゃあ、こっちに転移させるね。」


そう言うや否や、いきなり湖の上空に巨大な影ができる。できるだろうとは思っていたが、まさかこんな五あっさりとこの巨大生物を討伐するとは。

しかし、広い場所がそこしかなかっただけだとは思うが、そのまま落下させると嫌な未来しか頭の中に思い浮かばない。なので・・・・。


「マコト、とりあえず水の上ではなくて、地面の上に移動できないか?そのまま下に落下させると、俺たちはびしょ濡れになってしまう。雨で濡れるならともかく、濡れなくてもいい場面で濡れてしまうのは、少し・・・・というか、全くダメな場面だろう?」

「だいじょうぶだよ、コウタ。濡れるのはコウタとケンジだけで、ボクとマナミちゃんには被害はないから。それにそれって、芸人的には、『ボクはびしょぬれになるから、ヨロシク!!』っていっているようなものだよ?」


可愛く小首を掲げてそんな事を言っても、駄目なものはダメです。そういえばマコト、少し背が縮んだ気がするし、胸も今朝より大きくなっているような・・・・。


「ああ、明日の朝には多分、コウタの理想像とする女の子になっていると思うよ?」

「マコト君・・・・じゃなくって、今はマコトちゃんか。マコトちゃん、それって、ヒカリちゃんと実験していた、あの魔術の影響なんだよね?確か、あの魔術の裏タイトルが『理想の異性に大変身♡』だったよね?」

「うん、そう、あの『性転換魔術』の影響だね。みんなで決めた裏タイトルもそうだったね。まさか、他人が理想とする異性像まで頑張ればできるとは思わなかったけどね。あと、追加報告するならば、性転換が完全に終了しても、1ヶ月程度ならば容姿に関しては修正可能みたいだね。性転換した方はダメみたいだけど。」

「そうなんだ。ヒカリちゃんと再会したら、この辺りの事は報告しておかないといけないよね。」

「うん、それまでにレポートに纏めておくよ。」

「それよりもマコトよ、お前、あれをどうする気だ?」

「ああ、あの巨大トカゲ?もちろん、お肉は食材コーナー決定だよね。他の部分は知らないけれど?」

「そうか。じゃあ肉以外の素材は、俺にくれ。調べてみないと解らないが、程度のいい武器くらいは作れると思うぞ。なんせ、だいたいのファンタジー世界では、竜種は上位素材の塊だからな。」

「うん分かった。じゃあとりあえず、部位ごとに大まかにカットするね。」


そういうや否や、マコトは湖の上で、巨大トカゲをカットしだす。

なお、どういったわけか知らないが、穴絵にすらも分離させて1カ所に集め、下に広がる湖には肉片1つ落下させていないところを見るに、とても器用な事をしていると感じてしまう。


「そういえば思い出したけど。ヒカリちゃんに教わった【アイテムボックス】・・・・・。正確に言えば、【アイテムボックス】を創り出す魔術を、今晩やりたいと思うから、ヨロシクね?」


急に何かを思い出したかのように、マコトはそんなお願いを聞いてくる。鷹が魔術の1つや2つは発動させるのに、なんか俺たちにお願いする事があるんだろうか、と思ってしまいついつい理由を聞いてしまった。


「その事なんだけど、この【アイテムボックス】を創り出す【空間創作メイキング時空収納空間アイテムボックス】っていう魔術はね。発動させるのに、術者の持っている魔力を使い切るんだよ。

そして、魔力が枯渇した術者は、その場で気を失ってしまうんだ。そして気を失ってしまうと、何時間も起きる事はないから、その時間帯が危険になる。だから、夜寝る前に、この魔術を発動させるのが理想。しかし、誰からボクの事を見ておいてくれないと、何かあった際に対処ができないんだ。」

「ああ、そういう事ね。それじゃあ今日のところは、ここから動かない方がいいか。こいつの始末もあるからな。」

「・・・・・・まあ、そうだね。これの始末もあったね。とりあえず【アイテムボックス】が完成するまで、こいつは今使用しない部位はすべて凍らせて、そのあたりに放置かな。」

「ところでマコトちゃん、【アイテムボックス】って、どのくらい入るの?」

「中の空間は、発動時のボクの総魔力量に比例するから、今は何とも言えないかな?そもそも、現状ボクがどのくらい魔力を持っているのかも不明だからね。」


こうして、今日のところは、この湖周辺でもできる事を、1日行う事にした俺たちだった。それでも、いろいろとできる事・できない事の白は出来たとは思うが・・・・。


そして翌日。


昨晩マコトが発動した【空間創作メイキング時空収納空間アイテムボックス】により、マコトは今朝まで気を失っていたみたいだ。なお、この魔術により創り出された【アイテムボックス】を検証した結果、中の容量は『気にするだけ無駄』というほどの広大な空間が、何処までも広がっていると、術者のマコトが言っていた。具体的に上げるなら、地球の大きさ位は余裕で入るらしい。

本当に、『気にするだけ無駄』だね。・・・・・その広さがあれば。なお、ヒカリちゃんと再会した際、ヒカリちゃんが持っている【アイテムボックス】の広さを聞いたところ、『木星サイズのモノなら収納可能』という、聞きたくもないご返事が返ってきた。


さて、明日からはいよいよ、この人跡未踏の大地を走破して、何処かの人里に行くつもりである。

・・・・・・・・・何日かかるか知らないけどね。

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