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秘密基地の何でも屋  作者: 姫元 元樹 
始めるための行動
7/15

始めるための回想

「そろそろいいかな……」


キョウスケはそっと入り口から顔を出す。

先程の女の子がまだいて、同じ目に合わないようにするためである。


「まったく…、むこうも災難だろうけど、こっちもたまったもんじゃないよ…。こわい目にあわされるしさー、わざとじゃないのにサー」


ぶつぶつと愚痴をこぼしつつ、上半身あたりを植垣から出したときである。


「わざとじゃなかったら何なのかなー?」

「へ?」


怒りを抑えようとして、抑えれていない声が聞こえてきた。


と、キョウスケの顔のサイドにズドンと勢いよくなにかが降ってくる。


「ひゃおぅぃ!」


驚きのあまり変な声が出てきた。

というか何?何がふってきたの!?


キョウスケは自分の顔の横を見やる。そこには白くきれいな、少なくとも野郎ではないと思わせる脚があった。キョウスケはそのまま仰向けになるようにして体をひねる。見えたのは阿修羅のごとき顔、というよりはそれ以外気にできないほど顔がすごい。


「さあ、言い訳を聞かせてもらおうか…。そしてお前の罪を数えろぉ!」


キョウスケから見て左側にある足が上がり、そのままキョウスケの顔めがけおろされる。


「言い訳聞いてくれな、ぶっ!」


痛恨の一撃。キョウスケは瀕死のダメージを負った。

キョウスケは逃げようとした。しかし、逃げられなかった。


女の子は逃げようとするキョウスケに対し、馬乗りになる。


「どこ行くのかな~?」


「待って、ほんと待って、言い訳言うまで待って、ともかく待って!」


「なら三行で説明してね」


今までこんな怖い笑顔を見たことねえよ…。


「出てくる

前向く

君がいる、OK?」


「つまり…」


「つまり?」


女の子が拳を高く振り上げる。


「あんたは有罪だぁ!」


「情状酌量をー!」

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