始めるために終えた改装
殺風景だが、ちゃんとした部屋ができていた。
「ふうー。こんなもんでしょう」
打ちっぱなしのようなコンクリートの壁と床で、壁は清潔感を出すかのような白い壁で、床はコンクリートの灰色のままである。
天井には木材のように作られており、そこに部屋全体を照らすように円形の電灯のやつがつけられている。
「電気ってどっから引っ張ってるんだろうなー」
考えるだけ無駄かー。
さて、後は入り口を作ればいい話なんだが……。
「そもそもどうやって入ってきたかよくわからんのだが」
手を入れると、吸い込まれるがごとく、気がつけばここにって感じだったしな。
「まあ、なんとかなるでしょう」と楽観的に呟く。
キョウスケはまず、入り口とわかるように入り口側とそうでない側のあいだに壁を作り、入り口側に出入りできるように階段を作り、完成とする。
「工程は簡単なんだけど、実際やってみると大変なんだよなー、っとよし」
まずはここまでで、明日に持ち越すか。
そう思い、階段を上る。
キョウスケは植垣から出ようと頭を日の当たるところへ出した時である。
「ふぇ?」
そんな間抜けな声が聞こえてきた。
「ん?」と何かを確かめるために頭を動かすと……。
女の子がパンツをおろした状態でかがんでいたのである!
「えーと……」
何て声をかけたらいいものか。というか何でここでそんな格好してるの?え?というか俺はどうしたらいいの?え?え?ええ!?
ほとんど回転しない頭で何が優良手かを必死でキョウスケは考えていた。
「こ……」
「こ?」
沈黙を破ったのは女の子のほうであった。
「この変態!」
女の子は立ちながらパンツをあげ、そのまま右足を後ろに引き、キョウスケの顔めがけ振る。
「うおおぉ!」
避けようとしたキョウスケはある意味のぼりかけの階段を転げ落ちる。
「いってぇ。なんだよまったく」
転げ落ちた状態のままの格好のつかない様で一人呟く。
あんまり話が進まなくてすいません。
気長に見てください。