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プロローグ
えー、恥ずかしながらも書き始めさせていただきます。
つたないですが、どうか優しく見守ってください
「ひぃーまぁー」
公園のベンチに背もたれ側にもたれ掛かるように伏せぎみに座る少女が大きくこぼした。
「暇でござるよー、キョウスケー」
少女は隣に座る少年に語りかける。
「あー、仕事ないんだから我慢しなさい。というかかえって勉強しろ、勉強」
キョウスケと呼ばれた少年は興味なさげに空を、虚空を見つめながら返事をする。
「あと、女の子がござるとか着けない。まったく、はしたないわよ」
「いや、オカンかお前は」
キョウスケの発言に対し鋭く突っ込む少女。
「というか、キョウコさんやー。何で今日呼び出したの?」
キョウスケは隣の少女に--キョウコにちらと視線を向け訪ねる。
「いやね、実はさー、ちょーっちばかし面倒なことがね--」
キョウコが体をお越し、どこか申し訳なさそうに言う。
ちょーっちどころじゃなさそうだな、これは。
そう心の中で呟き、ため息をつきながら空を見上げる。