みゅーっと確認をしよう!
「みゅみゅー。」
直径約60センチほどの水色の透明なゼリー状の体(?)の中に、10センチほどの核らしき赤い球体が入っている。
「ステータス、開示。スライム。」
目の前に、ディスプレイのようなものが展開される。それに少々面食らうも、そのステータスを眺める。
無:スライム(名無し)
不定形型
スライム属
ランク1
HP10
MP10
AT5
DF5
IN5
MI5
SD5
ダンジョンおよびその周囲に棲息する、一般的なモンスターのひとつ。乾燥に弱いが適応力は高く、様々なタイプのスライムに変異・進化していく。その原始的な体のつくりから、全てのモンスターの祖と言われることもある。
やはり地球のゲームでも雑魚モンスターであることが多いスライム。ダンジョンでも下位の存在のようだ。しかし、それにしても……
「かわいい……」
みっ!?とスライムが驚いたような声をだし、ふるふると震えた。そう、かわいいのだ。何と言ってもその抱きやすいサイズと抱き心地のいい弾力、ふるふると震えるその様。どうやら無意識のうちに抱き抱えていたようで、先程のスライムの声は突然抱かれた事への驚きのようだ。かわいい。