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短編共。

なんかチートっぽいものに生まれ変わったらしい。(短編)

作者: 七三

なんかチートっぽいものに生まれ変わったらしい。

(短編)








まぁ、なんというか

いろいろありまして

転生というものをしてしまったらしいのですが


しかも、チートっぽい能力を持っているのですが・・・

まぁ、それは良いとしよう


さて、この状況

どう切り抜けるのが正解なのか

どうもよくわかりません



現状を説明すれば

自分、チート能力者(でも両親兄弟以外には秘密)

その自分の視界の端で

女の子が路地裏に引きずり込まれているのを目撃


しかも誰も気づいていない

どうやらごろつきとかいう者っぽくない

そんな雰囲気の奴らだったなぁと思う

人数はパッと確認できただけで7、8人


うん、でもあれくらいなら

自分一人でなんともなる

なるのだが なんだかやっかいごとのにおいが

プンプンする

というか、絶対にやっかいごとだ


けれど・・・


脳をよぎるのは

父と母の言葉


女の子には優しく

困っている人は助けよう


別に両親が死んでいるわけではない

というかあの万年新婚夫婦は

殺しても死にそうにない

それよりも逆に返り討ちにされるであろう

特に母親に


まぁ、それは置いておいて

自分も女の子には優しく

困っている人は助けれる範囲で助けようを

モットーにしてるからなぁ・・・


よし、仕方がない

やっかいごとならばやっかいごとで

適当なところで逃げればOKだよね!!



トントンと軽く足踏みをする

周りを見渡して駆け出す

視認されないぐらいの早さで

フードが飛ばないように気をつけて

先ほどの路地裏へと足早に


近くまで来たら

その勢いでジャンプをする

そして建物の屋上へ


まあ、そうはいっても

高層ビルなんてない世界ですから

まだ、そこまで進歩してないだけでしょうけれど


そう思いながら駆けていると

下の方に女の子と誘拐犯っぽい奴ら

女の子は口をふさがれているものの

抵抗はしているようですな


だが、いかんせん

女の子の非力な力では大の大人には

抵抗にもなっていないようだけれど


正義の味方?なんて柄じゃないんだけどなぁ・・・


フードが脱げないように

屋上から飛び降りる

もちろん女の子を捕まえている男の真後ろに音もなく

俺様カッコイーなんて言わないよ


「なっ!!?」


驚いている奴らを無視して

女の子と捕まえている奴に足払い

体制を崩したのを見計らって

女の子との間に腕をひねり込ませて

そのまま顎に掌底を喰らわせる


もちろん気を失うぐらいのね

そのまま崩れ落ちるのを放置して

女の子を横抱き(プリンセスホールド)して

人数の少ない方へ走り込む


まぁ、いきなり現れた自分に反応できないんだろうね

っていう奴らに女の子を抱いたまま

回し蹴りを喰らわせる


多い方には5人

女の子を捕まえてたのが1人

少ない方に3人


総勢9人ですな

まぁ、けっこうな人数なことで


フード付きのマントを着込んでますので

顔は見られていないですよ

いや、みられたら困るんで絶対に脱ぎませんがね


少ない方のやつらを全員

地面と仲良くしていただいて

多い方の奴らをみる


「貴様!!何者だ!!?」


おおう、危ないなぁ

なんか腰に差してた剣を抜いてこちらに

向けているよ

暴力ハンターイ

っていえる立場じゃないけどね


「どっちが悪者?」


固まったままの女の子に訪ねる

って、今気づいたけど美少女だな!!

歳はおそらく15、6歳ぐらいかな?

プラチナブロンドにアメジストの瞳

白磁の肌に絶妙なバランスで整えられている

顔のパーツ 天使だな!!


「か、彼らだ!!」


固まったままだった女の子の口から紡ぎ出された声は

なんとも愛らしい

指を指して悪者は向こうだと言うのなら

まぁ、ポリシーに従いまして


女の子を助けて差し上げましょうか


「じゃぁ、君はここで待ってて」


腕から降ろして女の子を下がらせる

殺気をビシバシとばしてくる

誘拐犯の退治といきますか


ふっと息を吐いて

前を向いて走る

自分の早さについてこれるわけもなく

(チート能力万歳?)

懐に一気に入り込んで顎に一撃

だいたいこれで相手は意識をとばす

二人目に手刀を喰らわせて同じく意識をとばせば

残りの三人はさすがに警戒をしてくれる


剣を降りあげて切りかかってくるのはいいけど

こっちは丸腰なんだけどなぁ・・・


降り降ろして当たるという間一髪という

ぎりぎりのところでよけて

膝カックンを喰らわせてそのまま

同じく手刀で沈めれば

それを見計らって二人同時に切りかかって

くるもんだから危ない危ない


いったん退いて距離を取ると見せかけて

ジャンプして相手の後ろ側へ回り込み

一人には足払いを

振り向いたもう一人には鳩尾にグーパンチ

もう一人には足の踵で顎に一発


あ、砕いてませんからね

さすがに痛すぎるのは元日本人ですから

NGなわけですよ


全員地面と仲良くさせて

はい終わり


パンパンと手をたたいて

一息


「大丈夫?」


でもって女の子に声をかければ

目をきらきらとさせてこちらをみているではありませんか


あ、なんかいやな予感が・・・


「ええ、大丈夫です・・・けど

あなたは強いんですね!!」


「ハハハハ

大丈夫みたいなら 自分はこれで」


絶対にやっかいごとだ

やっかいごとに関わってしまったら

ろくなことにならないのは目に見えてるので

きびすを返して逃げようとしたら


「待ってください

まだ、助けてもらったお礼もっーー!!?」


「うわっ!?」


不意打ちにグイッとマントを引っ張られて

フードが外れてしまう

で、案の定 驚いた顔の美少女

あわててフードをかぶりなおして


「い、今みたことは忘れて

早く家に帰りなさい

それじゃ!!」


そういって一気にジャンプして

建物の屋上に飛び乗り

そのまま走って逃げる


ああ、もう

やばい これ、何のフラグだよ!!

兄さんに頼まれてたお菓子の材料も

買えてないし・・・


今から戻ったらあの子に探されている

確率高いよなぁ

兄さんになんていいわけしよう


というか、自分のこの見た目が悪いんだ!!

なんだってこんな外見に産みやっがったんだ

コンチクショーーー!!!

母さんに言ったら空の果てまで飛ばされそうだから

いえないけどさ

父さんに言ったら絶対に泣くからいえないけどさぁ!!


だからってなんで、この世界の

神様と同じ外見なんだってんだよーーーー!!!


我が家がある方向へ猛ダッシュ中

フードがとれないようにしっかり押さえているけれど

この中身は他人には見せられないんです


神様と同じ外見なんてさ

なんでわかるの?って思うだろうけどさ

この世界の神様は顕現されることが幾度かあって

そのときにその御神体を拝んだ人の一人が

絵にしちゃったものだから

そのおかげで神様の姿がみんなに知られちゃってるわけ


ちなみにこの世界の神は二柱いらっしゃって

光の神様と闇の神様なわけで

自分のその外見はその二柱の神様とまったく

そっくりだってわけだ


まぁ、なんといいますか

自分のチート能力の一つに性転換というものがありまして

女性にも男性にもなれるのですがね

なんとですね

女性の姿の時が闇の神様

男性の姿の時が光の神様の外見とそっくりになれるんですよ

おもしろいですよねー

あっはっはっはっは


はぁ・・・

兄さんたちに買い物なんて任せられないし

(ポエポエな人だから迷子になって帰ってこない兄と

俺様何様だから買い物?なにそれおいしいの?な兄と

母の仕事を代理していて時間が全くない兄)

さすが王都だからいろんな食材があって

買い物しやすい場所だったのになぁ

違う町に買い物する場所 変えるべきかなぁ・・・



く、全部このチート能力が悪いんだ!!

頼んでもないのに一体何の嫌がらせでこんな

外見と能力を標準装備しやがったんだ


というか顕現して似顔絵かかれる

神様って・・・

まぁ、そうだよね、うん、日本でもさ

顕現したのか本当にわからないけれど

神様仏様の像やらなんやらあるからさ

仕方のないことかもしれないよね


ちなみに家に帰って案の定兄さんに怒られましたよ

俺様何様兄様に

俺様なのにお菓子づくりとか料理とか趣味の

域を越えてプロも顔負けの腕を持っているのが

兄さんなんだけど

顔と性格に似合わない趣味なので

最初こそ違和感を感じたけれど

いまじゃあ 兄さんの手料理が一番好きですよ


だって旨いもん


だから兄さんに謝って明日買いなおしにいきますと

約束しましたとも

ええ、だってじゃないとおやつ抜きの刑に

処されてしまいますからね

やっかいごともイヤだけど

兄さんの手料理が食べられなくなるのはもっと

いやだからね!!



というわけで

一晩悩んだ結果

王都に再びやってきましたよ!!

昨日のマントはやめて

今日は別のフード付きのマントですよ


女の姿になると

兄さんたちにセクハラという名の

コーディネイトをされるから

仕方なく男の姿ですけどね!!


今日は速やかに買い物を済ませて

家にちょっぱやで帰りますとも

ええ、やっかいごとに巻き込まれないうちに

風のごとく去りぬですよ


な、の、に

そうなんですよね

うん、フラグやっぱり立っちゃってたんですね

すみやかに買い物を終えて

持ってきていたカゴいっぱいに食品を

入れてるんですけどねー


王都に魔物ってどうよ?

結界張っているんじゃなかったっけ?

ああ、そうですか

魔物が活性化しているせいですねそうですね


だからってさぁ・・・


「タイミング良くおそわれているって

君ってトラブルメーカー?」


思わず声に出しちゃいましたよ

そんな自分は悪くないと思います


腕にカゴを下げたまま

女の子をお姫様抱っこって

カッコつかないけど

まぁ、中身は女な自分だから

そこらへんはこだわらないで置こう


「お嬢!!」


「リネ 大丈夫ですか!!?」


魔物から離れたところへ

少女を降ろせば

少女の知り合いらしい二人があわてて駆けてくる


「私は大丈夫だ

それよりも 優先するのは魔物だ」


「いいえ、リネより先に優先することなどありません!!

あなた、リネのことを助けていただいてありがとうございました

ここは危険なので すぐに逃げてください」


「あー、うん、そうしたいのは山々なんだけれど

えっと、リネ・・・さん?でいいのかな?」


名前を呼べば ええ、と元気に返事をしてくださいましたよ 昨日のこと 覚えてマスヨネー

そうですよネー


「これ、持ってて

で、最低でもあそこまでは下がってて

あの、噴水のとこ」


荷物の入ったカゴを押しつけて

背中を押して下がらせる

フードがとれないように気をつけなくちゃなぁ

あ、今回は口元まで隠してるんですよ

だから素顔を全部さらすという失態は

避けることはできるんですけどね


軽く準備運動をして

姿勢を低くする


手に風をまとわせて拳を握る

チート能力の一つ 聖霊の加護

精霊より上の上級精霊 聖霊と呼ばれる者たちの

力を自由に使えるというお得能力だが

これ、扱いが難しいんだよねー


ちょっとでも間違うと

大規模災害になるんだよねー


地面を蹴って魔物の上へと向かって飛び上がる

魔物の討伐は自分の仕事の一つだ

見逃しでもしたら不憫な兄さんの胃に

穴が増えてしまうからねー


でもさ、このフラグがまさか

自分と彼女・・・いや、彼女らとの

長いつきあいへと発展するなんてさ


思いもよらないよねぇ









補足


主人公・・・チート能力者

元、日本人

別に生まれ変わる際に神様とかそういうのにあったわけではない

父、母、兄三人(三つ子)の6人家族

家族は全員チート能力者


中身は女だが男にも女にも姿を変えられる

だがしかし、両方とも主人公の転生した先の神様と

外見が同じというおまけ付き

なのでふつうに歩いていたら拝み倒されること

請け合いなので いつもフード付きのマントを装備



リネ・・・誘拐犯たちに連れされる途中のところを主人公が助けたことでフラグがたってしまった少女

美少女という言葉を体言している


別にトラブルメーカーとか巻き込まれ体質という

わけではない



兄その1・・・ぽえぽえな天然お兄さま

外見が美女なので歩き回ったらナンパされまくる

方向音痴で危機感がないので 

もっぱら家でのんびり過ごしている


兄その2・・・俺様何様お兄さま

趣味は料理 特技も料理

外見は美形だが笑う子が泣き出すという

美形なので あまり外を歩き回れない

なにをしていなくても通報される


兄その3・・・不憫属性なお兄さま

母親の仕事をすべて代わりにしているため

常に忙しい 美形なのにいつも疲れているため

目の下のクマがある意味チャームポイント

胃薬が手放せない


父と母・・・美女と野獣 父が美女で母が野獣

誤表記ではない


リネの知り合い・・・連載すれば詳しく表記




簡単に補足です。

詳しくは連載したらちゃんと名前も外見も

表記したいと思います。

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