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プロローグ
魔法、それは禁断の力、魔法、それは世界を統べうる力、魔法、それはあらゆる願いを叶える力。
こんな都市伝説がある。
三十路になるまで童貞を貫くと魔法使いになれるという。
そして、魔法を極めたものはゴッドハンドと呼ばれ、フェニックスに転生することが出来る、と。
だが、この噂には続きがあるフェニックスに転生した者は一世紀の間覇者となり、世界を統べることが出来る。
つまり、平和を望むものがフェニックスに転生すれば世界は安定を保ち、戦乱を望むものがフェニックスとなれば世界は荒れ果てる。
いま、かろうじて世界が平和な状態にあるのは今君臨しているフェニックスが平和を望んでいるためだ。
だが、フェニックスの力すらも時間がたてば衰えていく。
いま少しずつ世界が荒れているのはフェニックスの力が弱まってきているからだった。