#006:学校、学園
学校、学園は成り立つのか?
中世には既に大学と呼べるものが存在していた。が、今の日本の小中学校とは全く違うシステムで運営されていた。
誰もが通う場所ではなく、お金と時間に余裕のある人たちにのみ開放された場所。その運営には宗教が絡むことが多かった。
ファンタジー世界ではどうなるか。
リアルの中世と大差は無いだろう。なぜなら、労働に追われることなく自由時間が持て、学費が支払える人であるという条件は変わらない。魔法があるといっても、モンスターという危険が回りにあることを考えれば大きく変わるとも思えない。
モンスターの襲撃や戦争がよく起きるような場所には学校は無いだろう。何年も家を空けるなら引っ越すことも考えなければならない。
安全な都市部では高い就学率があっても、都市を離れれば就学率はすぐに地に落ちるだろう。
そして、支配階級の人たちは、被支配階級の人が知恵を付けるのを嫌う。知恵が付くことによるメリットより、デメリットである被支配者が支配されていることに気付くことをおそれる。
生活に余裕ができ、物事を学び、支配されてることに気付き、それを覆すことが出来ると分かった時、「革命は起きない」と断言できる人はいないだろう。
体系化された教えやすく学びやすい魔法は国の魔法戦力の増強につながるが、年単位の国家プロジェクトになるだろう。王立軍学校があるという設定はその国が軍事を重視しているということにつながる。
モンスターなのか周りの国を警戒しているのかで、教える内容が違ってくるかもしれない。
中途半端にしか学ぶことが出来なければ将来は使い捨ての兵隊といったところか。
同年代の者が集まる様々なイベントを起こしやすい場所であるぶん考えなければならないことは多い。
・その世界にどんな学校なら存在できるのか。
・世界に合っているのか? 現代っぽくなりすぎていないか。
・生徒の生活レベルに合った教育環境や教育内容なのか。
・生徒と教師の地位関係はどうなっているのか。
・その学校の存在が社会にどんな影響を与えるのか。
社会の縮図とも言われる学校。テンプレで済ませていいものではない。