#014:アバター
リアルそっくりのアバターでなければ、エラーが起きやすい。
誰が最初に設定したのか知らないけど、なろうではよくある設定の1つになっている。
こんな設定を持ちながら、種族の多さを売りにしている作品もある。
外見を変えられないのに、ドワーフやハーフリングを選択できるどころか、羽根や尻尾のある種族、獣耳を選択することが可能になっていたりする。
リアルをベースに変更が可能ならまだしも、変更が不可能な作品も多い。人外種族を選んでもリアルと同じ外見になるのかな?
自家用と社用で複数の車を乗りこなす人がいる。そういった人達がしょっちゅう事故を起こしているかといえばそういったこともない。
確かに眼の高さや手足の長さが変われば、違和感を感じることもあるだろうが、それは些細なこと。
どんなアバターを操作しているのか、どんな状況にあるのかをしっかり認識できれば、それほど問題にならないと思う。
外見が同じでも、レベルや能力値、スキル等の補正によってはリアルとはかけ離れた状態になる。
これを無視して、アバターの外見変更が出来ないと設定するのは片手落ち。いや、視覚情報がリアルと変わらないぶん些細な所で問題が発生するのでは無いだろうか?
レベルが上がるほどに、ログアウト後のリアルでものすごい違和感を感じるのではないかと思う。
能力の違いにゲーム内へ引きこもる人が続出なんてことも起こりそうだ。
プレイヤー割れやリアルの体型の変化にどう対応するのか、問題点は多い。
~おまけ・エピソード~
VRゲームを販売、開発している5社と政府の研究機関よりある事実が発表された。
「VRゲームのアバターはリアルの身体に似せないほうが望ましい。」
アバターがリアルに近いほど、脳が勝手に能力を制限してしまうらしい。
レベルや能力値、スキルの補正を同じにしても、アバターを変えるだけでその性能に最大で倍の差が出たという。逆に言えば、本来の半分の性能しか出せないということもありうるのだ。
この差は年齢が上がるほど出易くなる傾向が見られることから、リアルでの経験が影響しているのではと考えられている。
漫画やアニメのようなアバターでも、性能が上がることが確認され、中でも3頭身のアバターを使った実験では、戦車砲を受け止めたり東京タワーから飛び降りるといったアクションの後すぐに次の行動を起こせる人が半数を超えた。




