#010:魔法と歴史
魔法が歴史に与える影響、これはあえて魔法のときに書くのをやめました。
なぜなら、他の設定に影響される所が大きく作者ごとに全く違う歴史が語られるべきもの。
しかし、なろうでは似たような設定ばかり、ゲームなら似ていても不思議ではないのだけど・・・。
文化や技術、社会の発展が加速されるかは分からない。
現代の体系付けられた学問を当たり前としているからこそ、基礎から応用へと発展させるのも当たり前と考えることが出来る。
古典作品では魔法を使える人も少なく、弟子の存在もそれ以上に少ない。学問として体系付けられておらず、優秀な魔法使いが優秀な教師になる保証もない。
最近の作品のように教育機関が当たり前のようにあるのなら、魔法が無くても学問や技術が発展しているはずである。
魔法を扱うことの難しさを描写している作品は少ない。その世界の人には難しいといいながら、主人公は想像力だけで詠唱も無しに簡単に使う。
そのうえ、青い炎のほうが温度が高いといって水属性(を示す青い)色の炎で簡単に火力を上げてみせたりする作品まである。
科学を無視して魔法で生み出したものを魔法の規則性を無視して科学法則に当てはめることが出来る状態では、科学の発展は考えられない。
宗教との絡みも見逃せない、宗教が魔法を容認するなら魔女狩りなど起きなかっただろう。
ゲームやラノベでそこまで仲の悪い作品は見たことがないけど、言い争いをする程度はよく見られる。
魔法がどこから力を得ているのかで、対応の変わる職種や人もいるだろう。
魔法があっても「衣」「食」の発展が見られない世界の住人は魔法に何を求めているのだろう?
攻撃的な使用のほかは、生物や物品の強化保護、ギルドの生体識別と管理、無限バック、発火や水の生成とそれほど多くはない。
一番大事なものが想像力といいつつも「衣」「食」への魔法利用がされていないのは、生活レベルを向上させようという意識がないか、魔法に関する知識がないことが理由と考えられる。
教育機関が存在してるのなら知識がないことは理由にならい。
向上心がないとするなら、中世レベルから文明が発達しない理由にもなる。
その世界で発明や発見、新しい概念を持ち込むのは全て召喚されたり転生してきた者と設定したのが、異世界内政もの。
次から次へとイベントが発生し、それを失敗することなく解決していくのは読んでもらうためには仕方のないことだとしても、数年から数十年かけて行う政策や農業改革を短期間で出来るのは魔法のおかげで済ましていいのだろうか?
魔法を絡めた設定には十分な注意が必要。リアルの歴史も他の作品も参考資料にしかならず、答えは自分で作り出さなくてはいけない。
テンプレでまとめるのもいいが、読者が自分と同じ様に想像してくれるとは限らない。