表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月を詠む  作者: 都合
40/61

遭遇3

帝都の外れということもあり、人通りはなかった。業の攻撃に巻き込まれた人がいなくて安心する。


それにしても、業の出現は夜だけだったはずだ。妖の里への襲撃も激化していたとはいえ、出現する時間は決まって夜だった。しかし、今は昼間である。これも進化なのだろうか。だとしたら、帝都も安全とは言い切れなくなる。


それに加え、先ほどの業は一度切られただけでは消滅しなかった。何度も攻撃しなければばならないのか、急所となる場所が決められているのか。これもまた進化なのか。


ずきり、少し考えただけでも頭が痛くなる。考えることが多すぎて、辛くて投げ出したくなってしまう。


しかし、これは私が向き合わなくてはならない問題だ。辛くとも、何としてでも解決しなければならない。それが私にできること。投げ出すなんて、絶対にしない。


「月華、また業が来るかもしれない。私から離れるな」


「は、はい…!」


ツクヨミ様の言葉で、堂々巡りの思考を止める。そうだ、まだ完全に安全が確保されたわけではない。追撃があるかもしれない。一度周りを見渡して、黒い影がないか確認する。


すると、帝都の中心から向かってくる一台の車があった。




私達は迎えが来るから良いが、運転手は帝都へ戻らなくてはならないだろう。その車は速度を落として、私たちの横で停車する。丁度良かったと安堵したのもつかの間、車から降りてきた2人の男性を見た瞬間、恐怖した。


「ゆっくりしていけと言っただろう、ミツ」


私をその名前で呼ぶのは、限られている。そう、車から姿を現したのは父だった。その後ろには先生も居る。このタイミングで姿を現すなんておかしい。ツクヨミ様は、すぐに父から私を隠すように前に来てくれる。私はツクヨミ様の背中にしがみついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ