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一月は柘榴石(四)

だから蕗子は今宵も夜の街に繰り出す。あのサロンで誰よりも優雅に振る舞い、そこに居合わせる人々すべてを魅了する。赤いルージュにどす紅い柘榴を纏った指を見せつけて、月明かりの下、誰も彼もを魅了する。

蕗子を見かけた人は、その魅力の虜となって、朝まで魔法にかけられる。ジャンヌの媚薬から逃れる術などあるものか。試してみようなどと思うな。決して抗うことなどできやしないのだから。

少しでも正気を持ち合わせることができたらならば、そのときは、朝陽が魔法を溶いてくれるのをただひたすらに待ち焦がれるがいいさ。それが唯一の方法だから。

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