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二月は紫水晶(八)
「探偵さんのは、どっちなの?」
紫苑は倉橋探偵の手元、オニキスがちりばめられたカフスピンを見ながら尋ねた。倉橋はアイスコーヒーのグラスの前で紫苑に見せつけるように手を組んで見せた。両手首のカフスボタンをこすり合わせるような仕草をしながら。
「ボクのはね、厄除けですよ、単純に。」
「へぇー。」
紫苑はまったく信じていないという表情で、さらにまたメロンソーダを飲んだ。
倉橋探偵はふと立ち上がり、伝票を手にした。
「行くの?」
「探偵さんのは、どっちなの?」
紫苑は倉橋探偵の手元、オニキスがちりばめられたカフスピンを見ながら尋ねた。倉橋はアイスコーヒーのグラスの前で紫苑に見せつけるように手を組んで見せた。両手首のカフスボタンをこすり合わせるような仕草をしながら。
「ボクのはね、厄除けですよ、単純に。」
「へぇー。」
紫苑はまったく信じていないという表情で、さらにまたメロンソーダを飲んだ。
倉橋探偵はふと立ち上がり、伝票を手にした。
「行くの?」
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