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一一月は黄玉(二一)
希依は、いっそのこと、仕入元の巻田商会に出向こうかと思った。出会うことができない紫衣に対する妄想は膨らみ、いまや、希依にとって紫衣はこの世の悪の根源とさえ思われていた。トパーズのネックレスを取り返したいのも理由のひとつではあった。
翌日、寝ぼけ眼のまま、学校へ向かうはずの希依の足は自然と巻田商会へと向かっていた。もう、そこしか見えていなかった。馴染のない駅で降りて、人の波に飲まれながらもスマホの地図を確認しつつ、その会社を目指した。
希依は、いっそのこと、仕入元の巻田商会に出向こうかと思った。出会うことができない紫衣に対する妄想は膨らみ、いまや、希依にとって紫衣はこの世の悪の根源とさえ思われていた。トパーズのネックレスを取り返したいのも理由のひとつではあった。
翌日、寝ぼけ眼のまま、学校へ向かうはずの希依の足は自然と巻田商会へと向かっていた。もう、そこしか見えていなかった。馴染のない駅で降りて、人の波に飲まれながらもスマホの地図を確認しつつ、その会社を目指した。
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