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一一月は黄玉(二〇)

声をかけたのは東海林の妻、明子の方だった。誰がどう見ても申し訳無さそうに話した。

「先生、紫衣ちゃん、さっき来てすぐ行っちゃったのよ。なんだか前のお客さんとこで長引いて、ウチの後のお客さん待たせられないからって…」

希依は拳を握った。強く、強く握って、それえでも目の前のこの老女には怒りをぶつけないようにした。

「…分かりました。」

笑顔こそは見せてやれなかったものの、細々とやっと出した声は震えてしまった。そしてまた木曜日までを悶々として過ごすのかと思うと、とてもやり切れない思いに打ちのめされた。

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