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一一月は黄玉(一五)

希依は肩をいからせたまま玄関口へと向かい、一直線にいろは堂へと向かった。まばらに居合わせた生徒は面白がって希依の方へ視線を向けた。いろは堂の店主の東海林さんは希依の顔を見るや、笑顔を見せた。

「お久しぶりです坂下先生。今日はなにを?」

その皺だらけのいかにも人の良さそうな笑顔を見ると、希依は我を忘れてしまいそうになった。

「あぁ…、えっと…、買い物ではなくって…」

「うん?」

「あの、こちらに新しい人がお勤めしてるって…」

「見ての通り。いつもと変わらず、ココは私と婆さんだけですよ。」

「あぁ、いえ、その…」

人の良い東海林さんを相手にするのは、どうも気が引ける希依だった。

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