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一一月は黄玉(七)

「あのネックレス、なくしたんです。」

「えぇッ?」

里見は予想以上にずっと驚いていた。この様子から希依は確信した。やはり、うだつの上がらない、仕事にあぶれて親戚のツテでようやっとお門違いの女子校で歳の割に用務員なんてしている降谷と里見が付き合っているという噂は本当だったのだと。

「いただいたもので、気に入っていたし、大事にしていたんですけど…」

「いつなくしたの?」

「気づいたのは夏休み明けで…」

「じゃあ、二、三ヶ月前ってことね。」

「えぇ…」

「榊田さんね。」

「サカキタさん?」

「いろは堂に文具の仕入れをしてるあなたに似た人よ。時期としても、あの人がウチに出入りするようになったのは二学期はじめからだし。」

「彼女もトパーズのネックレスを?」

「それは見たことないけれど、あなたと見間違われるなんて彼女以外に考えられないわ。」


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