表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

Episode.0

-スクールカースト-

程度の激しさはあれど、どこのクラスにも存在する階級制度。

時に人間関係を築く上での制限となり、時にいじめを引き起こす。

スクールカースト上位の人間には、逆らえない。



長年、スクールカーストは問題視されてきた。

生徒は皆平等でなければ、と。

生徒同士のトラブルはどうしても起こってしまう。

それが原因で若い命を自ら投げ捨ててしまう子供もいる。



他の人を下に見ることしか 自分の価値を高める方法がない人間。

与えられた学びの機会を存分に活用できない人間、その機会を奪う人間。

仲間外れにされることを恐れ、自分の意思を持たない人間。


公教育は、もちろん、そのような人間を育てようと思っている訳ではない。 



これまで、「クラスの雰囲気」と言われる曖昧なものと向き合っていたのは教師だった。

しかし、教師が把握している子どもたちの人間関係はほんの一部である。

これ以上、「クラスの雰囲気」に頭を悩ませていては、学校での学び、授業についてブラッシュアップする時間がない。



では、生徒にその役目を担わせてはどうか。

生徒同士の良好な関係を作り上げていくのもまた生徒である。


騒がしいイメージの強い、いわゆる「一軍」が、

・誰にでも平等に接するなら

・クラスの信頼を正当に得られるなら

・いじめを起こさせない強い意識があるなら

誰もが過ごしやすいクラスになるのではないか?


ついに政府は、リーダーの素質がある者に、専用の教育を受けさせる方針を定めた。

小学3年から小学6年の選ばれた男女に対し、リーダーとしてあるべき姿を徹底的に叩き込むのである。


頼りになる優等生で、クラスの中心人物。

教育された子どもたちは、学校生活を通して学んだことを活用し、リーダーとしての経験を積み重ねていく。

将来は、社会のリーダーとして活躍してもらうことを期待して_____


…と言いつつも、本人たちはまだ小学生。小難しいことを考えているわけではない。ゆっくりと時間をかけ、時に協力させ、時に争わせ、意識を高めていくのだ。


こちらでは、自然豊かな田舎、ナズナ地区の小学校での様子をご覧いただこう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ