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追放された双剣使いは魔物を狩る  作者: もぐもぐ野菜
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始まりのvsドラゴン

失意のまま、彼は【最強】に出会う。

「…シャルロット…マリア…」


ある男は失意のまま、幼馴染の名前を呟く。


彼はゼロ・エクステンド。勇者パーティー【聖剣の光】の一員…だった。そう、彼はつい先ほど、追放されたのだ。


理由は勇者曰く、「使い物にならないから」


ただ、ゼロはそれには納得した。

この世界にはステータスという概念があり、ある魔道具を通してみれる。


勇者のレベルは150であり、ゼロは60だった。他の仲間…魔法使いの冒険者 シャルロットと世にも珍しい聖女の冒険者 マリアも100を超えており、ゼロが使い物にならないのは自分でも分かっていた。


が、問題はこれではない。なんと、ゼロは目の前でシャルロットとマリアが勇者と…ゼロの目の前でヤったのだ。そこで彼は聞きたくない言葉を聞いた。


「ゼロはいらない」「役立たず」「消えろ」


2人から浴びせられた言葉に、彼は深く傷ついた。


シャルロットとマリアとは幼馴染であり、勇者の一員となり世界を救うと誓ったことがある。例え、勇者に暴言を吐かれても、彼女たちがいたから戦い続けれたのだ。


精神的な支柱と言っても過言ではないゼロは、失意のままある山脈へ入っていった。


そこは龍神の山脈。危険度が最高ランクの魔境であり、入れば死ぬとされている。龍神達の棲家とされている場所でもある


そんな場所に入ったゼロの前に、1匹の龍が現れた。


黄金の鱗を持ち、ガラスのように透明な眼を持つ龍は牙を見せ、猛々しい咆哮を放つ。それは岩すらも容易く砕き、ゼロを吹き飛ばした。


「…痛いな…でも、どうでもいい」


ゼロはそう呟くと背中に背負った西洋の剣ほどの長さの双剣を構える。これは、勇者パーティーに入るより前に、Bランクのモンスター デモンタウラスを討伐した時に出たドロップアイテムで作った双剣であり、愛用している形見の武器でもあった。


「…どうでもいい…どうせ何もないんだ…だったら、惨めに足掻いて…死んでやる…!」


狂ったようににやけたゼロはそのまま、自分よりも遥か格上の龍に無謀な戦いを挑んだ。


これが、彼の…再起であり、新たなる物語の始まりであった。

次回 壊れた者

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