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人狼 -the final-  作者: NF
2/2

長野県の迷信(フィクションであることにご承知下さい)

Day.2(前編)

まだ朝日が姿を見せない朝4時。人狼ゲームに参加した大原は、旅籠屋の書斎の本を漁っていた。

「なるほど。やはり人狼は伝説だと考えられていたのか。だとすると、やっぱり・・」

書斎の扉が開き、誰かが入ってきた。

「大原くん、おはよう。本を読むのは好きかい?」

明らかに軽蔑したような言葉だ。大原は落ち着き払っているが、それでも相手は冷静だった。

「僕のお爺さんの秘密を知りたいのかい?」

ささやくように話しかける相手に、大原は咄嗟に反論した。

「人狼を知りたい。この川上村の伝説。なんか文句あるか?」

すると、相手は謎の小瓶を取り出し、床に置いた。

「君もあいつらと同じなんだね。まあせいぜい頑張りたまえ。」

大原は急に眠気を覚え、床に倒れ込んだ。たが、相手の話を途中までは聞いていた。なので、床にペンが落ちていることに気づき、とっさに床に文字を書き込んでいった。


「まだ大原の姿を見かけないけど、一体何処にいるのかな。」

いち早く大原がロビーに姿を見せないことに気づき、大原を探そうとした。

「俺だったら、ここにいるけど。何騒いでんだ?」

突然大原が姿を現したことに、一同は戸惑いを隠せない。

「大原!お前何してたんだよ。三十分位待ったんだぞ。何処にいたんだ?」

同僚の三峰が大原を攻める。

「いや、ちょっと寝坊しちゃって・・。」

この言葉を聞いた瞬間、三峰にある考えが走った。

「さてはオメー、大原じゃないんだな?」

大原はこれを聞いた瞬間、ドキッとした。

「え、俺って・・大原だけど。何?人違いだとか?そんなことある理由ないさ。」

「何が『大原だけど?』だ。いつもの大原は、そんな言葉遣いをしないぞ。」

今にも二人が喧嘩を始めそうな険悪ムードが漂う中、神海が両手を打ち鳴らした。

「はい、ストップ。そんな喧嘩は人狼を駆逐してからにしようね。」

神海のオーラに、二人は渋々頷き、喧嘩をやめた。

「さあ、人狼探しを始めようか。」

神海の一言で、全員の目が真剣になり、処刑会議が始まった。

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