詩 賽を握る神との対決
神に挑むなんて馬鹿らしい
運命に挑むなんて阿保らしい
うるさいな
そんな事 お前達が決める事じゃない
(在る事が)
(無い事が)
(どうしてそんなに大事なのかしら)
馬鹿にされて くだらないと笑われて
踏みにじられても
それは本当の事なんだ
僕だけは忘れない
この世界が実在を証明できなくても
手を伸ばして すぐに届くような存在でない事は
とっくに分かっていたんだから
覚悟ならできてるよ
いつまでもつきあってやるさ
「どっちが先に根をあげるのか」
「運命様に逆らってやる」
「ストーリー」
神は、サイコロをふるった。
1が出た。
また神はサイコロをふるった。
6が出た。
けれど決して、ゼロは出ない。
サイコロは証明する。在る事に価値があるのだと。
なら、無い事に価値がないのか?
それはないだろう。
でもそれは、そんなに大切な事なのか。
どうせ在る物はいつか、死ねば、壊れれば、等しく消えるというのに。