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振られたその日から逆転するラブコメ  作者: スクールストライカー
ぐちゃぐちゃな好き
7/59

罰ゲーム

今回は、真面目な奴?



 「へ?…………」

 「どうしたの?」

 「・・・・・・」


 絶句する古賀さん。


 「・・・えっとー、「想像以上……」」


 何が?

 僕の顔って、そんなにひどい?

 振られた原因であるけれども!

 ねえ、人の顔見て固まらないでよ!

 ・・・・・・やっぱり、こんなことするんじゃなかった。……


 



 ※ 二分前――――


 僕は、罰ゲームを賭けたゲームで、完敗した。

 そして今、その罰ゲームが実行される。

 

 「じゃあ、私のいう事を聞いてくださーい。」

 「まずはー、目を閉じて。」


 普段、女の子同士が何をして遊んでいるのかが知れる。と、言えば、気持ちが悪いかもしれないけど、とりあえず、これから一緒に遊んでいくうえで役に立つ、はずっ!

 だから、罰ゲームなんか……怖くない……よ!


 「はい、早くしてー。」

 「ご、ごめん。」

 

 目を閉じる。

 すると、一気に不安というか、緊張がこみ上げてくる。

 目を閉じる。と言っても、前髪で顔を覆いつくされてしまっていて、良くわからないと思うのだけど……

 

 「目を閉じた?」


 あ、やっぱり、分からないか。


 「うん。」

 「次はー、両手を後ろで組んでくださーい。」


 さっきから、さほど難しくもない要求ばかり……女の子の間では、これが人気なの、かな?


 「よし、オッケー。なら、そのままじっとしていて。」


 いや、これからが本番なのか。

 ・・・何をされるのだろうか。

 ビンタ、かな?・・・いいや、古賀さんはそんなことする人じゃない。

 落書き、かな?・・・あ、ありえる!

 ・・・何を書かれるのだろう。

 できれば、すぐ落ちるものだと助かるのだけど……


 前髪が持ち上げられる。




 そして、初めに戻る。


 「・・・・・・」

 「・・・・・・」

 「・・・あ、あの古賀さん、目を・・・開けてもい良いかな?」

 「・・・・・・」


 あーえと、無言は肯定だっってこと?

 ゆっくりと、瞼を開けようとした途中に「ま、待って」が入る。

 ・・・・・・もしかして、そういう遊びなの?……


 前髪がふぁさりと、下ろされる。

 もう終わったという事?


 「・・・・・・楽にしていいよ。」


 ・・・終わった、らしい。

 これはー、・・・何の遊び?


 目を開ける。

 やはり、こちらからはレースカーテンのような視界だけど、見える。

 「予想以上……」、その言葉が引っ掛かる。…

 僕って、そんなにブサイクだったっけ。………いや、最後に見たのは何年も前の事だから、今はわかんないや。…………


 「・・・・・・千堂君、失恋したんだよね?」

 「グハッ!」

 

 容赦のない直球が、刺さる。

 ぼ、僕の、古傷があああ!・・・いや、新しいか。

 塞いだばかりだし。……


 「で、・・・前髪…というか、髪を切りに行かない?」


 な、なるほど。

 た、確かに、聞いたことある!

 振られた人が、バッサリ髪の毛を切るアレ。


 「う、うん。・・・どうしよう。」


 けど、恥ずかしい…な。どうしても…

 この髪型は、・・・この髪型のせいで、虐められたことは何度かあった。・・・でも、なんだかんだ言って、隠れれている感じが気に入っていた、から…。


 「・・・私は、千堂君が何を言われて振られたのか知らないけど…でも、だったら、もう、怖いものとか、ないんじゃない、かな?」


 そう言われて、ハッとした。

 僕が、古賀さんに()()提案が出来た理由を。

 本当だ。

 僕は、とっても、良いことを忘れていた。

 ・・・僕は、昨日から、いや、以前から僕から、変われている。

 ・・・だったら、髪型の変更なんて、自信を持てば、変えられる。

 そして、その自信は、今、貰った。

 ・・・・・・変えよう。

 サッパリしてこよう。


 「・・・行く、行って来るよ、・・・そ、それで、古賀さんも、付き合って貰える?」


 古賀さんは、目を丸くした。

 そして、


 「デートのお誘いですか?」


 今日の僕は、何かが変われる気がした。


 


 



どうでしょうか?

感想,アドバイス等ありましたら、よろしくお願い致します。

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