プロローグ2
どうぞよろしくお願い致します。
短いです。
前回とは、ギャップ萌え?
「・・・・・・・・・・・・えっ・・・・・・。」
僕は、口に出した言葉を曲げない。
真っ直ぐに彼女を見据える。
が、途端恥ずかしくなる。
顔が熱くなるのが感じて、人差し指で頬をかく。わかりやすい照れ隠しだ。と、自分でもそう思うのだから、古賀さんもそう思っているに違いない。
だから、
「・・・・・・もし、よければ、古賀さんが、良いと言うのなら、・・・今から夕飯食べに帰ろう。・・・・・・」
僕は、言い切った。しっかりと
僕は、逃げなかった。
そんな僕は、自分で言うのはなんだけど、誇らしいと思った。
古賀さんは、瞳孔が激しく揺れた。それから、ゆっくりと口を開く。
「・・・・・・い、いいの?」
「うん。・・・って、まだ親に許可は貰ってないけど…いいよ。」
「・・・・・・私、お金なんて、数えるほどしか持ってないよ?」
「知ってる。」
「・・・私、まだ高一だよ?」
「知ってる。」
「・・・・・・私、恩の返し方とか、わからないよ?」
「うーん。じゃあ、何してもらおっかなあ。」
「・・・・・・。」
ジト目を向けてくる古賀さん。
「い、いや、そういう意味じゃないよっ!」
「うん。分かってる。・・・わかってるよ。」
と言っては、また泣き出してしまった。
僕は、気の利いた言葉を言えなければ、涙が、笑みに変えられる冗談は言えない。
ただ、僕が言えるのは――
「嫌?」
もう一度問う。
彼女の意見が最優先だ。
古賀さんは、涙を吹き飛ばすかのように笑った。
そして、
「・・・・・・追い出したくなったら、追い出してくれてもいいです。だから、・・・どうか、宜しくお願いします。」
そう言った。
古賀さんは、真面目だ。
こんな僕にも頭を下げて、こちらの心配までしている。だけど、追い出したくなったらってのはちょっとずるいなあ、と思った。
親に許可は取ってない。でも、たぶんうちの親は、お人よし過ぎるから大丈夫だと思う。
それに、「昔から女の子には優しくしなさい。」と言ってきたのは、二人だ。だからきっと、優しくすればいいんだ。
それが、僕にできる事。
「じゃあ、帰ろっか。」
僕は古賀さんに、手を差し伸べる。
「・・・ありがとう。ありがとう。・・・ごめんね。……」――――――――――
古賀さんは、手を取った。
僕に対する感謝の表れか、悲しさからの表れか、見つけた居場所をを離さないという思いの表れか。そんなのどれかなんてわからない。
ただ一つ、握る手に自然と力がこもっていた。
それから、僕たちはあんなにも遠かった帰路に着いた。
今度は、最短距離で。
どうでしょうか?
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