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お前は常に見られている。
金魚すくいもさながらに。
透かして、浮かして、叫んでいる。
天使のように騙っても、それでも朝はやってくる。
連続性の果ての果て。
気づけば別の場所にいて。
都合の悪いことは勝手に。
押し入れから、勝手に。
お前はすでに必要ない。
お前はそこに揺らいでいる。
ズボンを履くか、履かないか。
薬草、賢者、セージの秘匿。
ひどく疲れてしまっていても、なぜかみんなが覚えている。
恐怖の付け根は存在しない。
だからジョークも意味がない。
無責任な魔法はとっくに。
振り切って、とっくに。
お前はすでに必要ない。
二つの間は迷路とサラダ。
それからそこの花壇の立て札。
思い思いに流れ込んでいる、重く垂れ込む星の光に。
死にいくものが闊歩して、命惜しさに映り込む。
喜べよ。
お前は悪党だよ。
お前はここに浮かんでいる。
姿は影絵で、投影で。
嘘だけど、空だけど、体積がある。
色が着いてはいなくとも、なぜかどこかで感じられる。
夢の中の1%。
心を持つかは、分からない。
不誠実な科学はひっそり。
人知れず、ひっそり。
同じ見開きに記されている。
0と1との間は彼方。
永久もやがては半ばを過ぎては。
誰も彼もがのぞき込んでいる、ひどく澄ました空虚の淵に。
死にいくものが闊歩して、命惜しさに映り込む。
喜べよ。
お前は悪党だよ。




