第二十話
目を開けると辺りは薄暗く、ルビーは横で寝息をたてながら眠っていた。
(早く起きすぎたかな・・・喉が渇いたから水でも飲んでこよう)ルビーを起こさないように静かにベッドから降りて、台所へと向かう。
台所に付くとシェリーは、木のコップを取り出し、蛇口が付いてある樽から水を注ぐ。
注ぎ終わると椅子に座って水をゆっくりと飲み干した。
(冷たくて美味しい)身体に水が行き渡るのを感じながらふと今日来るサーカスの事を思い出した。
(そう言えばサーカス団が来るんだっけ…この世界のサーカスって何やるのかな)
仲のいい友達同士でサーカスを見たことがあったが、今となっては遠い過去の出来事だ。
(考えてみたら今日来たとしても準備とかあるだろうし…後日やるんだろうな)
皆サーカスを楽しみにしてたけど、後日やるならがっかりしそうだなとふと笑った。
気づけば日が昇ってきたのか少しづつ辺りが明るくなってくる。
時計がないのが不便だが、時間に追われる事がないからか、時間がゆっくり流れている感じで心地がいい。
目を閉じて、鳥のさえずりを聞く
少し時間が立つと階段から誰かが降りてくる音が聴こえた。
「シェリーか…おはよう。もう起きてたのか早いな」
目を擦りながらまだ眠そうなパパが立っていた。
「おはようパパ。喉が渇いて目が覚めたのー」
「そうか。まだ冷えるだろう温かいものでも飲むか?」
「んー...うん飲む」(水飲んだばかりだけど)
「ん、今淹れるから少し待ってな」
そう言って台所に立つパパを不思議そうに見た。
(何時もママが立ってる場所だから変な感じ…)
パパは私の視線に気づいたのか、少し振り返りまた前を見る。
「こっち見てどうしたー?」そう言ってパパは何かの瓶を開けて、鍋に入れている。
「んーパパが台所に立ってるの変な感じ」
「変な感じかー何時もはママが居る場所出しな」笑いながら鍋をかき回している。
私は椅子から降りて、パパの横に並ぶ
「これ何入れてるの?」背伸びをしながらパパに聞くと
「これかーお湯に蜂蜜と檸檬だよ温まるぞー」そう横目で私を見ながら話した
「蜂蜜と檸檬...」ふわりと甘い匂いが漂ってきた。
「よし出来たから椅子に座りなー今注いで持っていくから」
「はーい。」素直に椅子に座りパパが持ってくるのを待った。
パパは、2つ分のコップを持って椅子に座る。
「ほら飲んでみな」そう言って私にコップを渡す
そっとコップに口をつけて飲むと程よい甘さが、口の中に広がり身体の中が暖まってくる。
「美味しい...」
「だろーこれに林檎も入れると美味しんだけどなー今はないからまた今度な」
「ん、楽しみにしてるー」パパと話をしているとまた階段から降りる音が聴こえてくる。ママが起きてきたのだろう。
「あら、今日は2人供早いのね〜おはよう」
パパと私はママに「おはよう」と声をかける。
パパは徐に立ち上がり「喉乾いたろ?今淹れるから座ってな」そうママに話すと台所に向かった。ママは「ありがとう〜」と話して椅子に座る。
そんな仲のいい2人を見て、微笑ましく思いながらそっとコップを片付けて2階へ戻った。
部屋に戻るとルビーは未だ夢の中だ。気持ちよさそうに寝ている。
私は窓を開けて、外を眺める。
気持ちの良い外の風と日差しが入り込み
相変わらずイクティスが空を泳いでいた。
朝のゆったりとした時間を感じながら
今日も良い1日になる事を願って
何気ないゆっくりとした時間は大切ですよね。
蜂蜜湯飲んだことないけど美味しいらしいです。
勝手な想像ですが、スッキリとした甘い感じなのかなと←




