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第十七話

 家につくと覗き込むようにして静かに玄関を開ける。


カーバンクルは私の足元にひっ付いて離れようとしない随分懐かれたようだ。


包丁の軽快な音が聞こえママが夕飯の支度をしていることに気づいた


「た...ただいま〜...」悪い事をしてるわけではないのだが、ママやパパがこの子をどう思うかと思うと緊張して自ずと声が小さくなる。


小さな声で言ったにもかかわらずママには聞こえたようで「シェリーおかえりなさい〜今日は随分遅かったのね?」のんびりとした声が聞こえてきた。


「う...うん教会に行ったら遅くなちゃった〜‥」そう声を出す。カーバンクルを見ながらどう話を切り出そうと考えてると


「ただいまシェリー 玄関で立ち止まってどうかしたのかい?」後ろからパパの声が聞こえた


「お..おかえりなさい..今日は早いんだねパパ」恐る恐る振り向きながら話す


「今日は早めに終わったからね」パパがそう言うと おや?とした表情で私の足元に視線を落とした。


カーバンクルがいる事に気づいたようで私がどうしようと内心あたふたしていると


「これはまた可愛い子だね シェリーのお友達かな?」


「うん‥友達」内心パパの言葉を聞いて、一瞬ぽかんとしたが、すぐに返事をした。


「そうか シェリーここだと寒いから中へ入ろうか ほら君もおいで」そう言うとパパは、しゃがみ込みカーバンクルに手を差し出す。


カーバンクルは抵抗することなくパパの腕に抱かれママがいる所へ


パパのその姿を見て安心したのと(私のときは抵抗したのにな)なんてカーバンクルの事を考えながら私もママとパパのいる所へ


 台所に着くとママが、何処か嫌そうにしているカーバングルのお腹に顔を埋めていました。


私が台所にきたのが分からないのか、未だお腹に顔を埋めてもふもふしているママ


シェリーは思いもよらぬ光景に唖然としていた。


パパがそんな私に気が付き、静かに近づいて耳打ちをする。


(ママは小さい動物が大好きだから大丈夫だよ。勿論パパもね)そう言ってニコリと笑った後に優しい笑顔でママを見ていた。


どうやら取り越し苦労だったようで、ママとパパにカーバングルの連れてきた経緯を話すと


「なら暫く家で様子見ようか」そうパパが話すので、私は勿論喜んだ。


ママも「家族が増えたみたいで嬉しいわ~」とカーバングルを抱いていた。


カーバングルは最初抵抗していたが、観念したのかママの好きなようにされている。


パパが「この子の名前どうしようか?」と話をすると、家族3人で考えて話しあったところで


カーバングルはルビーと名付けられた。因みにママが名付け親である。


それからママが作った夕食を食べ(相変わらず焦げていた・・・)カーバングルと一緒に身体を洗い流し


部屋に行って一緒に眠るのであった。


次の日 朝早く私が目を冷めると、カーバングルが隣ですやすやと可愛らしく寝息を立てながら眠っていた。


それが何だか嬉しくて、何処かくすぐったい気持ちになりながら私は又深い眠りに落ちていった。

ブックマ&評価 いつもありがとう御座います!

18話が短かったので、以前書いた19話と文章を繋げました。


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