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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第ニ章・二部 入学と新たな挑戦
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続続・水着

 ミエル達は、仕方なくといった感じで水着に着替えていく。頬を赤らめながらも、上手く俺に大事な部分が見えないようにして服を着替えた。


「こ、これでいいのでしょうか?やはり、恥ずかしいです……」

「うーん、これ、お尻に食い込むんっすけどぉ~」

「私は、サイズは調度いいわね。特に胸が……」

「……私は、もっと布地を増やして、隠せるようにして欲しいのですが」


 そう言いながらシゼルは、胸を隠しつつ、メガネを触っている。


「なら、ご主人様が言っていた、マイクロなんちゃらってやつでもいいですよ?」

「マイクロ?……なんですか、それは?」

「こう、ちょっと動くだけで大事な部分が、ボーーンっと!!!!」

「……この水着で結構です」


 シゼルは、落胆した顔でそう言った。


「うーん、たわわなおっぱいが4組かぁ~。なんか、ベイの仲間のおっぱい率高くない? レム、ミルク、ミズキ、カヤに加え、新たに4人。胸が小さいのが、私とフィーだけなんて……」


 しかもアリーの胸は、現在絶賛成長中だ。つまり、近い将来胸が小さいのは、フィーだけになる可能性が高い。フィーは、その言葉で自分の胸を見て、少し悲しそうな顔をしていた。……大丈夫!! 俺は、フィーのおっぱいも大好きだ!! 俺はフィーを抱きしめ、愛情をたっぷり乗せて優しく撫でる。すると、フィーはすぐに笑顔になった。うん、これでいい!! やっぱり、フィーには笑顔が一番似合うな!!


「ええまぁ~、そうかもしれませんけど。別に狙っているわけではないので、どうしようも……。ご主人様が集める方が、必然的にそういう方としか……」


 俺に責任を丸投げしないでくれ、ミルク。


「まぁ、結果的になら仕方ないわよね。ベイは、フィーと私の胸も好きみたいだし、それでよしとしましょう。で、水着になってもらった四人は、何が出来る魔物なのかしら?」


 アリーが、顎下に指を添えて尋ねる。可愛い。その発言を受けて、ミエルが話し始めた。


「えっと、では、私から。使用武器はハルバードで、フルアーマーの鎧を着込んで戦います。まだまだ未熟者ですが、いずれは皆さんの前衛で戦わせていただければと思います。魔法は、聖属性の魔法を聖魔級まで使えます」

「ハルバード?ゴツイ斧みたいなやつかしら。その性格からは、想像できない武器と鎧みたいね。フルアーマーって時点で鎧もゴツそうだし」

「ええ。正直、自分でもなんでこの武器なのか、よく分かりません……」


 ミエルは、両手の人差し指を合わせたり、離したりしながら答える。確かに、ミエルの性格にしては、ゴツイ武器だよなぁ。まぁ、ギャップがあっていいと俺は思う。


「さて、次は自分っすね。使用武器は槍っす。中衛で、牽制でもしながら、チクチクやっていきたいっすね。軽装の鎧も出せるっす。魔法は、上級までの聖属性魔法が使えるっすね」

「私も似た感じですね。使用武器は弓ですが、他は大体同じです。私は、遠距離で牽制といった所でしょうか」

「ふーん、シスラとサエラは、だいたい似た感じなのね。まぁ、牽制なんて時期に言えない威力の攻撃をする魔物になるんでしょうけど」

「……ここに来たら、そうなるの確定なんっすか?」

「まぁ、初級魔物だったフィーが、今やあの強さだから。少なからず、他より強くなるのは確実ね」

「ふえぇ!?あの、フィーさんが初級魔物っすか!!今の力からは、想像もできないっすね……」

「私達も頑張らないと、シスラ!!」

「そうっすね。やれるだけやってみるのも、ありかもしれねえっす!!」


 アリーの言葉に、シスラとサエラは意気込んでいた。最後に、シゼルが一歩前に出る。


「では、最後に私ですね。私の武器は杖です。他の武器の天使族魔物と違って、少し高い威力の魔法が扱えます。勿論、軽装の鎧も出せますよ。後衛担当として、援護をやっていければと思います。扱える魔法は、聖属性魔法と回復魔法が上級までですね」

「ふむ。遂にベイの仲間に、まともな回復魔法使いが来たわけね」


 ……ああ、うん。そうだね。まともな回復魔法使いだよね。……言葉が俺に刺さって痛い。


「ふむ、だいぶチームのバランスが良くなってきたわね。でも、同じ種族で武器が違う魔物が4人。この場合って、進化は変わるのかしら?気になるわね」

「私達が概ね、自分の望んだ進化をしているので、彼女達次第じゃないですか?彼女達には、後悔のない進化をしてもらいたいものです」


 そう言ったミルクは、どこか牛鬼だった頃を懐かしむかのように、遠い目をしていた……。ミルクだからこそ言える、重みのある言葉だな。


「ふむ、聞いたっすか。望んだ感じに、進化出来るんですって。何かそう言われても、イメージしにくいっすが……」

「うーん、弓が強力になるとか?そんな感じかしら……」

「より強力な魔法が撃てるのは、いいかもしれませんね」

「私は前衛ですから、もっとパワーが出せるようになりたいです。大きくなるとかして」

「巨大に、なるのは、やめておきなさい!!!!」

「ふえぇ!!!!」

「きょ!!だ!!い!!に!!なるのは!!!!やめて!!おきなさい!!!!」


 ミルクが心から、ミエルにそう告げる。やはり、重みのある言葉だ。そうとう、あの時のことがトラウマとして記憶に残っているんだろう。ミルク、進化出来てよかったな。本当に良かった。


「分かりましたか!!!!」

「は、はい!!」

「うむ、ならばよろしい。大きくていいのは、胸だけです。物には、限度がありますからね」


 言いおえたミルクの背中には、哀愁が漂っていた。経験者は語る、といった感じだ。


「まぁ、おいおい考えるとするっすか。そんなすぐに、進化することもないと思うっすし」

「そうね。皆さんの強さを、参考にするのもいいかも」

「今後の課題ですね」

「うーん、大きくなるのが駄目だとすると……」


 まぁ、ミエルは聖魔級だから進化は遅いだろうけど、他の3人は結構早めに進化するかもしれないなぁ。たしかに、その時が楽しみだ。ミエルのように、鎧がゴツくなったりするのかなぁ? はたまた、完全に別物になるのか。いやぁ、楽しみだなぁ。やっぱ進化って良いよね。ワクワクする。


「まぁ、それはいいとして。……今日は、水着親睦会よ!!!!」


 俺の思考を遮って、アリーが高らかに宣言した。イエーイ!!!! と、フィー、レム、ミルク、ミズキ、カヤが続く。レムは、若干恥ずかしそうにそう言っていた。可愛い奴め。


「さぁ!!共に、ベイと触れ合いましょう!!!!」

「あわわわわわ!!!!」

「ちょ!!いきなり難易度高いっす!!」

「あらあら……」

「わ、私は!!は、恥ずかしいので……」

「いや、アリー、無理矢理はちょっと……」

「む、ベイは気にしすぎよ。ほら、この子たちもなんだかんだで、誰も嫌と言っていないのよ?」


 えっ!? そう言えば、そうなのか? 確かに、皆恥ずかしそうにしているだけで、完全に嫌そうではない。


「まぁ、ベイさんには助けられましたっすからねぇ。嫌ってことは、無いっすけど……」

「そうね。嫌ってわけじゃ、ないのよね」

「わ、私は、その……。あわわわ」

「ベイさんは、別に悪い方でもないですし……」

「ね。皆、嫌ではないのよ!!」


 アリーが腕を組んで、誇らしそうにそう言う。いや、確かにそうみたいだけど。それと、この状況で触れ合うのは、なにかおかしい気がするのですが、アリーさん。我が嫁よ。そこらへん、変だと思いませんか?


「ま、まぁ、別に嫌じゃないなら、試してみるのも良いんじゃないか?こう、主の足に、ガバっと。どうぞ」

「そうね。仲間だもの。主様と共に、触れ合いましょう!!」


 レムとカヤが、シスラとサエラを押してくる。


「まぁ、それくらいなら、いいっすかね……」

「そ、そうね。えいっ!!」


 2人が、意を決して俺の足に抱きついた。シスラとサエラの柔らかな胸が、俺に押し当てられる。


「おお~、やっぱ結構鍛えられてるんっすね、ベイさん。筋肉固いっす!!」

「本当、逞しい!!」

「うんうん、そうだろう。いいだろう、主の足は!!」

「当然よね!!」


 二人の意見に、レムとカヤが嬉しそうに頷いている。……なんか、恥ずかしいな。そのまま2人は、俺の足を触ったり、揉んだりしている。ちょっと、マッサージされているみたいで気持ちいい。


「さて、シゼルも殿の腕にどうぞ」

「ああ、いえ、その、私は……」


 今度はミズキに押されて、照れながらシゼルが、俺の腕に抱きついてきた。顔を赤らめ、シゼルは複雑そうな顔をしながら、俺の腕を胸に挟んでいる。うーん、可愛いなぁ~。


「さぁ、最後はミエルですね!!どうぞどうぞ!!」

「はうぅぅ……」


 ミルクに連れられ、ミエルも俺の腕に抱きついた。他の3人よりも顔を赤らめ、おとなしく俺の腕に抱きついている。時折、あっ、とか、うぅとか短い言葉を発しているようだが、良く聞き取れない。


「うむ!!これで、チームの絆がより深まったわね!!」


 アリーは、満足そうだ。本当に、そうなんだろうか? でも、アリーが言っているのだし、意外とそうかもしれない。方法は、あれかもしれないけど。


「よし!!ではこれから、皆でベイとイチャつきましょう!!」

「「「「「いえ~い!!!!」」」」」


 そうアリーが宣言すると、離れていた皆が、一斉に俺に抱きついてくる。勿論アリーも。


「さ~てベイ、今日はゆっくり皆で、イチャつきましょうね」

「……お、お手柔らかにお願いします」

「ふふっ、それは、ベイ次第かなぁ……」


 皆がゆっくり、俺の全身に口をつけていく。俺は、生涯で今まで感じたことのない幸福感に襲われた。

 


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