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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第ニ章・二部 入学と新たな挑戦
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水着

 家に帰って晩ご飯を食べる。ノービスはもう食べ終わり、湯浴みをしているようだ。今俺は、食後のお茶をゆっくり飲んでいる。すると、洗い物をしていたカエラが、テーブルの対面に座り、俺に話しかけてきた。


「ねぇ、ベイ?」

「うん、どうしたの母さん?」

「お母さん、マリーさんに聞いたんだけど。あなた、召喚魔法が使えるんですって?」

「ぶっ────────!!!!」


 驚きのあまり、お茶を噴出してしまった。カエラは慌てながらも、自分にかかったお茶をハンカチで拭いている。


「ゲホッ!!ゲホッ!!な、なんでそんなことを!!」

「なんでって言われても……。マリーさんが、貴方の魔物を見せてもらえないから、それとなく私に言ってみてって」


 そんなに魔物が見たいのか、マリーさん!! でも、それだけは無理!! 無理なんです!!


「まぁ、使えるけど……。たいしたものじゃないから……」

「そう。でもとても、気にしているふうだったわよ。まぁ、ベイが大丈夫って言うならいいけど。召喚魔法って、扱う魔物によってはとても危ないんですって。一応、気をつけてね」

「ああ、分かったよ」

「それに、飼育する場所も取るんでしょう?どうしてもって言うなら、庭に小屋を作ってもいいわよ。2,3匹なら大丈夫でしょうし」

「ああ、その時はお願いするよ……」


 2.3匹どころか、今や9人ですけどね。それに、今のフィー達を小屋とかに住まわせるわけにはいかない。小屋というか、家を建てるべきだよなぁ~。やるなら。というか、親にはフィー達を見せたくない。女性ばっかだし。ミルクが余計なこといいそうだし。


「今は、どこで飼ってるの?まさか部屋?」

「え、ああ、その、そこら辺を勝手に移動して回ってるんじゃないかなぁ~。特に、飼ってはいないんだ」

「そうなの。ねぇねぇ、お母さんにも見せてくれない?召喚魔法なんて、あまり見たことがないから、興味が有るんだけど」

「ええっと、ああ、人見知りする魔物なんだ。暴れても困るから、ちょっと見せるのは無理かな……」

「うーん、そっかぁ~。それは残念ね」


 ふぅ、勘弁してほしい。でも何とか、言い逃れはできたようだ。マリーさんのお陰で、肝が冷えた。でも、これで一応親に召喚魔法をやっているという、言い出しの布石が置けたわけか。いつか、俺の仲間達を紹介できる日が来るといいなぁ~。うちの親が、驚きで顎をはずさないといいけど。


「あ、でも、この事は秘密にしといて。アリーの家が、召喚魔法には厳しいらしいから」

「ええ、それも聞いたわ。大丈夫!!ベイとアリーちゃんのため、外に漏らすことは無いわ。約束する」

「ありがとう」

「アリーちゃんも、もう私達の娘ですもの。どうってことないわ」


 そう言うと、カエラは席を立ち、洗い物に戻って行った。俺も、お茶を飲み終えて自室に戻る。召喚魔法かぁ……。召喚魔法を始めたせいもあって、創世級と戦うという話になってしまったが、結果的には、多くの大切な仲間を得られた。今なら言える、召喚魔法をやっていてよかったと。だからこそ、何としても創世級に勝って皆と平和に暮らす。そんな未来を勝ち取らなければならない。明日からも、訓練を頑張らなければ。そう思いながら部屋に帰ると俺は、シゼルの魔石を強化し、お休みのキスをしにきたアリーを出迎えて眠りについた。


(よし!!ご主人様が寝ましたね。作戦開始です!!)

(あまり音は立てるなよ。殿が起きたら、大変だ)

(ふふふ、フィー姉さんのお陰で、殆ど音は出ませんよ。出ても、ご主人様の耳に入ることはありません!!えっと、ではでは、ぱぱっと作っちゃいますかね)

(がんばって、ミルク!!)

(頑張ります、フィー姉さん!!あ、アリーさんのも一応作っておきますかね)

(うん、いいと思う)

(ではでは、スラスラっと……)


 俺が寝ている間、わずか30分で、その作業は終了した。勿論俺は、気づくこと無く朝を迎えることになる。


「う、うん?」


 朝、目が覚めると、目の前にはフィーがいた。


「おはようございます、マスター。チュッ❤」


 もう慣れたもので、朝のキスをフィーがしてくれる。でも、まだ多少恥ずかしいのか、若干顔が赤いフィー。とても可愛いと思います。


「おはよう、フィー。今日は、早いね」


 じっと、俺はフィーを見た。フィーは、いつもと衣装が違っていた。身体のラインを出すようにデザインされているその衣装。まさに水着だった。フィーは、水着を着ている。フリルが付いた、可愛らしい白色の水着だ。麦わら帽子でもかぶせたら、かなり似合いそうなほどフィーにマッチしている。可愛いけど、なんで今水着になってるんだ? 水浴びでもしたいのかな?


「おはようございます、主」


 その声で、俺はレムを見た。レムは、黒いビキニを着ている。レムの白い肌と黒髪、それに見事なまでに水着がマッチしていた。顔を赤らめていながらも、必死にその姿を俺にレムは見せようとしている。可愛すぎて、どうにかなりそうだ。そのまま、レムが近づいてきて、朝のキスをしてくれる。ああ~、こんなに幸せで良いのだろうか。良いんだろうなぁ……。


「おっと、ご主人様!!私もいますよ!!」


 俺の股下から、ミルクが這い出てくる。ミルクも、勿論水着だった。ビキニの、ホルスタイン模様の水着だ。……なんというか、本当にけしからん胸だな。朝から、ゆっさゆっさと俺を挑発している。ミルクのロリ体型と水着、そして爆乳が加わることで、とてもエロい仕上がりになっていた。これは、かなり俺のデリケートな部分に訴えかけてくるビジュアルだ。


「ふふっ、ご主人様ぁ~。チュッ❤チュッ❤」


 その上、さらにその胸を押し付けられながらの朝のキス。実際、どうにかなりそうだった。朝から、今日の俺の理性は吹っ飛ぶ寸前だった!! だが、これだけで今朝の俺の理性への攻撃はおわってくれない!!


「殿。どうですか?」


 ミズキが、顔を赤らめながら聞いてくる。普段、顔を布で隠しているミズキだが、今日は全く隠していなかった。それどころか、来ている服は水着だ。惜しげも無く、ミズキの隠れ巨乳がさらされている。でかい!!!! それが、青と黒色を使った水着に包まれて、とてもおいしそう。……いやいや、すごいインパクトを生み出している。


「……最高に似合ってるよ、ミズキ」

「なら良かったです。なにか、恥ずかしいものですね。で、では、朝のキスを……。チュッ」


 数回の触れ合うキスを、ミズキとする。密着しているからか、ミズキのおっぱいが俺の胸に当たる。……今日は、とても贅沢な気分だ。人生最良の日ではないだろうか。


「主様!!最後はあたしね!!」


 カヤが俺の背中に抱きつき、一旦、俺の前に回る。カヤもいつもとは違った感じのデザインの水着を着ていた。引き締まったカヤの身体にいい感じに水着が食い込んで、そのエロさと、健康的さを強調している。そのまま、カヤは俺の正面から抱きつくと、胸を押し付けてゆっくりと唇を合わせてきた。チュッと、軽く唇が触れ合う。そう言えば、カヤと口同士でのキスをするのは、これが初めてだったか。カヤは、味わうように俺の唇と自分の唇を何度も押し付け合った。そのまま舌どうしでも触れ合い、ゆっくりと唇を離す。


「……キスってすごいね。主様」


 口を離したカヤの顔は、真っ赤で目を潤ませていた。そのままゆっくりとまた顔を近づかせると、軽くキスをする。止まらくなったのか、そのままカヤにベッドに押し倒されて数回深いキスをされた。ゆっくり、名残惜しそうにカヤは唇を離す。すると、俺に抱きついたまま頬ずりをし、可愛く微笑んだ。


「今日は良い日だな……。そうに違いない」


 俺は、カヤの頭を撫でながら、そうつぶやく。これ夢ですよ、と言われたらそのまま信じそうなくらい、今の俺は幸せの絶頂にいた。だが、逆に言えば欲望のメーターも半端ないことになっている。でも、今の可愛く頬ずりをするカヤを見ていると、とても心が安らぐな。これなら、欲望に振り回されずに済みそうだ。


「ふふふ、どうですご主人様。皆の水着姿、最高でしょう?」

「ああ、皆、とっても可愛い……」

「でしょうとも、でしょうとも!!で、ですね。せっかくですし、これから皆で、ご主人様といちゃつこうと思いまして……」

「……は?」


 その言葉で、ミルクだけではない。レムも、ミズキも、フィーさえも、俺ににじり寄ってくる。あ、これやばいな、と俺が思っていたその時。……トントンと、家の窓がノックされた。


「おはよう、ベイ!!さぁ、キスしましょう!!」


 正妻が遅れて、我が家にやってきた。



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