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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第ニ章・二部 入学と新たな挑戦
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模擬戦

「おほん。ええ~、いいですかね、皆さん。これから皆さんの実力を見るために、ちょっとした、模擬戦を行っていただきます」

「はい、ミルクさん!!質問がございます!!」

「ああ、私達はもう仲間ですから、ミルクで結構ですよミエル。で、どうしました?」

「なんで私達は、このような格好なのでしょうか?」


 そう、ミエル達4人がいま着ているのは、いわゆるビキニ。簡単に言うと水着だ。4人共スタイルが良いので、とても目の保養になる。ミエルは、全体的にバランスがとれているな。胸も大きく、お尻も丸い。恥ずかしそうに、手で胸を隠している。


「そうっすよ!!新人いびりっすか!?」


 シスラも恥ずかしげだ。シスラは、胸も普通にあり、お尻が大きくて、とても良い感じのスタイルだと思う。お尻に水着がくい込んでるのか、それを直す動作がよく見られた。すごく、いい光景だ。


「えっと、つまり、これから濡れるような訓練をするってことですよね?」


 サエラは堂々としているが、胸も、お尻も、ものすごい迫力がある。それでスタイルが崩れていないのだから、素晴らしい。俺が見ているのに気がつくと、頬を染めてそっぽを向いた。……可愛い。


「そのような訓練、聞いたことがないのですが……」


 シゼルは、この中で誰よりも恥ずかしいのか、必死に腕で身体を隠そうとしている。胸も大きいし、お尻も形が良い。訓練をしているからなのか、腰回りがきゅっと締まっている。健康的でとてもいい。俺をチラッと見ると、さらに顔を赤く染めて、メガネをいじっていた。


「よろしい、お答えしましょう。今回行う模擬戦では、相手の方には水魔法を使っていただきます。もちろん、皆さんが濡れる程度の、威力のない水魔法です。ですので、濡れてしまうのは避けられません!!ですから、ご主人様に濡れても良い服装は無いかとお聞きして、私とミズキが、その衣装を作ったというわけです!!えっへん!!」


 ミルクは、胸を張った。豊満な、その爆乳が揺れる。ミルクが言った通り、デザインや布の切り出しをミルクが、ミズキが裁縫を担当して作っている。そう言えば、ミルクは皆の採寸をしてもいないのに、水着がある程度ぴったりらしい。無駄に優れた目を持っているな、ミルク。


「なるほど。でもなんでこんな、布地が少ないのでしょうか?……は、恥ずかしいです」

「まぁ、いいじゃないですか。買った布も、少なくてすみましたし。なによりエロい!!それで、ご主人様の性欲を高め……。おっと、違った。むしろ、動きやすく。鎧を着ていない、素の実力が出せるというもの。存分に動いて下さい。揺れる乳、振られるお尻、ご主人様も高ぶりますよ!!」

「なんか、聞き逃せない言葉が駄々漏れなんっすけど……」


 4人が俺の方を見る。全員が顔を赤く染めて、もじもじしていた。ミルクめ、本当に高ぶってきてしまったぞ!!


「シャラップ!!まぁ、模擬戦を始めたら、皆さんはそんな余裕がなくなりますよ。……今回の模擬戦相手を、ご紹介しましょう!!我が軍団のマスターニンジャ!!ミズキ!!!!」

「うん、よろしくな」


 スッと、どこからかミズキが現れる。演出にも、気を使っているんだな。


「ニンジャ?ニンジャって何ですか、シスラ?」

「いや、自分も初めて聞くっすね。何かの、職業でしょうか?」

「ふふふ、まぁ、今に分かりますよ皆さん。この模擬戦で、ニンジャとは、どういうものかをね」

「ちょっと待っていただけますか。私達は4人、ミズキさんだけでは、不公平なのでは?」

「ああ、今は仲間だろ。ミズキでいい」

「おおっと、不公平?そう思う必要はありません!!何故ならば!!!!」


 瞬間、ミズキが20人に増えた。


「なっ!!!!」

「えっ!!!!」

「嘘っ!!!!」

「あらあら……」


 皆、その光景を見て驚いている。ミズキのお陰で、羞恥心にかまっていられなくなったのだろう。もう皆、普通に身体を隠さなくなっていた。……いいね。


「それでは始めましょう!!ルールは簡単!!ここにいる分身ミズキは、攻撃が当たれば消えます!!貴方達は、魔法、武器。何を使ってもOK!!とにかく、20のミズキを減らして下さい。おわれば、そこで終了。おわらなければ、日暮れまでこの模擬戦は続きます!!では、始め!!!!」


 20人のミズキが、4人に襲いかかった。


「「「「ひいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」」」」


 水に濡れる、4人の悲鳴が響く。うん、濡れた水着も、またいいものだ。


「ミルク、ちょっとこっちに」

「うん、なんでしょう、ご主人様?」


 俺は、近づいてきたミルクを膝に乗せ、抱きしめた。


「ご、ご主人様!!これは!!!!」

「うむ、水着を用いた訓練。とても良い発想だった。えらいぞ~、ミルク」


 俺は、優しくミルクを撫でる。ミルクは、恍惚としたような表情を浮かべた。


「は、はい!!お褒めいただき、嬉しいです!!!!これからも、頑張ります!!!!」


 ミルクは、俺を抱きしめ返し、頬ずりを始めた。


「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!へぶっ!!こんなの、避けられるわけ無いっすよ!!!!」

「きゃぁあ!!!!落ち着いて、シスラ!!よく見て、避け……、へぶん!!!!」

「ミエル様!!きゃあ!!!!なんとかして減らさないと!!って、早すぎて当てられない!!!!」

「皆!!!落ち着いて!!連携しましょう!!私とサエラが、魔法と弓で相手を追い込みます!!シスラとミエル様は、そのミズキを叩いて下さい!!……きゃぶぅ!!!!」

「「「分かりました!!」」」


 4人が、水まみれになる音が聞こえる。なんというか、少しの濡れならいいけど、ミズキが容赦なくてまさに模擬戦って感じだなぁ。……頑張れ、4人共。


「ああ~、無理っす!!無理っす!!!!」

「あきらめないで、シスラ!!へぶぅ!!!!」

「す、隙がありません!!きゃあ~!!!!」

「ここまで、差があるとは!!へぶっ!!!!」


 結局4人は、一体も減らせずに日暮れまで戦い続けた。ヘトヘトになった4人を、中級回復魔法で回復させたが、とても色っぽい光景になってしまった。上級はまだ、皆には早そうだから今度にしよう。


「中級でこれっすか……」

「上級以上は、いったいどんな……」


 シスラとシゼルが、驚愕の目でじっと俺を見ている。ミエルとサエラは、どこか視線が熱っぽい気がするな。あれ、中級ってこんなにだったっけ? もしかして、変な方に威力が上がってる? まさかな。……俺は、現実から目をそむけることにした。


「ふふふ、いけますね。新人を使ってご主人様の性欲を高めよう作戦は、大成功のようです。これは、アリーさんに報告しないとですね」

「もう、あまりマスターを困らせちゃ駄目だよ、ミルク!!」

「ふぃ、フィー姉さん!!ええ、それはもちろん!!ですが、フィー姉さんもご主人様に、あんな事やこんなことをされたいと思いませんか?」

「あんなこと?こんなこと?」

「ええ、例えばですね。ごにょごにょ」

「ええ!!そ、そんなこと……」


 フィーは、もじもじしている。


「したいですよね?」

「う、うん」

「では、共に頑張りましょう。ご主人様のために!!可愛がっていただくために!!」

「う、うん!!」


 俺の知らないところで、フィーがそっちの方に回ったことを、俺は知る由もなかった。

 


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