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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第三章・六部 ???? ミルク編
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尊敬と願い

「いや、何言ってるんだよミルク。お前」

「お願いしますよ~。私の人生最後の頼みだと思って~」

「いやいやいや、なんでそれでレーチェさんにおっぱい揉ませてくださいとか言わなきゃやいけないんだよ」

「私、勝ちたいんです。自分に自信のあるもので。こいつに。この創世級に、目にものを見せてやりたいんです!!」

「確かに、お前のおっぱいは最高だよ!!俺が肯定するよ!!だけどな、それと軽々しくあのエデンを揉ませてくださいっていうのは、どおりが通ってないと俺は思うんですよね!!保護するべきではないでしょうか!!彼女の幸せの為に、彼女が選んだ相手にのみ触れさせるべきでわ?」

「ご主人様、無理ですって。彼女にはもう、これ以上その立場に至れる実力を持つ人に合うのは無理です」

「わしの故郷の同じ種族連中は、わしが滅ぼしたしな。そういう意味では、同種族に出会うことはもうあるまい。そう考えると、人間という種が一番容姿的にわしに近いのかもしれんな」

「え、同族皆殺したんですか?過激すぎませんか?」

「結構な縦社会でな。従わせるには暴力的なところがあってな。角のぶつけ合いじゃ。腕力のぶつけ合いじゃとうるさい奴しか遺伝子レベルでおらんかったからな。全員あの世に沈めてやったわ」


 さらりとレーチェは、恐ろしいことを言う。


「お陰で、故郷では野菜づくりが一人で捗ったのう。四角いスイカや、巨大なじゃがいも。惑星をかたどった奇形フルーツなどもあったのう。いや~、懐かしい」


 レーチェは、何処か遠い星を見つめるように、空を見上げてそういった。


「なんともまぁ……。まぁ、それはそれとして。つまりそういうことですよ。ご主人様しかいない。これ、確定」

「そ、そうか?」

「この濃度の魔力に耐えられる人間、他にいるわけ無いでしょ?」

「ライオルさんとか、いけるんじゃないか?」

「無理ですね。彼と、マスターではすでに魔力量で大幅な差がついている。そう考えると、彼自体がこの中でマスターなみに動くことは不可能です」

「そうなのか、アルティ?」

「ええ、勿論」

「なるほど。人類最強というわけじゃな?」

「ええ。何しろ、聖魔級である我々の魔力を全てご主人様が持っているに等しいですからね。そりゃ、普通の人間とは、段違いですよ」

「……聖魔級じゃと?お主ら、そうなのか。そうは見えんがな」


 レーチェは、俺の横にいるフィー達を見ている。まぁ、実際はとっくに聖魔級の実力を超えているんだろうなぁ。


「と言うわけでご主人様、どうぞ!!」

「どうぞって……」


 ミルクが、これ見よがしに俺を手招きする。俺は、仕方なく半壊していた観客席から降りて、レーチェに歩み寄った。


「……」

「……」


 いや、なんて言ったら良いんだ? ここは、男らしくおっぱい揉ませてくださいのドストレートタイプでいくべきだろうか。それとも、下手にでて、おっぱいを揉ませていただけないでしょうか。何でもしますから。とか、言ったほうが良いのだろうか? ……分からん。


「ご主人様、今ですよ!!」


 ミルクの、全く何が今なのか分からない指示が聞こえる。ええい。迷っていても仕方ない。ここは、直球勝負だ!!


「レーチェさん」

「……うむ」

「レーチェさんのおっぱい。すごく、素晴らしいと思います」

「うむ」

「よろしければ、俺に、その素晴らしさをより知るチャンスを与えて下さらないでしょうか?」

「……」


 自分的には満点だ。精一杯の相手への尊敬と、自信の願いを短文で表した素晴らしいセリフだ。ただ、明らかに変質者のセリフであるというところは、本当にどうしようもない。なんせ、おっぱい揉ませてくださいだからな。仕方ないよな。


「ベイよ。お前は何を出す?」

「え?」

「わしの胸を、素晴らしいと言ったな。ならば、お前はそれほどのものに、何を出す?」

「衣食住です。これら全て、俺が生きている限り、保証します」

「……迷いなく言うのう」

「俺に出来る、最大にして最高の報酬です」

「確かに、生物として最大の報酬じゃな。お前の寿命という、期限付きではあるが」

「足りないと、思うのですが……」

「……まぁ良い。では、勝負といこう」

「お?」

「えっ?」

「喜べ、揉ませてやるぞベイよ!!わしの、そ、その、お、おっぱいお……」


 最後らへん、消え去りそうな声で上手く聞き取れなかったが、今、最高に素晴らしいセリフが聞けた気がする。俺の人生でも、かなり貴重なセリフが。


「た、ただし、あまり強く揉むでないぞ!!で、でるからな。それに、今の言葉、違えるなよ」

「は、はい!!」

「あ、ご主人様。私もでるんで」

「知ってる」


 ミルクにそう返しながら、俺は姿勢を低くした。ミルクとレーチェさんの背丈は共に同じ。つまり、いつもミルクと触れ合うようにすれば公平に比べられるはずだ。だから、俺は2人に合わせて姿勢を低くした。丁度、2人と目線が合う位置だ。


「では、私から先攻で」

「待て。その前に、どういうルールなんじゃ?そこは決めておかんと」

「ルールって。ただ、ご主人様が揉んで、判定するだけですけど?」

「ならば、片手ずつで同時に触らせるべきであろう。それなら平等じゃ」

「いえ、レーチェさん。違います。片方だけ揉んでおっぱいを知った気になっているのは二流。やはり、両方を揉んだ時の一体感。これを知らずして適切な判定など、おっぱいの素晴らしさは分かれど、境地は見えずと言ったところでしょう。それでは、公平とは言えません。むしろ、おっぱいに失礼です」

「お、おう。そ、そうかのう?」

「そうです。ミルクの。いや、皆の事を知っている俺にはよく分かる。片方だけで全てではない。おっぱいとは、奥深いものなのです。エデン……」

「のう、なにかベイは、キャラが変わっとらんか?」

「私のを知る一流ですからね、ご主人様わ。おっぱいに向かう、覚悟が違いますよ」

「職人みたいなものかのう」

「そう。おっぱい職人……」


 なんだよその二つ名。ちょっとカッコいい。いや、それ以上に恥ずかしいけどもな。


「まぁいい。では、圧倒してやろう。わしの胸でな!!」

「だから、おっぱいですって」


 そう話しながら、ミルクが俺に近づいていくる。自然な流れで俺にもたれかかると、俺はいつものようにその膨らみに手を伸ばした。






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