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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第二章・七部 エジェリン家と、祭りと……
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体験会5

「ヒイラは、逃げ帰ってきたの?」

「え、いや、その、限界だったし……」

「ドMなんだから、そのまま最後まで骨抜きになってくればいいのに」

「いや、アリーちゃん。その言い方やめよう。やめようよ」

「さて、次はレノンさんですか」

「いえ」

「?」

「その、何と言うか」

「はい」

「2人で行って来ます」


 ヒイラが帰ってから、妙にそわそわするなぁ。もうちょっと構いたかった。そうこうしていると、扉が開く。目を向けると、レノンとサラが一緒に入ってきた。


「き、来たよ、ベイ君」

「おじゃましま~す」

「え、2人?」

「あはは、その、1人だととても保ちそうにないと思って」

「助っ人でーす」

「は、はぁ……」

「そ、それじゃあ、よろしくね」


 レノンとサラが、ベッドに腰掛ける。俺は、そんな2人の後ろに回りこんで、ペタペタとコリを探り始めた。ちょっと触ってるだけなのに、2人の発している空気が既にエロい。大丈夫か、これ?


「うーん、一通り身体に疲労が残ってるみたいだね」

「全体ってこと?」

「そう」


 俺は、後ろからサラの腕を揉んでいく。肩まわりから、指先に向かってゆっくりと進めていった。サラの呼吸が熱くなっていく。その光景を、横でレノンが見ていた。


「はい、次はレノンね」

「う、うん。お手柔らかに……」


 レノンも、同じようにして揉んでいった。だが、サラよりも反応が良い気がする。既に身体を震わせているような……。


「レノン、気持ちよさそうだね」


 サラの問いかけに、レノンは反応することが出来ない。短く熱い息を吐きながら、必死に声を押さえているようだった。やがて、俺の指が腕を揉み切る。


「はい、次はサラの背中周りだよ。お辞儀するように、頭を少し下げて」

「はーい」


 俺は、休まずサラに移動した。レノンは、刺激が止んで少し落ち着いたのか。またこちらを眺めている。俺は気にせず、マッサージを集中しておこなった。


「ひゃっ」


 我慢出来なくなったのか、サラの口から声が漏れた。急いで、腕で口の前を塞いで、サラは声を抑え始める。だが、ときおり声が漏れていて、くぐもって聞こえているのが余計悩ましい。


「やっぱり、ベイくんって凄いね」


 レノンが、そう感想を述べた。俺自身よく分かってないのだけど、確かに普通では無い。まぁ、皆が楽しんでるんだから良しとしよう。そう思い、マッサージを続けようとしたのだが……。


「はぁ……、はぁ……」


 サラは、身体を折りたたむように曲げて、短く息を吐いていた。……これ以上は無理そうだな。


「うわぁ、サラ……」

「それじゃあ、するよ?」

「え、私?」

「うん」


 いや、そうとしか考えられないと思うのだが。まぁ、自分が今からこうなると思うと、そういう発言をしてしまうんだろうか。だが、俺は特にやめることもなくレノンの背中を揉んでいくことにした。この2人は、張りのある良い肌してるよなぁ。肉付きも健康的で大変よろしい。揉みがいがある。


「うっ……、ううん……」


 徐々に、レノンの顔の赤みが増してきている。ある一定の所で、脚を擦りあわせだし、そのまま耐え切れなくなったかのように息を荒げながら横に倒れてしまった。俺は、危なくないように優しく掴んで、レノンを寝かす。もう動けないと判断されたのか、そんな2人をミズキが担いで行った。


「すごい……」

「すごいよ~……」

「うーん、2人で行ったことで、逆に早くなってるんじゃない?」

「あれですか、お預けプレイですか?」

「かもしれないわね」

「2人共、何言ってるの……」

「まぁ、それはそれとして、次はロデさんですか」

「よし、行ってくる!!」


 意気揚々とロデが入ってきた。まぁ、ロデのことだから、肩とかがこっているに違いない。と思い、俺は肩をマッサージし始めた。


「ひゃあっ!!」

「うん?くすぐったいのか?」

「ちょ、ちょっと」

「我慢してくれ」


 どうやら、軽く触るのが駄目なようだ。なので俺は、大きく揉み込むようにして揉んでいった。今度は、大丈夫みたいだな。


「ああ~、これは気持ちいい……」


 最初こそそう言って極楽気分で居たロデであったが、やはり時間の経過とともに皆と同じく顔を赤らめ始めた。そのままかなり我慢していたのか、終いには、電池が切れたかのように体の力を抜いて横になってしまった。


「回収~」

「う~ん、これは売れる、売れる商売だ……。私だったら通う」


 そう、回収される間際に、うわ言のようにロデはつぶやいていた。


「さて、それじゃあ」

「行って来ます!!」

「はい、行ってらっしゃい」


 勢い良く、ロザリオが入ってきた。……何か、期待しているかのような目をしている。よくよだれものだ、とかいう表現が使われるが、まさにそんな感じの表情をしていた。待ちわびていましたって感じだ。


「さぁ、ベイ様!!さぁ!!」

「お、おう」


 何がさぁ、かはよく分からんが、俺はロザリオに触れていくことにした。……ただ触っているだけなのに、凄い感動したような表情をロザリオはしている。さらに、揉んでいる俺の腕を触ったり、胸板に顔を擦り付けたりして来た。


「ああ~、ベイ様、最高です。癒やされます」

「え、ああ、そう。それならいいんだけど……」


 うーん、正直あまり揉んでいないのだが、既にロザリオは出来上がっている状態だと言ってもいいだろう。となると、この状態で揉み始めたらどうなるのだろうか? そんなの、言うまでもない。


「ああああああああーーーーー!!!!」


 一番大きな声を上げて、ロザリオは気絶した。その顔は、とても満足そうだった。気絶した今でも、俺の腕を嬉しそうに握りしめている。


「さて、これで全員おわったわね」

「いや、アリーさん、アルティはいいんですか?アルティは?」

「うん、ああ、アルティは……」

「私は遠慮しておくと言っておいたんですよ、ミルク姉さん」

「お、そうなんですか?何でまた……」

「私は武器ですからね。それに、この身体は変幻自在。コリとは無縁どころか、顔すら合わせることがないのです」

「ああ~。でも、体験するぐらいいいんじゃないですか?勿体無い」

「……一番、マイマスターに握られているのは、武器である私ですからね。もう、肌で知っているんですよ。ですので、お構い無く」

「なるほど、そういうことならいいんですが……」

「さて……」


 アリーは、俺のもとにやってきた。俺が着替えを終えたら、すぐにサラサの家に帰るらしい。そして、牛車でもう寝ようと言ってきた。結構時間が経ったからな。まぁ、妥当か。俺は、皆を待たせないように早めに着替えることにした。


「……アリーさん、勿論」

「ええ、早く帰ってお楽しみタイムよ」

「皆、いい感じに我慢が溜まってますからね。今夜は、凄いことになるでしょう」

「ええ。ミズキ、転移でパパっと帰るわよ」

「承知」


 着替えて、俺は皆が待っている店の前に移動する。だが、皆のギラついている目を見て、今夜は寝れないなと、俺は確信した。




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