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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第二章・六部 攻撃魔法のスペリオ家
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お風呂騒動

「どうえっふ!!」


 飛んできたミルクの爆乳を、両手でわしづかんで支える。(こうしないとおっぱいが半端なく重いため、首に負担がかかる)そして、そのままミルクが、俺の頭に抱きついてきた。ミルクのお腹らへんに、俺の顔が当たっている。うん、良い匂いがするなぁ……。


「ああ~、ご主人様!!お会いしとうございました!!私には分かりましたよ!!あなたと離れている1分1秒が、どれほど人生を無駄にしているか。それこそ、手に取るように分かりました!!ああ~、ご主人様!!ご主人様!!ご主人様!!」

「どうどう、ミルク。落ち着いて。俺は、ここに居るよ」

「はい!!最高です!!ご主人様が喋る度に、私のお腹に振動が……!!ああ、子供を授かりそう!!」

「……」


 やばいな、ミルクがハイになっている。落ち着くまで、待つしか無いんだろうか。


「落ち着けミルク。主が苦しそうだぞ」

「レム、言われなくても分かっています。ですが、ですが、身体が言うことを聞かんのです!!離れていた間のご主人様成分を摂取せよと、身体が言うことを聞かないんです!!ただし、早く離れる方法ならあります!!ご主人様に、この場で私の身体を……!!」

「うわああああああああああああああああああーーーー!!!!!!!!ミルク、ストップ!!ストップ!!」

「くっ、分かっています……。ですから、おっぱい直飲みで良しとしますので、どうかして下さいご主人様。むしろ、子供を授からせて!!」

「おい!!いつもよりぶっ飛んでるぞ!!大丈夫か!!」

「大丈夫ではありません!!ご主人様と離れていたんです!!それこそ、私だけではありません!!」

「!!!」


 まぁ、ミルクが入ってきたことで分かっていたが。どうやら全員がお風呂に入ってきたようだ。そして、駆け足で俺の身体に抱きついてきた子がいる。それは、アリーでも、アルティでもシデンでもなく。


「フィーか……」

「マスター……」


 フィーは、本当に嬉しそうな声でそう言った。もう、俺はこんな短時間離れただけで、彼女達をこんなにしてしまうのだろうか……。やばいな。俺は、ミルクのおっぱいから手を離して、フィーを抱きしめた。嬉しそうに、微笑んでいるフィーの表情が分かる。フィーの顔を曇らせたくはない。これからは、あまり離れないようにしよう。心底そう思った。……あと、ミルクが怖いし。また襲われかねない。


「ご主人様!!」

「主人!!」

「主様!!」

「ベイさん!!」

「マイマスター!!」

「ぐえっふ!!」


 続け様に抱きつかれて、俺は湯船に押し倒された。なんとか、力を入れて起き上がる。俺の腹筋力凄い。


「皆ぁ……」

「うむ、殿と離れていたからな。仕方ないか……」

「ミエル様も、脇目もふらずって感じっすね。恋する乙女は盲目ってやつっすわ」

「シスラは良いの?」

「そう言うサエラや、シゼルさんこそ……」

「わ、私は!!は、恥ずかしいので……」

「そうか。では、私も行くかな」

「ああー、ずるいっすよ、ミズキ!!私も行くっす!!」

「私も!!」

「え!!えっと、わ、私も……」

「うへぇ……。もしかしてヒイラちゃん、この子たち全員……」

「はい。ベイ君の、妻になる人達です」

「ロリから、大人の女性まで多種多様じゃない……。ヒイラちゃん、頑張ってね!!」

「はい!!」


 それはそうと、俺は皆に揉みくちゃにされているのですが、誰も助けてくれないんでしょうか?いや、そこまで苦痛ではないんですけども。むしろ嬉しいんですけども。なんか圧殺されそう。


「ああ、出遅れた!!サラ、早く早く!!」

「落ち着いてレノン!!今行っても、揉みくちゃにされるだけだよ!!チャンスを待ちましょう!!」

「うむ。ベイを思う気持ちは、彼女達のほうが上手のようだな。私も見習わねば……」

「サラサ、それはいいけど、多少は制御出来るようにしときなさいよ。はーい、皆落ち着いてー!!ベイが苦しそうよー」

「ロデ、アリーさんが皆に静止を呼びかけている隙に、近づきましょう!!」

「あんたも落ち着きなさい、ロザリオ……」


 一気に、賑やかになったなぁ。お、ニーナだけ風呂場の前で顔を赤くして固くなっている。レラが、ゆっくりとニーナを引き連れてこっちに来ようとしていた。面倒見がいいな、レラ。


「いやいや、流石に多すぎでしょう!!!」

「あー!!ご主人様を拐ったババア!!居たんですか!!成敗しないと!!!」

「え!!誰が、ババアだ!!誰が!!!」

「どうどう、ミルク落ち着け」

「あひん!!ご主人様が、そうおっしゃるのでしたら……」


 やばいな、皆が落ち着かない。取り敢えず、このまま時間が解決するのを待つしか無いか。そう思い、結局俺は、2時間風呂に居た。


「指先の皮膚が、シワシワになっている」


 長いこと浸かり過ぎたな。2時間とか、お風呂時間最長記録ではないだろうか。皆が落ち着くまで、代わる代わる皆のそばに居たからなぁ。まぁ、こうもなるか……。因みに、一番アリーが長かった。


「ふぅ……、ぷはぁ~、風呂あがりの牛乳は美味い!!」

「ご主人様!!冷やしたほうがいいのも分かりますが、常温でも美味しいですよ!!常温でも!!」

「はいはい、ミルク。おいでー」

「ああ、そんな!!抱きしめて頭を撫でるだけなんて!!ご主人様のいけず!!大好き!!」


 暫く、ミルクのケアが必要になってくるだろう。おざなりには出来ない。そしたら、子供が明日には出来ている気がする。俺に拒否権はない。


「やれやれ、ヒイラちゃんも大変だねぇ。アリーちゃんも」

「はい。でも楽しいですよ、おばさん。そうよね、ヒイラ」

「うん、アリーちゃん」


 嬉しそうに、ヒイラは微笑んでいた。それを見て、ライアさんも微笑む。俺を見ると、ヒイラちゃんを宜しくね。と、口を動かした気がした。いえいえ、こちらこそ。ヒイラにはお世話になっております。


「うーん、でもこの人数。何処に泊めたもんかしらね……。あ、そうだ。大広間で、雑魚寝しましょう!!うん、それがいいわ!!」

「大広間ですか……」

「うんうん、あそこなら皆寝れるし。誰も寂しくないわね。決めた!!そうと決まれば、お掃除しましょう!!行くわよヒイラちゃん、アリーちゃん!!」

「あっ、はい。行くわよ、ヒイラ!!」

「うん!!」


 ライアさんを追いかけて、2人は行ってしまった。俺も追いかけよう。いつの間にか抱きついている皆を、持ち上げながら俺は移動した。


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