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召喚魔法で異世界踏破  作者: 北都 流
第二章・五部 夏と商家の娘?と
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第二回・水着親睦会3

「あ、あの…、お、お願いします…」

「あ、ああ…」


 ニーナが、俺の近くに寄って来る。どうやら、してもいいらしい。…まぁ、おでこだしな。大丈夫…、かな…。


「…んっ…」


 ニーナは、きつく目を閉じて、頬を赤く染めて震えている。やばいな、滅茶苦茶可愛い…。俺は、ニーナのおでこの髪をかき分けると、軽くキスをした。


「ああ…」

「良いなぁ…」


 ニーナが、顔を更に赤らめ、お辞儀をして元の席に戻っていく。いや、何だろう。周りの空気が、少し変わったような気がした。アリーは、何故だか満足そうにうんうん頷いている。予定通りの展開なんだろうか?アリー、恐ろしい子…。


「よし、次行きましょう!!はいはい、くじを戻してー!!こうやってかき混ぜて~、はい、どうぞ!!」


 二巡目。また、皆がくじを引いていく。俺は、8番か…。王様は…。


「はいは~い!!私でーす!!」


 レノンか。さて、どうくるかな…。


「う~ん、じゃあ、5番が、6番の頭を撫でるって事で…」

「こん、5番です!!」

「6番は、私ですね」


 シデンと、カザネかぁ。カザネが、シデンの前に頭を差し出す。シデンは、嬉しそうに微笑みながら、カザネの頭を撫で撫でした。


「えへへ~、お姉ちゃん気分です」

「うん、悪くない…」


 平和に、二巡目は終えることが出来た。そして、三巡目。


「ふっ、キングは、私を選んだようですね…」


 王様は、カザネだった。カザネかぁ…、何を言ってくるか分からないなぁ。まぁ、序盤だから飛ばしたことは言わないだろうが、それをやりそうなのがカザネなんだよなぁ…。カザネは、ゆっくりと回りを見回すと、こういった。


「10番が、2番の人を、抱き抱えたまま、次のゲームが終わるまで過ごすことにしましょうか」

「おほ~!!!!2番は、私ですよ!!!」

「10番は、俺だな」

「流石、ご主人様!!!私と、赤い糸で結ばれていますね!!さぁさぁ、存分に抱きしめちゃって下さい!!」


 ミルクはそう言うと、俺の腕の中に収まる。うん?何か、変な違和感を感じたなぁ…。いや、気のせいか?ともかく俺は、ミルクを抱きしめることにした。おっぱいが素晴らしい…。


「ううん…」

「…」


 全員の視線が集中している。ミルクを、羨ましそうな目で見ていた。四巡目、皆が少し時間をかけて、くじを引き始める。場の空気が、重くなったような気がした…。


「おおー!!次は、私ですね!!見てください、ご主人様!!」


 ミルクが、俺にくじを見せる。確かに、王様のマークが書いてあった。


「うーん、でも、自分は選べないんですよねぇ…。難儀なもんです…。そうですねぇ…、では、9番が一枚服を脱ぐということにしましょうか」

「ええっ!!わ、私!!」


 サラが、9番だったようだ。全員の視線が降り注ぐ中、サラは、顔を赤らめて固まっている。パスすれば、良いんじゃないか?サラと、俺の視線が合った。ゴクリと、サラはつばを飲み込む…。


「んっ…」


 意を決した様に、サラは、手で胸を抑えて、上のビキニを脱ぎ始めた。腕で押さえつけられ、サラのおっぱいがたゆんでいる。顔を赤らめながら、手ブラするサラ。なんか良い…。凄く良いぞ…!!


「は、はい。脱ぎました…」


 サラは、俺をチラチラ見ながら、脱いだ水着を脇に置く。凄い色っぽい。ミルク、グッジョブだ!!そして皆が、無言でくじを戻し始めた。次の王様は、カヤだった。


「それじゃあ、7番が、1番の人の肩を揉むって事で!!」

「7番は、私ですね」

「おっ、ミズキか。1番は、俺だ。よろしく頼むな」

「はい、殿」


 嬉しそうにミズキは、俺の背中に回る。そして、腕を構えると…。


「それでは、揉みますね…」


 耳元で囁きながら、背中に胸を押し付けて来た…!!


「お、おう…」

「ふふっ…」


 ミズキが肩を揉むたびに、ぐにぐにと背中でミズキの胸が形を変える。ぽにゅん、もにゅんと形を変えながら、ミズキは俺の肩を揉んでいった。


「殿、少し硬いですね。もうちょっと、お揉みしますね…」

「ああ、ありがとう…」

「…んっ、…ふぅっ…。はい、出来ました。チュッ…。また、肩がこったらいつでも言ってくださいね」


 去り際に、ミズキは俺の肩にキスをして、自分の席に戻って行く。今日は、積極的だなぁ、ミズキ…。


「う~ん、今のが私だったら、破浸透で、おっぱいと肩揉みのダブルアタックが、最高の状態で活かせたのに。…少々残念ですね…」

「…」


 良かった。今のが、ミルクじゃなくて…。今なら耐えられるだろうが、それでもあれが、物凄いことには、変わりが無いからな…。

 

「…ちょっと、待って下さい」

「うん?」


 いきなりロデが、次のくじに待ったをかけた。なんだろうか?


「さっきから皆さん、危なげ無くベイ君を指名していますが、これは偶然でしょうか?」

「…」


 場が、静まり返る。確かに、俺の当たっている回数は多い。ここまで五巡目、俺の当たっている回数は、そのうちの3回だ。確かに、疑いたくもなる的中数だろう。しかも、誰かとペアで何かをする時に、確実に俺が良い方のポジションに回るようになっている。恐らく、これはあれだろう…。あいつが、協力しているとしか思えない。…俺は、チラッとそいつを横目で見た。


「…」


 そいつは、俺の視線に気づいて、ドヤ顔でダブルサムズアップする。


(正解です。マスター)

(アルティ、やはりお前か…!!)


 からくりはこうだ。アルティが、俺の意識を読んで、番号を読み取る。それを、皆に念話なり、ジェスチャーなりで伝える。分かってみれば、簡単なことだった。つまり俺は、皆に番号を常に晒している状態で、プレイしていることになる。…そりゃあ、標的にされるわな…。


「どうなんですか、アリーさん?」

「偶然じゃない?何で、そう思うのかしら…?」

「皆さんは、我々がベイ君とどうやっていちゃつこうか、女同士で当たった時悲惨だなぁ。と、考えているようなことを、平然と指名してやってのけているからです!!最初のキスが、一番怪しいやつでした。その次の、密着しての抱き合い。更に、肩揉み!!これは、女同士でも出来るから、大丈夫だろうと、偶然を多少装うためのカモフラージュ!!その2つも、指名されてからの皆さんの行動が、ベイ君に対して迷い無く動きすぎでした。特にミルクさん、相手がベイ君だと分かっていない段階で、既に喜んで行動していましたよね。これは、相手がベイ君だと知っていた、動かぬ証拠です…!!」

「あはは、いや、そんなことはですねぇ…」


 ミルクの目が泳いでいる。嘘つくの下手だなぁ、ミルク…。


「おほん、…つまり、私が何を言いたいかというとですねぇ…」

「…」

「一人ずつとか、まどろっこしいです…。複数、番号を指名すればいい。私は、そう思うんです。それなら、私達も美味しい思いが、しやすくなってきますからね…」

「なるほど…。まぁ、偶然だけど…。ベイの番号が分かるなら、悪くない案かもね。偶然だけど…」

「ええ…、偶然で結構です。その時、増やして頂ければ…」


 アリーとロデは、ニヤッと悪そうな笑みを浮かべた。どうやら、このゲームの本番は、ここから始まるらしい。俺は、飲み物を飲んで、覚悟を決めた…。




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